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言葉や文意を強め、比較する意味で使われる「より一層」という表現があります。この記事では、「より一層」という表現の使い方や例文をご紹介します。
ビジネスシーンでは頻繁に使われる言葉なので、しっかりスキルアップに繋げましょう。
「より一層」の意味と使う場面
「より一層」とは、「これまで以上に」「さらに」という意味です。特に「より一層努力します」といったポジティブな文脈で使われることが多い言葉です。口頭でも、文面でもどちらでも使いますが、少し改まった雰囲気の言葉なのでスピーチの締めなどでも好まれる表現です。
「より一層」は重言なのか
さて、「より」も「一層」も、基準点からの比較を示す表現であるため、「より一層」は重言(意味が重複する言葉)ではないか、と考える人もいます。確かにどちらも、強調する意を含み、単体でも使える同じ意味の言葉です。
しかし「より一層」という表現も一つの慣用句として定着しているので、重言であるのかを気にする必要はありません。
ビジネスで使える「より一層」の表現
「より一層」はビジネスシーンでも使われることがある表現です。そこでこの項目では、ビジネスで使える「より一層」の表現をピックアップしました。
「より一層頑張ります」
今まで以上に頑張る旨を伝えたい時に「より一層頑張ります」という言い回しをすることがあります。例えば次のような使い方が考えられるでしょう。
上司や先輩から努力を認められるのは嬉しいことですが、そこで満足してしまうと更なる成長が見込めなくなるかもしれません。この場面でもそういった心理が働き、今まで以上に頑張る旨を宣言したのでしょう。
また更なる努力をすることを表明した方が、上司や先輩からの心象も良くなります。そのため「より一層頑張ります」はよく使われる表現の一つです。
「より一層気をつけます」
仕事でミスをしてしまった際には、従来以上に注意深くなる必要があります。そこで以下のように使われるのが「より一層気をつけます」です。
自分の失敗を先輩がフォローしてくれることもあるでしょう。そんな時は上記のように、誠実に謝罪することが重要です。
なお単に「気をつけます」だけでは「今までは気をつけていなかったのか」と思われてしまう恐れがあります。そこで「より一層」をつけることにより、「(今までも気をつけていましたが)今までより更に気をつけます」というニュアンスにできるというわけです。
「より一層のご活躍を祈念します」
上司や取引先など、自分よりも目上の人が更に活躍することを状況において使用される表現です。例えば下記のような使い方が挙げられるでしょう。
社内表彰を受けるということは、少なからず会社に貢献するだけの実績を出したということです。そこで上述のように敬意を伝えるということもあるでしょう。
なお場面や文脈に応じて、末尾の表現は適宜使い分けることが必要です。例えば「祈念しております」や「祈念いたします」のように言い回しを変えていきます。
「より一層」の類義語、代替表現
「より一層」に近い意味の類義語や代替表現には以下のようなものがあります。
フランクな、口頭表現で好まれる類義語
・もっと
・これまで以上に
文書やスピーチなど硬めの場で好まれる類義語
・一段と
・輪をかけて
・以前にも増して
・さらに一回り
「より一層」と類義語の例文
「より一層」や、その類義語を使った例文には以下のようなものがあります。
「より一層」の英語表現
「より一層」の英語表現には以下のような使い方があります。
・even+比較級
比較級表現にevenを加えることで、「より一層」のニュアンスを加えることができます。
I want to work even harder and keep getting better.
より一層努力して働きたいと思います。
「より一層」のおさらい
・「より」も「一層」も同じ意味の言葉ですが、「より一層」と重ねて使っても問題ありません。
・口頭でも文面でも使える表現ですが、スピーチなどの定型句として「より一層の発展を祈念します」などのフレーズも好まれます。
・類義語としては、「さらに」「一段と」「ますます」などの表現が使えます。「より一層の」として名詞の前に使う形もよく使います。