言葉や文意を強め、比較する意味で使われる「より一層」という表現があります。
この記事では、より一層」という表現の使い方や例文をご紹介します。

「より一層」の意味と使う場面

「より一層」とは、「これまで以上に」「さらに」という意味です。特に「より一層努力します」といったポジティブな文脈で使われることが多い言葉です。口頭でも、文面でもどちらでも使いますが、少し改まった雰囲気の言葉なのでスピーチの締めなどでも好まれる表現です。

「より一層」は重言なのか

 さて、「より」も「一層」も、基準点からの比較を示す表現であるため、「より一層」は重言(意味が重複する言葉)ではないか、と考える人もいます。確かにどちらも、強調する意を含み、単体でも使える同じ意味の言葉です。

しかし「より一層」という表現も一つの慣用句として定着しているので、重言であるのかを気にする必要はありません。

「より一層」の類義語、代替表現

「より一層」に近い意味の類義語や代替表現には以下のようなものがあります。

フランクな、口頭表現で好まれる類義語

・さらに
・もっと
・これまで以上に

文書やスピーチなど硬めの場で好まれる類義語

・ますます
・一段と
・輪をかけて
・以前にも増して
・さらに一回り

「より一層」と類義語の例文

「より一層」や、その類義語を使った例文には以下のようなものがあります。

・当社のより一層の発展を祈念して、乾杯をさせていただきます。
・皆様のご声援にお応えし、今後もより一層精進を重ねてまいる所存でございます。
・クライアントのニーズにさらに答えていくためには、何が必要でしょうか?
・もっと勉強が必要だと痛感しました。
・部下を持ったことを機に、これまで以上に努力を重ねていきたいと思っています。
・本年もますますご活躍のことと存じます。
・○○さんは当初からプレゼンが上手だったが、このプロジェクトを経験したことで一段と上手になった。
・上場後○○社は著しく成長しているが、昨今の好景気に乗り、輪をかけて業績を伸ばしている。
・以前にも増して、○○社の市場におけるプレゼンスは高まっている。
・○○くんには、転勤先でさらに一回りの成長を期待します。

「より一層」の英語表現例文

「より一層」の英語表現には以下のような使い方があります。

・even+比較級
比較級表現にevenを加えることで、「より一層」のニュアンスを加えることができます。

例文
I want to work even harder and keep getting better.
より一層努力して働きたいと思います。

「より一層」のおさらい

・「より一層」は比較、強める意味で使われる定型句です。

・「より」も「一層」も同じ意味の言葉ですが、「より一層」と重ねて使っても問題ありません。

・口頭でも文面でも使える表現ですが、スピーチなどの定型句として「より一層の発展を祈念します」などのフレーズも好まれます。

・類義語としては、「さらに」「一段と」「ますます」などの表現が使えます。「より一層の」として名詞の前に使う形もよく使います。