pick up|意味・使い方や例文・pick outとの違いについて解説

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この記事では「pick up」の意味や使い方について解説いたします。

日本語でもすっかり浸透しているといっても過言ではない言葉ですが、本来は別の意味や使い方があるということはあまり知られていないかもしれません。

そこで今回は「pick up」のさまざまな使い方と例文、「pick out」の使い方や例文などを取り上げました。

元々の意味との違いや本来の意味を含めて、一つずつ確認していきましょう。

「pick up」の意味

「pick up」には「持ち上げる」や「取りに行く(来る)」、「迎えに行く(来る)」や「(言葉やスキルなどを)習得する」といった意味があります。

幅広い意味があるので、文脈に応じてどの意味で使われているのかを考えなければなりません。

「pick up」の一番大事なイメージは「手に取って持ち上げる」や「拾い上げる」です。

このイメージがあると、他の意味もこのイメージが元になっていると理解しやすいかもしれません。

例えば「pick up the phone」は「電話に出る」という意味で使われますが、これは「受話器を持ち上げる」ことが「電話に出る」とほとんど同義だからだといえるでしょう。

また赤ちゃんを抱き上げる際には「pick up a baby」と表現したり、小さな子どもが抱っこをせがむ場合に「Pick me up!」と言うのも「持ち上げる」と言う意味が元になっているからです。

このように「pick up」は物にも人にも使うことができます。

「〜を選ぶ」という意味の「ピックアップ」は和製英語

日本語では「〜を選ぶ」という意味で「ピックアップ」と表現することがありますが、実はこれは和製英語なのです。

先述のように、「〜を選ぶ」という意味で「pick up」を使うことはありません。

正しくは「pick up」ではなく「pick out」で、「select」や「choose」も同じ意味です。

ただし「pick out」の方が「select」や「choose」よりもカジュアルな話し言葉で使われる傾向があります。

カタカナ語が由来になっている英語と同じ意味である場合も多々ありますが、今回のように英語とカタカナ語で意味が異なるケースも少なからずあるので注意した方が良いでしょう。

「pick up」のさまざまな使い方と例文

「pick up」は上述のように、さまざまな意味を持っています。

そこでこの項目では、さまざまな使い方と例文を取り上げました。

使い方①:拾い上げる、片付ける

「pick up」のイメージにもなっており、よく使われるのが「拾い上げる」や「片付ける」という意味です。

上記の意味で使う場合の例文としては、次のようなものが挙げられます。

・He picked up the stone.(彼はその石を拾い上げた。)

「拾い上げる」というのは「落ちているものを拾って持ち上げる」ことです。

この例は地面に落ちている石を拾い上げた場面であることが読み取れるでしょう。

・You should pick up your belongings.(あなたは自分の持ち物を片付けるべきだ。)

身の回りを散らかした人に注意する時には、上記のような言い方をすることがあります。

使い方②:車で迎えに行く

この使い方は、「車に誰かを乗せて、どこかに連れて行く」ということです。

これは「人を拾い上げる」、つまり「(誰か)を車で迎えに行く(来る)」ことを表す時によく使われます。

「車で迎えに行く(来る)」という意味で「pick up」を使う場合、以下のような例文が考えられるでしょう。

・I can pick you up at the station tomorrow.(明日あなたをその駅まで迎えに行けますよ。)

自分が誰かを迎えに行く際に使われる表現です。

逆に誰かが迎えに来る場合にも「pick up」を使うことができます。

使い方③:引き取りに行く、買う

何かを引き取りに行ったり、買ったりする場合にも「pick up」を使います。

上記の意味で「pick up」を用いる場合、例えば下記のような使い方が挙げられるでしょう。

・I need to pick up something to eat tonight.(今晩何か食べるものを買わないといけない。)

何かを買い忘れていたりした際には、それを思い出して口に出すことがあります。

今回の例でも、それをつい口に出したり誰かに話したりしている場面であることが読み取れるでしょう。

使い方④:習得する

「pick up」は言葉やスキルなどを「習得する」という意味で使うこともできます。

ただしこの意味で使う場合、真面目に黙々と勉強してようやく身につけるというニュアンスではなく、見たり聞いたりしている内に身につけるというようなニュアンスであることに注意が必要です。

またこの場合の例文は、次のようなものがあります。

・I picked up some German words while I was there.(私がドイツにいた時、ドイツ語の単語をいくつか覚えました。)

ある言語をマスターする場合だけでなく、この例のように単語をいくつか覚えた場合であっても「pick up」を使うことができます。

また勉強して身につけたというよりも、現地でドイツ人が話しているドイツ語を見聞きして覚えたというニュアンスです。

使い方⑤:風邪や病気をもらう

「pick up」は「風邪や病気をもらう」という意味でも使われることがあります。

これはウィルスや病気を拾ってしまうということをイメージすると理解しやすいかもしれません。

また例文としては、以下のようなものが挙げられます。

・She picked up some kind of virus.(彼女は何らかのウイルスをもらった。)

特定の病気やウイルスではなかったとしても、この例のような表現をすることで病気やウイルスをもらったことを説明することができます。

「pick out」の使い方と例文

日本語の「ピックアップ」に相当するのが「pick out」であることは上述した通りです。

「pick out」は、例えば以下のような使い方をします。

・It is difficult for me to pick out the outfit to wear to the event.(そのイベントに着て行く衣装を選ぶのは私には難しい。)

この例は、イベントに着て行く衣装をなかなか決められない場面なのでしょう。

なお「pick out」は「〜を選ぶ」という意味だけではなく「〜を区別する」や「〜を見分ける」といった意味もあります。

まとめ この記事のおさらい

・「pick up」には「持ち上げる」や「取りに行く(来る)」、「迎えに行く(来る)」や「(言葉やスキルなどを)習得する」といった意味があり、幅広い場面で使われる

・「pick up」の一番大事なイメージは「手に取って持ち上げる」や「拾い上げる」で、このイメージを元にして他の意味を考えると分かりやすい

・「pick up」は人にも物にも使うことができる

・「〜を選ぶ」という意味の「ピックアップ」は和製英語で、正しくは「pick up」ではなく「pick out」

・「pick out」には「〜を選ぶ」という意味の他に「〜を区別する」や「〜を見分ける」といった意味もある