フィジカルとは?ビジネスやスポーツでの意味、使い方を解説

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フィジカルとは、身体的な力や運動能力を指す言葉で、ビジネスやスポーツにおいて重要な要素の一つ。本稿では、フィジカルの意味や由来について解説し、さまざまな使い方や関連用語を紹介します。肉体的、身体的な意味や物理的な意味といったフィジカルの異なる側面を掘り下げ、トレーニングやアセスメント、リリースなどの関連用語を解説。また、類義語や対義語、英語表現についても触れます。フィジカルを理解することで、あなたのビジネスやスポーツのパフォーマンスを向上させる手助けとなります。

フィジカルの意味


「フィジカル」には、大きく「肉体的、身体的」と「物質的」2つの意味があります。一般的にスポーツなどで使われるのが「肉体的、身体的」の意味ですが、ビジネスや研究の世界では「物理的」な意味で使われています。

フィジカルの由来

「フィジカル」の由来は、英語の「physical」です。英語の「physical」は、日本語の「肉体的、身体的」「物質的」以外に「自然の」という意味があります。これは、「physical」の語源がラテン語の「physicalis(自然哲学の)」に由来するからです。

この「physicalis(自然哲学の)」から「自然哲学に関係すること」という意味の「physical」が生まれました。英語の物理学(physics)もこの「physical」に由来しています。さらに、自然哲学に関係することから「肉体的、身体的」の意味へ発展しました。

フィジカルの使い方


日本語の「フィジカル」には、「肉体的、身体的」の他に「物理的」の意味があります。ここでは、それぞれの使い方を紹介します。

「肉体的、身体的」の意味

「フィジカル」は、スポーツなどに関することで「肉体的、身体的」の意味で使われるのが一般的ですが、メンタルの反対語としてビジネスなどの現場でも使うこともあります。

例文

  • 自分の才能を過信することなく常にフィジカル面での強化を意識することは大切です。
  • プロスポーツの世界では、外国選手にも負けないフィジカルの強さが求められています。
  • フィジカルも強くなければ、今回のプロジェクトは乗り越えられませんよ。

また、「フィジカルな関係」という表現をする人もいますが、これはあくまでも性的な関係を暗に匂わせた言い方ですから、使い方には注意が必要です。

「物理的」の意味

「フィジカル」が「物理的」の意味で使われるのは、主に科学的なケースになります。

例文

  • この変形をするのは、外部からフィジカルな力がかかったとしか考えられません。
  • メタバース世界の実現には、フィジカル空間の情報の見える化が必要です。

スポーツ観戦で「フィジカル」が使われるシーンと文脈

スポーツ観戦の際に、フィジカルに関する会話がよく行われます。以下にいくつかの事例を示します。

  1. バスケットボールの試合観戦: 観客A: 「あの選手、フィジカルがすごいよね。」
    観客B: 「本当だね。身体能力が高くて、リバウンドも強い。」
  2. サッカーの試合観戦: 観客A: 「彼らのチームはフィジカルが強いから、セットプレーが得意だよね。」
    観客B: 「そうだね、相手チームはフィジカル勝負になると苦戦しそう。」
  3. 陸上競技の観戦: 観客A: 「あの選手、スプリントも長距離もこなせるフィジカルがすごいね。」
    観客B: 「うん、持久力と瞬発力を兼ね備えているんだ。」
  4. ボクシングの試合観戦: 観客A: 「この試合、フィジカルが違いを生むだろうね。」
    観客B: 「そうだね、あの選手はパワーとスタミナが勝負のカギになりそう。」

これらの事例では、スポーツ観戦の文脈で「フィジカル」は選手の身体能力や運動能力、体力を指し、その競技における強みや特徴を評価する際に使用されています。

「フィジカルが強い」という表現は、主に運動能力や身体能力に焦点を当てていますが、文脈によっては身長や体格も含まれることがあります。特に、スポーツや競技において、ボディコンタクトやジャンプ力など、身長や体格が有利に働く場合に、これらの要素が「フィジカルが強い」と評価されることがあります。

例えば、バスケットボールやバレーボールのように、身長が競技で有利に働くスポーツでは、「フィジカルが強い」選手には高い身長が含まれることが多いです。同様に、ラグビーやアメリカンフットボールのような激しい接触競技では、体格が大きくて強靭な選手が「フィジカルが強い」と評価されることがあります。

ただし、「フィジカルが強い」の意味は文脈や状況によって異なるため、身長や体格が必ずしも含まれるわけではありません。運動能力や身体能力が主な焦点であることを理解しておくことが重要です。

ゲームの「apex」における「フィジカルが強い」とは


FPSゲームの「apex」でも「フィジカルが強い」という表現を使うことがあります。スポーツ的な身体能力ではなく「対面が強い」「撃ち合いに強い」という意味合いで使われます。キャラコントロールやエイム(照準)、状況判断など、撃ち合いの強さを構成する要素は色々ですが、結果として撃ち合いに強い人のことを「フィジカル強い!」で言い表せて便利です。

フィジカルの関連用語


「フィジカル」には、「フィジカルトレーニング」「フィジカルアセスメント」「フィジカルリリース」「フィジカルコンピューティング」「フィジカルインターネット」などの関連用語があります。

フィジカルトレーニング

「フィジカルトレーニング」は、身体能力の強化や健康維持のための肉体的な運動の総称のことです。フィジカルトレーニングは大きく「有酸素運動」「無酸素運動」「ストレッチ」の3つに分かれ、この運動をバランスよくおこなうことで効率よくからだを鍛えます。

例文

  • フィジカルトレーニングは、運動能力の強化だけでなくメンタルの強化にも役立ちます。

フィジカルアセスメント

「フィジカルアセスメント」は、「問診・視診・触診・打診・聴診」などを用いて健康上の問題を査定・評価することです。フィジカルアセスメントの目的は医師と看護師とでことなりますが、看護師の場合、患者さんに合った看護ケアが目的になります。

例文

  • 適切に看護ケアをするために、正しいフィジカルアセスメントの実践が望まれます。

フィジカルリリース

「フィジカルリリース」は、音楽業界でCDや本などを販売する意味です。音楽関連の記事などで使われる「フィジカル」は、「実体のあるメディア」のことで、それを「販売(リリース)」するのが「フィジカルリリース」です。

また、音源をダウンロードなどで販売することを「デジタルリリース」と呼びます。

例文

  • ネットで話題になっているあの曲のフィジカルリリースが決定しました。

フィジカルコンピューティング

「フィジカルコンピューティング」は、人とコンピューターをセンサーなどの技術で結びつける手法のことです。例えば、これまでボタン操作でしかおこなえなかったゲームが、Wiiのリモコンでは振るだけでゲームを楽しめます。

このような技術は、今やゲーム業界だけでなく、ビジネスや教育の分野でも注目されています。

例文

  • これからの家電業界には、フィジカルコンピューティングの技術が不可欠です。

フィジカルインターネット

「フィジカルインターネット」は、物流においてインターネット上で情報が動くように物流施設やトラックなどを効率的に物を運ぶことです。数少ないトラックを効率的に動かすことで排気ガスを減少しSDGsを実現するシステムとしても注目されています。

例文

  • フィジカルインターネットでドライバー不足は解決するのでしょうか?

フィジカルディスタンス

「フィジカルディスタンス」は、「身体的・物理的距離」のことです。コロナが世界的な脅威となった時に、「ソーシャルディスタンス」という言葉が普及し、感染防止のために「2mの距離」を保つことが推奨されました。

しかし、「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」という言葉には人と人とのつながりを断絶すると言う意味合いもあり、家族の中で距離を保つ言葉として違和感が生じたのです。

そこで、WHOは精神面を考慮して「フィジカルディスタンスイング」という言い方に改めました。日本では、「ソーシャルディスタンス」の代わりに「フィジカルディスタンス」と呼んでいます。

ノンフィジカルとは?


「ノンフィジカル(non-physical)」は、「フィジカル」にラテン語の「non(ない)」という副詞が付いた言葉で、「物質または実態を欠く」「見たり触れたりすることができない」という意味です。

一般的には馴染みのない言葉ですが、「スピリチュアル」のように精神的な意味でも使われます。「ハイヤーセルフ(高次元の自分自身)」や「インナービーイング(非物質の自分)」と同義語で精神的なとらえ方になっています。

フィジカルの類義語

放送作家
「フィジカル」の類語としては、「肉体的、身体的」の意味で「ボディ」、「物理的」の意味では、「リアル」「タンジブル」があげられます。

ボディ
人のからだ。身体。特に胴の部分。例文

  • ボクシングにおいてボディを鍛えることはもっとも重要なトレーニングです。
リアル
現実的であること。現実に関すること。例文

  • リアルな成功や失敗を経験してこそ、人は大きく成長するものです。
タンジブル
実体があるさま。実際に触れることができるさま。例文

  • 今後は情報をよりタンジブルなものに作り替えられるかが大きな課題です。

フィジカルの対義語


「フィジカル」の「肉体的、身体的」の意味の対義語で「メンタル」、「物理的」の意味での対義語には「スピリチュアル」「バーチャル」があります。

メンタル
知能や精神にかかわるさま。精神的。例文

  • 大きな試合になると彼女のメンタルの弱さが気になります。
スピリチュアル
神秘的なことや目に見えない世界のこと。例文

  • 状況を分析してもなにかスピリチュアルな力が働いたとしか考えられません。
バーチャル
実体を伴わないさま。仮想的。例文

  • SNSというバーチャルな空間でも、本当の恋愛は成り立つのでしょうか?

フィジカルの英語表現


「フィジカル」の語源は英語の「physical」ですから、当然英語表現も同様です。但し、「フィジカルが強い」という言い方は、和製英語ですから要注意。「フィジカルが強い」と英語にする場合は「physically strong」と副詞を使用して表現するのが一般的です。

例文

  • His coach told him he needed more physical exercise.
    コーチは彼にもっと肉体的な練習が必要と言いました。
  • He studies the physical changes in materials.
    彼は素材の物理的変化の研究をしています。
  • He has a strong physical ability.
    彼のフィジカルは強い
  • She is physically strong.
    彼女のフィジカルは強い
  • They have great athletic abilities.
    彼らのアスリート能力はすごい

まとめ この記事のおさらい

  • 「フィジカル」には、大きく「肉体的、身体的」と「物質的」2つの意味があります。
  • 「フィジカル」の由来は、英語の「physical」。
  • 「フィジカル」の関連用語は、「フィジカルトレーニング」「フィジカルアセスメント」「フィジカルリリース」「フィジカルコンピューティング」「フィジカルインターネット」など。
  • 「フィジカル」の類語は、「ボディ」、「リアル」「タンジブル」があげられます。
  • 「フィジカル」の対義語は、「メンタル」、「スピリチュアル」「バーチャル」。
  • 「フィジカルが強い」は、和製英語。英語表現では「physically strong」。