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この記事では「律儀」の読み方や意味について解説いたします。
人の性格を表す言葉としてよく見聞きされますが、その意味や使い方についてははっきりと理解していないという人もいるかもしれません。
そこで今回は「律儀」の語源や使い方、類義語や対義語なども含めて取り上げました。
それでは一つずつ確認していきましょう。
「律儀」の読み方と意味
「律儀」は「りちぎ」と読み、「たいへん義理がたいこと」「実直であること」という意味です。
「義理がたい」とは「義理を大切にすること」で、「義理」とは「人との付き合いや社会の中で守るべき道理」、「実直」は「誠実であること」を表しています。
「律」は「律動」「調律」など「りつ」と読むことも多い漢字ですが、「律儀」を「りつぎ」と読むのは間違いです。
また「律儀」の漢字は「律義」と書く場合もあります。
どちらも正しい表記ですが「律儀」の方が一般的です。
「儀」は「礼法にかなった行い」、「義」は「人として行うべき正しい道」という意味があり、どちらも意味が似ているので「律儀」も「律義」も正しいことが分かります。
「律儀」の語源
「律儀」は元々仏教用語で、サンスクリット語「saṃvara」の訳語です。
その場合「りつぎ」と読み、仏教語「律儀」は「悪を制御する働きのあるもの」を指します。
「悪を防いで善を行うように導く戒律」という意味もあり、そこから転じて「義理を固く守る」の意味になりました。
なお古語の「律儀」は「元気」「壮健である」という意味もありましたが、現在はこの意味では使用しません。
「律儀」の使い方
「律儀」の使い方としては、次のようなものが挙げられるでしょう。
誕生日やバレンタインなど、日常生活においてプレゼントをもらう機会は度々あります。
この例では、彼女はとても義理がたい性格なのでプレゼントをされたら必ずお返しをしていると思われるということです。
どんな時も本音で話してくれる人は、付き合いをしていく上で本音の探り合いをする必要がないので気が楽だといえるかもしれません。
今回の例だと、彼は裏表がなくて実直な性格の人なので誰からも好かれているということです。
「律儀な人」の特徴5つ
「律儀な人」と言われる人には、共通するとされている特徴がいくつか存在します。
この項目では、その特徴として5つご紹介します。
約束を破らない
「律儀な人」は約束を破りません。
約束を守るということを積み重ねていくことで、信用に値する人だと認識されるようになっていきます。
そんな人だからこそ、仮に約束を破ってしまうことがあったとしてもその失敗を許せてしまうことでしょう。
また「律儀な人は」相手に対して誠実であろうとする性格なので、一度約束を交わしたらきちんと守ります。
待ち合わせをしたら時間前に来る、仕事の納期までにしっかりと仕上げるといった行動は「律儀な人」にとっては当然のことで、うやむやにしたりごまかしたりすることはまずないでしょう。
些細な口約束もしっかり果たす
「律儀な人」は、どんなに些細な口約束もしっかり果たします。
時には相手の人が言ったことを忘れているようなことでも、「律儀な人」はそれをしっかりと覚えていて実行してくれるようなことも少なくありません。
細かい約束であってもきちんと覚えて実行できる人は、とても義理がたい性格をしているといえます。
一度手をつけたものは最後までやりきる
一度手をつけたものは最後までやりきるというのも、「律儀な人」の特徴の一つです。
勉強や部活動など、自分がやると決めたことは途中まで投げ出したりしません。
辛いことがあっても、周りへの影響などを考えて最後までやりきる性格は義理がたい人だといえます。
礼儀作法がしっかり身についている
「律儀な人」は礼儀作法がしっかり身についていることが多いです。
言葉遣いやマナー、身嗜みや態度など全般的にしっかりとしています。
どんな場面でも礼儀作法をきちんと守るため、真面目な印象がとても強いです。
「おはようございます」「お先に失礼します」といった挨拶は自分からしますし、清潔感のある服装や髪型をしていることから信頼感があります。
食事に行った際などもTPOに合わせたマナーで誠実に対応するため、大人の余裕や安定感を感じさせるでしょう。
正直者で、周りからも信頼されている
正直者で、周りからも信頼されているというのも、「律儀な人」を表す特徴です。
すぐに嘘をついたり、何かあった時にごまかしたりするような人は信頼されません。
その点「律儀な人」は、もしミスなどがあった時には正直にすぐ話してくれるので、誠実さを感じますし報告された側も適切に対応することができます。
律儀な人が異性からモテる理由
「律儀な人」は異性からモテると言われています。
この項目では、その理由として考えられる要素を3つピックアップしました。
浮気をしない安心感がある
「律儀な人」は実直で義理がたい性格をしているので、浮気をしない安心感があります。
どんなに容姿が優れていたり優秀な人であったりしても、浮気をする心配があると安心して付き合うことができません。
その点「律儀な人」であればそういった心配がなく付き合うことができるというわけです。
細かい心配りができる
「律儀な人」は細かい心配りができます。
例えば女性がヒールで現れたらあまり長距離を歩かずこまめに休憩を挟む、男性が遅刻をしそうであれば予約しているお店に連絡を入れてくれる、といったものが考えられるでしょう。
心配りは相手のことを思いやる気持ちがあるからこそできることです。
人は自分のことを大事にしてくれる人には好意を持つもので、だからこそ「律儀な人」は異性からモテると言われるのでしょう。
誰とでも円満な人間関係を築ける
「律儀な人」は誰とでも円満な人間関係を築くことができます。
人によって態度を変えたり感情的になってぞんざいな対応をしたりすることがなく、誰に対しても常に丁寧な対応をしてくれるのです。
こうした実直な姿勢は信頼感が高いため、自分だけでなく自分の友達や親に対しても礼儀正しく、円満に付き合ってくれるだろうと感じさせてくれます。
そのため将来的に結婚した時にも自分の周りの人とも良好な付き合いをしてくれるイメージがしやすく、「律儀な人」は魅力的に映るのでしょう。
「律儀」の類義語と例文
「律儀」の類義語としては、以下のようなものがあります。
・実直
・謹厳
また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。
「実直」は「真面目で正直なこと」「誠実であること」の意味を持っており、「律儀」の意味にも含まれています。
今回の例では、彼女はとても誠実な人物として、周りからも厚く信頼されているということです。
「謹厳」は「きんげん」と読み、「軽はずみではないこと」「真面目でおごそか」といった意味です。
この例だと、彼の真面目でおごそかな雰囲気は、自分に対して厳しい人だというイメージを人に抱かせるということでしょう。
「律儀」の対義語と例文
「律儀」の対義語としては、「不義理」や「狡猾」などが該当するでしょう。
またそれらの対義語を使った例文は、次のようなものが挙げられます。
「不義理」は「律儀」の反対の意味を持つ言葉と考えられます。
「不義理」とは「義理に欠けること」を意味し、「義理がたい人」の反対は「不義理な人」です。
この例だと、義理に欠けることばかりやっていると、次第に周りから人が離れていってしまうということを表現しています。
「狡猾」は「こうかつ」と読み、「ずるいこと」「悪がしこい」を意味する言葉です。
「律儀」と言う言葉が「相手に対する義理を大切にし誠実である」ことに対して、「狡猾」は自分の利益を考えた「自分本位」の意味合いを持っています。
今回の例では、ずるい人だということが発覚してから、彼を信頼する人はいなくなったということです。
「律儀」の英語表現
「律儀」の英語表現は、「honest」や「faithful」といったものが適当でしょう。
「honest」は「正直」「誠実」「実直」などを意味する言葉で、「faithful」という言葉も「誠実な」「忠実な」といった意味を持つ形容詞です。
その他には「従順に」という意味を持つ「dutifully」も、「律義に○○する」と言う表現において使用することができます。
また「have a strong sense of duty」も「義理がたい」を意味する「律義」の英語表現だといえるでしょう。
まとめ この記事のおさらい
・「律儀」は「りちぎ」と読み、「たいへん義理がたいこと」「実直であること」という意味がある
・「律儀」の漢字は「律義」と書く場合もあり、どちらも正しい表記だが「律儀」の方が一般的
・「律儀」は元々仏教用語で、サンスクリット語「saṃvara」の訳語
・「律儀な人」の特徴としては約束を破らない、些細な口約束もしっかり果たす、一度手をつけたものは最後までやりきるといったものが挙げられる
・「律儀な人」が異性からモテるのは、浮気をしない安心感がある、細かい心配りができる、誰とでも円満な人間関係を築けるなどの理由が考えられる
・「律儀」の類義語には「実直」や「謹厳」といったものがある
・「律儀」の対義語としては、「不義理」や「狡猾」などが挙げられる
・「律儀」の英語表現は、「honest」や「faithful」といったものが適当