この記事では「ペンは剣よりも強し」の意味や使い方について解説いたします。

歴史の授業で取り上げられたり学校の校章などに使われたりすることがある言葉ですが、その意味や使い方についてはよく分からないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「ペンは剣よりも強し」の由来や使われている場所、類義語や英語表現なども交えてまとめました。

この記事を最後まで読めば、今よりも「ペンは剣よりも強し」に対する理解が深まることでしょう。

「ペンは剣よりも強し」の意味とは


「ペンは剣よりも強し」とは「独立した報道機関などの思考・言論・著述・情報の伝達は、直接的な暴力よりも人々に影響力がある」ということを換喩した格言です。

平たく言うと「ペンは剣よりも強しとは、言論の力は武力よりも大きい力を持っている」ということを表現しています。

文章で表現される思想は極めて早い速度で人々に広まっていくものです。

そしてその文章の内容によっては世論を動かし、武力以上に強い力を発揮するということを表しています。

これまでの世界中で政府が箝口令(かんこうれい。「他人に話すことを禁ずる命令」のこと)を強いたり言論統制を行ったりしてきたのは、それだけ言論の力が強大であると認識していたからでしょう。

由来はイギリスの作家「エドワード・ブルワー=リットン」の言葉

「ペンは剣よりも強し」の由来は、イギリスの作家「エドワード・ブルワー=リットン」の言葉です。

英国の作家である「エドワード・ブルワー=リットン」が1839年に発表した歴史劇『リシュリューあるいは謀略(Richelieu; Or the Conspiracy)』でこの言葉が作り出されました。

『リシュリューあるいは謀略』の中では、あとは署名するだけで発効できる許可証を常に所持してきたと言っているシーンがあります。

そこで「自分のペンによる許可書(令状や命令書などを含む)への署名が、どんな武器にも勝る」と言っているのです。

そしてこの「ペンは剣よりも強し」という言葉は、そのフレーズの強烈さもあり様々な場所で使われるようになりました。

例えば1897年に開館したアメリカ合衆国議会図書館のトマス・ジェファーソンビルの壁面には、この一節が飾られています。

慶應義塾大学、開成学園の校章にも使われている

「ペンは剣よりも強し」という言葉は、慶應義塾大学や開成学園の校章にも使われていることで有名です。

慶應義塾のシンボルとして「ペンマーク」を思い浮かべるという人も多いことでしょう。

2本のペンが斜めに交差した実に簡素なデザインではありますが、それでいてこれほど端的に慶應義塾の姿を象徴したものはないかもしれません。

1世紀以上にわたって慶應義塾のシンボルであり続けてきた「ペンマーク」は、慶早戦のスタンドで力強くはためくブルー・レッド・アンド・ブルー・の塾旗(三色旗)にもあしらわれています。

慶應義塾学内はもちろん、広く一般社会からも認知されていることは周知の通りです。

この「ペンマーク」は「ペンは剣よりも強し」に由来しており、大学紋章や「ペンマーク」、塾旗はそれぞれ特許庁に商標登録されています。

なお「ペンマーク」は慶應義塾および慶應義塾大学のサービスマークとして法的に保護されていることでも有名です。

また開成学園では「ペンと剣」の校章がありますが、これは明治18年12月に帽子の記章として定められました。

「ペンは剣よりも強し(The pen is mightier than the sword.)」の格言に基づいて定められたことが、当時の校長高橋是清に宛てられた書簡に説明されています。

「ペンは剣よりも強し」の使い方

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「ペンは剣よりも強し」の使い方としては、例えば下記のようなものが挙げられるでしょう。

「ペンは剣よりも強し」という言葉があるように、言論の持つ力の強大さを軽視してはいけない。

政治家や大統領など、権力を持っている人は言論の持つ力の強大さをよく分かっているものです。

だからこそ何度も同じフレーズを使って演説をしたり、連日のように自身の言葉でメッセージを発したりしているのでしょう。

この例では、「ペンは剣よりも強し」という言葉があるように、言論が持っている力の強さを軽視するのは良くないということです。

「ペンは剣よりも強し」という言葉を知ってから、言葉の影響力の大きさを日々感じるようになった。

どれだけ言葉を尽くしても相手の心に響かなかったり、なかなか分かり合えなかったりすることはよくあります。

しかしながら、言葉によって人が救われたり傷ついたりすることがあるのもまた事実です。

今回の例だと、「ペンは剣よりも強し」という言葉を知ってから、言葉の影響力の大きさについてこれまでよりも感じるようになったということでしょう。

「ペンは剣よりも強し」の類義語と例文

cf.
「ペンは剣よりも強し」の類義語としては、次のようなものが考えられるでしょう。

  • 言葉は剣よりも強し
  • 舌は刃より強い

その他にはシェークスピアの「ハムレット」で書かれている「剣をつけた多くの者がガチョウ羽のペンを恐れる」や、ナポレオン・ボナパルトの「世界には二つの力しかない。サーベルと精神というふたつの力である。そして最後には必ずサーベルは精神に打倒される」といったものが著名です。

また上記の類義語を使うと、以下のような例文を作ることができます。

「言葉は剣よりも強し」という言葉があるように、人は言葉によって良くも悪くも大きな影響を受けてしまうものだ。

「言葉は剣よりも強し」という言葉は、「ペンは剣よりも強し」とほとんど同じ意味です。

この例では、「言葉は剣よりも強し」という言葉があるように、人は言葉によってそれだけ大きな影響を受けてしまうということを表しています。

「舌は刃よりも強い」のだから、自分が発する言葉には注意する必要があるだろう。

「舌は刃よりも強い」も「ペンは剣より強し」と似ていますが、前者は「舌」という言葉を使っていることから話し言葉、後者は「ペン」という言葉を用いているので書き言葉を連想させます。

今回の例だと、自分が発する言葉によって人を傷つけたりすることもあるのだから注意する必要があるだろうということです。

「ペンは剣よりも強し」の英語表現


「ペンは剣よりも強し」の英語表現としては、「The pen is mightier than the sword.」が適当でしょう。

上記の英文は「ペンを剣よりも強し」を直訳したもので、特に英語に詳しくなくてもイメージしやすいものです。

まとめ この記事のおさらい

  • 「ペンは剣よりも強し」は「独立した報道機関などの思考・言論・著述・情報の伝達は、直接的な暴力よりも人々に影響力がある」ということを換喩した格言で、平たく言うと「ペンは剣よりも強しとは、言論の力は武力よりも大きい力を持っている」ということを表現している
  • 「ペンは剣よりも強し」はイギリスの作家「エドワード・ブルワー=リットン」が1839年に発表した歴史劇『リシュリューあるいは謀略』に由来している
  • 「ペンは剣よりも強し」は慶應義塾大学、開成学園の校章にも使われている
  • 「ペンは剣よりも強し」の類義語としては、「言葉は剣よりも強し」や「舌は刃より強い」といったものが挙げられる
  • 「ペンは剣よりも強し」の英語表現は、それを直訳した「The pen is mightier than the sword.」が適当