どおりで|意味や使い方、漢字表記や「どうりで」との違いなどを解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

この記事では「どおりで」の意味や使い方について解説いたします。

日常会話やビジネスシーンなど幅広い場面で見聞きすることが多い言葉ですが、その意味や使い方はよく分かっていないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「どおりで」の漢字表記やビジネス上での使い方、類義語や英語表現も含めて取り上げました。

それでは一つずつ確認していきましょう。

「どおりで」の意味と使い方


「どおりで」は「既に分かっている結果や予想される事柄と同じ状態で」という意味があります。

「どおりで」は単体ではなく別の単語を伴って使う接尾語で、接尾語とは他の単語の後ろに付く言葉です。

接尾語が他の単語の後ろに付くことで、そこに意味を持たせます。

例えば「予想どおりで」や「うわさどおりで」といった使い方をする場合、それぞれの前にある言葉に意味がつくので「予想と同じ状態で」や「うわさと同じ状態で」といった意味です。

また「どおりで」だけではなく、「どおりに」や「とおりで」のような使い方をする場合もあります。

例えば「彼は周囲からの期待どおりに試験に合格した」や「先ほどのとおりでお願いします」といった具合です。

このように意味は「どおりで」は前後の文脈によって言い回しが変わってくることがありますが、その意味は「どおりで」と変わりません。

また上記以外の「どおりで」の使い方としては、次のようなものが挙げられます。

あのレストランのハンバーグの味は、評判どおりでとても素晴らしかった。

味に定評があるレストランは、雑誌やSNSなどに取り上げられることが多々あります。

この例では、あのレストランのハンバーグの味が雑誌やSNSなどの評判と同じ状態でとても素晴らしかったということです。

彼女の様子はいつも通りで、特段変わったところはなかった。

友人や同僚などの表情や雰囲気などがいつもと違うと、何かあったのかと心配してしまうところです。

しかしながら今回の例だと、彼女の様子はいつもと同じ状態で、特に変わったところはなかったので一安心できることでしょう。

漢字表記は「通りで」

「どおりで」の漢字表記は「通りで」です。

表記が変わるだけで意味は同じなので、そのまま平仮名で「どおりで」でも漢字で「通りで」でもどちらを使ってもかまいません。

ただし後述する「どうりで」や「道理で」と混同してしまう恐れがあるなら、「通りで」と漢字を用いた方が間違いにくくはなるでしょう。

「どおりで」のビジネス上での使い方

自己PR 例文
「どおりで」はビジネス上でも使われることがある言葉です。

「どおりで」のビジネス上での使い方としては、例えば以下のようなものが考えられます。

明日の会議の開催は予定どおりで問題ないと上司から連絡があった。

突発的に緊急性が高い案件が入った時などには、当初予定していた会議やミーティングなどが延期されることがあります。

今回の例ではそのようなこともなく、明日の会議の開催は予定と同じで問題ないと上司から連絡があったということです。

次期リーダーに彼が指名されたのは、皆の予想どおりであった。

プロジェクトが終了した際などには、プロジェクトリーダーが次期リーダーを指名するということがあります。

この例だと、次期リーダーに彼が指名されたのは皆の予想と同じであったということです。

つまりあらかじめ皆は彼が次期リーダーになることを指名前から予想していたということが読み取れます。

「どおりで」と「どうりで」の違い


「どおりで」と似た言葉として「どうりで」が挙げられます。

「どうりで」は「どおりで」と音や表記こそ似通っていますが、異なる意味をもつ別の言葉です。

したがって、その時々の文脈によってどちらを使うのかを判断して使い分ける必要があります。

「どうりで」を漢字で書く場合は「道理で」で、「道理」とは「物事のあるべき道筋」という意味です。

つまり「どうりで」という言葉は、「理由があり当然の結果である」ということを表現しています。

例えば「今夜は氷点下になると予報されていた。どうりで寒いわけだ」のように、先に理由がありそれによって考えられる当然の結果だということを言い表したい時に使われる言葉です。

「どおりで」と「どうりで」は別の言葉なので、「どおりで寒いわけだ」としてしまうと誤った表現になってしまいます。

「どおりで」と「どうりで」は会話の中では発音が似ているのであまり気になりませんが、表記を間違えやすい為文章にする場合には注意が必要です。

「どうりで」を使った例文

「どうりで」を使った例文としては、例えば下記のようなものがあります。

彼は高校生の時に甲子園へ出場したことがあるそうだ。どうりでスポーツ万能なわけだ。

甲子園に出場するには、人並外れた運動神経や努力量が必要になってきます。

この例では、彼は高校の時に甲子園へ出場したことがあるからこそ、それだけスポーツ万能なのかと納得している場面でしょう。

彼女は毎日夜遅くまでゲームばかりしているようだ。どうりでいつも眠そうなわけだ。

眠る時間が遅くなると、その分睡眠時間が削られてしまいます。

今回の例だと、彼女が夜遅くまで毎日ゲームばかりしているからこそ、いつも眠そうにしているということに気づいたのでしょう。

「どおりで」の類義語と例文


「どおりで」の類義語としては、次のようなものが考えられるでしょう。

・と同じで

・と変わらず

また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

この複合機は昨日と同じで調子が悪いままだ。

「と同じで」は「どおりで」とほとんど同じ意味で使うことができます。

今回の例では、この複合機は昨日と同じ状態で調子が悪いままだということです。

彼女は今日も、いつもと変わらずとても元気だ。

「と変わらず」も「どおりで」とほぼ同様の意味で使われます。

この例だと、彼女は今日もいつもと同様とても元気だということです。

「どおりで」の英語表現


「どおりで」の英語表現としては、「same as usual」が適当でしょう。

「same as usual」は「いつも通りです」といった意味です。

例えば「How are you?」などと言われた時に「いつも通りです」という返事をするなら、「Same as usual」をフレーズとして覚えておくと良いでしょう。

なお「same」は「同じ」、「usual」は「普段」といった意味があるので、「いつも通りです」という意味になるというわけです。

まとめ この記事のおさらい

・「どおりで」は「既に分かっている結果や予想される事柄と同じ状態で」という意味がある

・「どおりで」は単体ではなく別の単語を伴って使う接尾語で、接尾語とは他の単語の後ろに付く言葉

・文脈によっては「どおりで」だけではなく、「どおりに」や「とおりで」のような使い方をする場合もある

・「どおりで」の漢字表記は「通りで」で、表記が変わるだけで意味は同じなので、平仮名で「どおりで」でも漢字で「通りで」でもどちらを使っても問題ない

・「どうりで」を漢字で書く場合は「道理で」で、「道理」とは「物事のあるべき道筋」という意味がある

・「どうりで」という言葉は、「理由があり当然の結果である」ということを表現している

・「どおりで」の類義語としては、「と同じで」や「と変わらず」といったものが考えられる

・「どおりで」の英語表現は「same as usual」が適当