「青天井」の意味とは?|読み方や各場面での使い方、対義語などを解説

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この記事では「青天井」の読み方や意味について解説いたします。

日常的にもよく見聞きされる言葉ではありますが、その意味や使い方についてはあまり理解していないという人もいることでしょう。

そこで今回は「青天井」のビジネス上の使い方やさまざまな使い方、類義語や対義語なども交えてまとめました。

この記事を通して「青天井」への理解が深まれば幸いです。

「青天井」の読み方・意味・使い方

千載一遇
「青天井」は「あおてんじょう」と読み、意味は「価格などの数値が際限なく上がり続ける状態のこと」です。

そして「青天井」は「屋外」や「野天」という意味で使われることもあります。

青空を天井になぞらえた表現ですが、一般的には前者の「上限がない」という意味でよく使われることが多いかもしれません。

また「青天井」の使い方としては、次のようなものが挙げられます。

少子化対策に力を入れているあの市では、人口が青天井になっている。

自治体によって打ち出している政策やサービスは大きく異なるため、どのエリアに住むかを決める上で大きな要因になります。

今回の例では、少子化対策に力を入れているあの市では、それが人気を呼び人口が大きく増えているということです。

青天井の下で家族とピクニックを楽しんだ。

「青天井」には、「屋外」や「野天」という意味もあります。

今回の例だと、屋外で家族とピクニックを楽しんだということです。

「青天井」の語源

「青天井」の語源は、果てしなく高く広がっている「青空」と、上限やピークを比喩的に表す「天井」が合わさったものです。

「上限がない」という意味で使われることの方が多いのは、上記のような語源であることが関係しているのかもしれません。

「青天井」のビジネス上での使い方


「青天井」はビジネス上でも使われることがある言葉です。

ビジネス上における「青天井」は、例えば以下のように使います。

取引先の要望を全部聞き入れると、予算が青天井になってしまうことだろう。

あまりに無理難題を突きつけられると、それに応じるには莫大な予算がかかってしまうことがあります。

この例では、取引先の無理な要望を全部聞き入れると、際限なく予算がかかってしまうだろうということです。

当社が発売したこの商品は、社会的なヒットになり売り上げは青天井だ。

SNSや各種メディアなどで取り上げられるなどで、突如として商品やサービスが記録的なヒットになることがあります。

今回の例だと、その会社が発表した商品が、上記のような理由で社会的なヒットになり、売り上げが際限なく伸びているということでしょう。

「青天井」のさまざまな使い方


「青天井」は、非常に幅広い場面で使われることがあります。

この項目では、その使い方として4つ取り上げました。

株用語の「青天井」

株用語の「青天井」は、高値を更新し続ける強気相場(ブルマーケット)のことです。

相場が「青天井」になると市場に対する楽観的な見方が優勢になり、さらに相場を押し上げていくことが少なからずあります。

このままどこまでも高値を更新するように感じられますが、いずれ必ず株価は下がってしまうのが相場というものです。

麻雀における「青天井」

麻雀における「青天井」とは、点数計算におけるローカルルールの一つです。

通常のルールでは「満貫」と呼ばれる最高得点を上限としますが、「青天井」ではその制限を取り払って通常の方法で得点をカウントします。

「青天井」ルールではプレイヤーの持ち点がマイナスになっても対局を続けることになるため、なかなかゲーム終了には至りません。

ゴルフにおける「青天井」

ゴルフにおける「青天井」は、ハンディキャップの上限を設定しないことです。

ゴルフに限らずプレーヤー間の技量差が大きすぎると、初めから勝敗が分かってしまうためゲームを楽しむことができません。

そこで参加者の実力差を埋めるためにハンディキャップを設定して、公平にプレイできるようにすることがよく行われます。

この場合のハンディキャップに上限を設けないことを「青天井」というのです。

ソーシャルゲームのガチャにおける「青天井」

ソーシャルゲームのガチャにおける「青天井」は、課金に上限が設けられていないことです。

ソーシャルゲームでは欲しいキャラやアイテムなどを手に入れるためにガチャを回しますが、「青天井ガチャ」ではいくら課金しても目的のキャラが出るとは限りません。

これまで数十万円課金しても目的のキャラが出なかったことで社会問題になったことがあります。

そのため一定回数回せば必ず目的のキャラが手に入るように「天井」が設けられたのです。

「青天井」の類義語と例文

cf.
「青天井」の類義語は、「天井知らず」や「大空」などが挙げられるでしょう。

またそれらの類義語を使うと、以下のような例文を作ることができます。

品薄の影響で、その食料品の価格が天井知らずの勢いで上昇している。

「天井知らず」は「上限・ピークを表す天井がないこと」という意味です。

今回の例だと、品薄の影響で、その食料品の価格が上限がないくらいの勢いで上昇しているということを表しています。

気分が落ち込んだときには、大空を眺めて気分転換することにしている。

「青天井」には「屋外」や「野天」という意味があるので、「大空」も類義語だといえます。

この例では、気分が落ち込んだときには大空を眺めることによって気分転換することにしているということです。

「青天井」の対義語と例文

秀逸
「青天井」の対義語は、「底抜け」や「頭打ち」といったものが当てはまるでしょう。

また上記の対義語を使うと、以下のような例文を作ることができます。

不祥事が明るみに出てから、あの企業の株価は底抜けになっている。

「底抜け」は「際限なく下がり続けること」という意味です。

この例では、不祥事が明るみに出てから、あの企業の株価は際限なく下がっているということを表しています。

他社の新製品の人気に押され、この商品の売り上げは頭打ちになっている。

「頭打ち」は「物事や数値の限界に達し、それ以上伸びなくなったこと」を意味する言葉です。

今回の例だと、他社の新製品の人気に押され、この商品の売り上げはそれ以上伸びなくなっているということを表現しています。

「青天井」の英語表現

MBA
「青天井」の英語表現は、「The sky is the limit.」が適切でしょう。

「The sky is the limit.」を直接すると「空が限界だ」ですが、空はどこまでも続いていることの比喩であり、間接的に「限界はない」ということを意味します。

また「株価などが上昇し続ける」という意味の「skyrocket」も「青天井」の英語表現だといえるでしょう。

まとめ この記事のおさらい

  • 「青天井」は「あおてんじょう」と読み、「価格などの数値が際限なく上がり続ける状態」や「屋外」のことを指す
  • 「青天井」の語源は、果てしなく高く広がっている「青空」と、上限やピークを比喩的に表す「天井」が合わさったもの
  • 株用語の「青天井」は、高値を更新し続ける強気相場(ブルマーケット)のこと
  • ゴルフにおける「青天井」は、ハンディキャップの上限を設定しないこと
  • 「青天井」の類義語は、「天井知らず」や「大空」などが挙げられる
  • 「青天井」の対義語は、「底抜け」や「頭打ち」といったものが当てはまる
  • 「青天井」の英語表現は、「The sky is the limit.」が適切