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この記事では「ごまんといる」の意味や使い方について解説いたします。
日常的によく見聞きされる言葉ではありますが、その響きや表記からは意味や使い方が連想できないという人もいるかもしれません。
そこで今回は「ごまんといる」の漢字表現や語源、類義語や英語表現なども含めて取り上げました。
この記事を通して「ごまんといる」への理解が少しでも深まれば幸いです。
「ごまんといる」の意味
「ごまんといる」は「非常にたくさんいるさま」や「とてつもなく多いこと」を意味する言葉です。
正確な数字は分からないものの、とにかく数が多いことを表したいという場合に使われます。
逆に数字がはっきりとしているケースでは、「ごまんといる」を使うのが不適切だということです。
例えば「なかなか勉強に集中できないという子どもはごまんといる」とは表現しますが、「日本には大学生がごまんといる」とは使いません。
なぜなら勉強に集中できないという子どもは正確な数字が分からない一方、日本の大学生の数は調べれば分かる数字だからです。
実際日本には沢山の大学生がいますが、単に数が非常に多いというだけでは「ごまんといる」とは表現しません。
もし正確な数字が分かっていて、なおかつ非常に多いことを表したい場合は「非常に多い」や「かなり沢山」などの言い回しが考えられるでしょう。
もちろん数がそれ程多くない場合にも、「ごまんといる」が使われることはありません。
例えば「日本では新作が出るたびに生活家電を買い換える人がごまんといる」だと、どちらかというと少数派に該当する人たちに対して「ごまんといる」を使っているので不適切だということです。
「ごまんといる」の漢字表現と語源
「ごまんといる」は漢字だと「五万といる」と表現します。
「五万と」は、ものの数がとても多いことを表す近世語「まんと」に由来するという説が有力です。
その説によると、時代の変遷とともに「まんと」には「五万と」という漢字が当てられました。
この場合の「五万」は実際の数字を表しているわけではありません。
その一方で、「ごまんといる」は「巨万の富」という言葉から取って「巨万といる」と表記されることもあります。
「巨万」は「きょまん」と読み、「非常に数や量が多いこと」という意味です。
この説では、「きょまん」という音の響きが段々と変化していって「ごまん」と読むようになったとされています。
このようにいくつかの説はありますが、辞書には「巨万といる」ではなく「五万といる」として載っていることが多いことからも「五万といる」の方が適切だといえるでしょう。
ただし解釈が分かれたり意見が食い違ったりすることも考えられる為、「ごまんといる」はひらがなで表記するのが無難です。
「ごまんといる」の使い方と例文
「ごまんといる」の使い方については、具体例を交えながら見ていくのが分かりやすいかもしれません。
そこでこの項目では、「ごまんといる」を使った例文を複数用意しました。
英語は世界の共通言語とされており、英語を話せる人は非常に沢山います。
なおかつその数は正確ではないので、「ごまんといる」を使うことができるというわけです。
このように、「ごまんといる」が使えるかどうかは「数が非常に多いこと」と「正確な数が確認できないこと」の二点によって判断されるといえるでしょう。
お金持ちになりたい、もっと痩せてスタイルが良くなりたいなど、現状を好転させたいと考えている人は非常に沢山いることでしょう。
しかしながら、その為には少なからず努力をする必要があります。
なぜなら今までやっていたことを今のままやっていては、やはり結果は今まで通りだからです。
大多数の人はその事実を分かっていながら、なかなか行動に移すことができません。
それは現状を変えたいとは思っているものの、その為に努力をしたいとまでは考えていないからでしょう。
この例では、そのことを「ごまんといる」という言葉を使って端的に表現しています。
映画やドラマなどで主役をやりたいと思っている俳優や芸能人は多いことでしょう。
しかし主役は基本的に一作品につき一人であることから、非常に狭き門だと言わざるを得ません。
したがって今回の例のような文脈の中で「ごまんといる」という表現を使うことで、競争率がとても激しいことを強調することができるのです。
このように、「ごまんといる」はその数を大げさに表したり対比させて使ったりすることもできます。
なお物や場所のように、人ではない対象に対しては「ごまんとある」と表現することが可能です。
その場合は、例えば「今回のようなパターンで失敗するケースはごまんとある」のように使います。
「ごまんといる」の類義語と例文
「ごまんといる」の類義語としては、次のようなものが挙げられます。
・沢山いる
・わんさといる
その他には「大勢いる」や「数えきれない程いる」といったものが該当するでしょう。
また上記の類義語を使うと、以下のような例文を作ることができます。
「沢山いる」は人の数がとても多いことを表す言葉です。
「ごまんといる」のように数えられるかどうかは関係がないので、より使いやすい表現だといえるかもしれません。
この例では、世界にはスポーツを楽しんでいる人がとても多いということです。
「わんさと」とは「沢山あるさま」を表しており、例えば「わんさといる」や「わんさとある」のように使います。
「わんさといる」は「非常に沢山いる」、「わんさとある」なら「かなり沢山ある」といった意味です。
今回の例だと、そのエリアには若い人が非常に沢山いるということを表現しています。
「ごまんといる」の英語表現
「ごまんといる」の英語表現としては、「There are millions of 〜」などが適当でしょう。
「There are millions of 〜」は「非常に沢山いるさま」や「とても多くあるさま」を表す英語表現です。
またそれを使った例文としては、次のようなものが考えられます。
「million」は「百万」という意味がありますが、このように数が非常に多いことを表す言い回しにも使われることがあります。
この例では、その地域には日本人が非常に多いということです。
まとめ この記事のおさらい
・「ごまんといる」は「非常にたくさんいるさま」や「とてつもなく多いこと」を意味する言葉
・「ごまんといる」は正確な数字は分からないものの、とにかく数が多いことを表したいという場合に使われる
・「ごまんといる」は漢字だと「五万といる」と表現するが、「巨万といる」とする説もあるので「ごまんといる」とひらがなで表すのが無難
・物や場所のように、人ではない対象に対しては「ごまんとある」と表現することもできる
・「ごまんといる」の類義語としては、「沢山いる」や「わんさといる」といったものが挙げられる
・「ごまんといる」の英語表現は、「There are millions of 〜」が適当