フォローアップ|意味・ビジネスや医療現場での使い方・類義語や英語表現を解説

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ここでは「フォローアップ」という言葉について解説いたします。

SNSの普及によって、若者を中心に「フォロワー」や「フォロー」が大変ポピュラーな言葉になりました。また最近ではビジネスシーンを中心に「フォローアップ」という言葉もよく使われています。

社会人で「フォローアップ」と聞くと「フォローアップメール」や「フォローアップ研修」を思い浮かべる方も多いはず。

そこで、ここではビジネスシーンで使われる「フォローアップ」に焦点を当てて解説いたします。社会人の方もこれから新社会人になる方も、ぜひ最後までお読みください。

「フォローアップ」の意味と使い方

「フォローアップ」は、「どこまでも追いかける」「事後点検」「追跡調査」などを意味する言葉です。

日本のビジネスシーンでは、知識やスキルを習得した者がさらに磨きをかけるために勉強や修行をやり直すことや、運用開始したプロジェクトが予定どおりの成果をあげているどうかを確認する、といった意味でよく用いられます。

また「フォローアップ」は商品やサービスに関する「アフターサービス」の意味でも使われる言葉です。たとえば「顧客満足度の向上には充実したフォローアップが不可欠である」という場合、「フォローアップ」は「アフターサービス」の意味になります。

「フォローアップ」の語源

「フォローアップ」の語源は、英語の「follow up」です。意味は「どこまでも追いかける」「きびしく追求する」「ニュースで『事件のその後』を追跡報道する」「事後点検」などをあらわします。

「follow up」は欧米のビジネスシーンでもよく使われますが、基本的に「事件やイベントの経過を追う」「その後を追う」というニュアンスが強く、日本のように「アフターサービス」の意味で使われることはありません。

ちなみに「follow-up」とハイフンでつなぐと「追跡調査」「続報」などを意味する名詞か形容詞になります。

「フォローアップ」のビジネス上での使い方

日本のビジネスシーンでよく使われる「フォローアップ」関連のワードとしては「フォローアップメール」と「フォローアップ研修」の2つがあります。

「フォローアップメール」の意味と例文

「フォローアップメール」とは自社で商品やサービスを購入した顧客宛てに企業が送るサンクスメールを意味します。

顧客が購入した商品やサービスに不具合や不満がないかどうかを確認したり、関連する情報を届けたりして顧客の満足度を高めることで、新たな購買意欲を促進する効果があります。

「フォローアップメール」の例文

「件名」
〇〇(商品名)をご利用いただきありがとうございます。

「本文」
**様

このたびは〇〇(商品名)をご購入いただき、誠にありがとうございました。
商品の使い心地はいかがでしょうか。

弊社では、お客さまの貴重なご意見ご感想をもとに日々商品の改善に取り組んでおります。
何かお気付きのことやご不明な点がございましたら、どうぞ遠慮なく弊社にお申し付けくださいませ。

今後もより良い製品作りにつとめてまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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株式会社高輪ゲートウエイ商事
営業統括部 山川 太郎(Taro Yamakawa)

(会社住所・電話・メアドなどを記載)
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なおフォローアップメールは英語では「follow-up e-mail」と書きます。

ただし厳密には「follow-up e-mail」は顧客へのアフターフォローメールというよりも、ビジネス上の確認メールや、顧客に新製品などの情報を伝えるダイレクトメールのニュアンスが強く、アフターサービスとは目的が異なります。

たとえばクライアントに見積書を送付したのに返事がない場合、「御見積はご覧いただけたでしょうか」と確認を求めるメールなどを「follow-up e-mail」と呼びます。

「フォローアップ研修」の意味と例文

企業でよく行われる「フォローアップ研修」とは、一度研修を行ってから一定期間が経過した後で再び研修を行うことをいいます。

この場合、全く同じ研修をくり返すのではなく、前回の研修以降の進捗状況や新たな課題を確認し、軌道修正の是非や改善策を考えるなど、業務内容に即した実践的なカリキュラムで行うのが一般的です。
「フォローアップ研修」は英語では、「follow-up training」といいます。意味は日本語の「フォローアップ研修」と同じです。

フォローアップ研修の例文

新人研修からフォローアップ研修までのわずか半年で同期が10人も辞めていたのにはマジでビビった。

「フォローアップ」の医療現場における使い方

「フォローアップ」は医療現場でもよく使われる言葉です。専門用語なので、一般にはなじみが少ないかもしれません。ここでは代表的な用語の「フォローアップ外来」と「フォローアップ検診」について解説します。

フォローアップ外来

フォローアップ外来とは、患者が退院した後も経過観察のために定期的に外来診療を行うこと。おもに出産した母親と生まれた赤ちゃんの経過に問題がないかどうか診察することをいいます。

ほかにも、がんや難病の患者が病院で加療して退院した後も生活改善を指導したり経過診察などのサポートを行ったりすることも「フォローアップ外来」といいます。

フォローアップ検診

フォローアップ検診とは、人間ドックや健康診断で「要検査」の所見がある人に精密検査を行うこと。また、フォローアップ外来と同様に、退院後の患者の経過検診を意味する場合もあります。

「フォローアップ外来」と「フォローアップ検診」の使い分けは、医療機関によってまちまちです。病院によっては、産後の母子のフォローアップ検診を「フォローアップ健診」と表記して区別する場合もあります。

ちなみに医師がカルテに「f/u(follow-upの略語)」と記入する場合は「経過観察」か「追跡調査」の意味をあらわすのが一般的です。

「フォローアップ」の類義語と例文

「フォローアップ」の類義語としては「追跡調査」「経過観察」「再教育」などをあげることができます。

経過観察の例文

手術後は後遺症の有無を確認するために、しばらくのあいだ経過観察を行います。

「再教育」の例文

管理職になって二年目でフォローアップ研修を受けることになり、これで昇格できると思ったら、「悪質なパワハラリーダーの再教育研修」だった。

「フォローアップ」の英語表現

前述したように、英語の「follow up」は「すでに一度行なったことを、確認や修練のために繰り返して行うこと」「その後の変化や進展を継続して調査すること」「マーケティング活動の効果や浸透度を追跡調査すること」などの意味で用いられます。

「follow up」を動詞として用いる場合は、「followed up on」「follow up with」などの形で用いるのが一般的です。また名詞や形容詞として用いる場合は、「follow-up」のようにハイフンで一語にします。

まとめ

「フォローアップ」は、「どこまでも追いかける」「事後点検」「追跡調査」などを意味する言葉です。
日本のビジネスシーンで「フォローアップ」といえば、ほとんどの場合「フォローアップメール」か「フォローアップ研修」を意味します。
「フォローアップ」の類義語には「追跡調査」「経過観察」「再教育」などがあります。