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「お門違いも甚だしい」など、現代小説から時代劇などの古いお話の中でもよく登場する「お門違い」という言葉ですが、今回はこの「お門違い」について、言葉の語源や意味などを解説していくとともに、英語での言い方や類義語などについてもご紹介します。
お門違いの意味と使い方
歴史の古い言葉なので正しく理解する事で表現の幅を広げることができます。
「お門違い」は文字通り「お門」を「違えた」事からできた言葉で、「おかどちがい」と読みます。
間違った門(家)を訪ねてしまった事から、「目的とは異なるものを選んでしまっている様子」という意味があります。
元々の意味で違う家を訪ねてしまっている場合にも用いられますが、現代では日常生活の中で違う選択をしている時によく使われる言葉です。
お門違いの例文
私に文句を言うのはお門違いです。
自分が不倫しておいて相手を責めるのはお門違いだ。
返金制度がない商品に返金を求めるのはお門違いです。
購入した小説が破れていたからといって、小説家にクレームをいうのはお門違いだ。
(自分の間違いに気づいて)どうやらお門違いでした。
貴社に報告するのはお門違いかもしれませんが~。
お門違いの類義語
お門違いの類義語として最も似ているのが「見当違い」ですが、「お門違い」は「見当違い」よりも大きく間違えている場合によく用いられます。
お門違いの英語表現
英語では「You are barking up the wrong tree.」(間違った木に吠える)という熟語があり、そのまま「お門違い」として使われています。
「お門違い」をそのまま英語にすると「You have come to the wrong shop(house).」となりますが、それではただ間違った家を訪ねている人に対しての指摘になってしまうので上記の熟語を用いるようにしましょう。
You’re barking up the wrong tree asking my mother for cleaning your room.
私の母親にあなたの部屋の掃除を頼むのはお門違いです。
私の母親にあなたの部屋の掃除を頼むのはお門違いです。
お門違いのまとめ
- 「お門違い」とは(おかどちがい)と読み、間違った事を目当てにしている事をいい、それを指摘する際に用いられます。
- 「お門違い」という言葉は非常に古くからある言葉で、時代劇などから現代のビジネスシーンなどまで幅広いシーンで使うことができます。
- 「お門違い」の使い方としては、対象が確実に間違っているとわかったうえで使う必要があります。
- 「お門違い」と似ている言葉として「見当違い」などがありますが、明らかに大幅に間違っている場合などは「お門違い」を用います。
- 「お門違い」を英語表現にすると「You are barking up the wrong tree」とあらわす事ができます。
- 「お門違い」の類義語には、「場違い」「筋違い」などがあります。