テーゼ|意味や使い方、関連用語や具体例、英語表現などを解説

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この記事では「テーゼ」の意味や使い方について解説いたします。

「テーゼ」は哲学などに用いられる言葉ですが、その意味や使い方を知っておくとビジネスシーンにおける討論や思索の方法としても有用です。

今回は「テーゼ」の語源や関連用語、具体例や類義語、対義語や英語表現も含めて取り上げました。

日常やビジネスシーンにおいて、この記事の内容が参考になれば幸いです。

テーゼの意味と使い方

「テーゼ」は哲学用語で「定立」と訳されており、これは「ある事柄を肯定的に主張すること」という意味です。

また「政治運動の活動方針となる綱領」という意味でも使われます。

日本語訳の「定立」という言葉よりも、元々の語源をカタカナ語にした「テーゼ」がそのまま使われる方が一般的だといえるかもしれません。

「テーゼ」は「命題」とも訳されますが、「命題」とは「真または偽という性質を持つ一つの判断のこと」です。

例えば数学においては定理や問題のことを指しています。

哲学分野で「テーゼ」の言葉が使われる場合、「証明されるべき命題」あるいは「これから証明を試みてゆく命題」という意味だと考えると分かりやすいかもしれません。

また「テーゼ」の使い方としては、次のようなものが挙げられます。

・彼は「日本は暮らしやすい国だ」という「テーゼ」を提示した。

「テーゼ」はあるまとまった概念を言明する際に提示するものです。

この例では、彼の「テーゼ」は「日本は暮らしやすい国だ」というものだということが読み取れます。

テーゼの語源はドイツ語

「テーゼ」の語源はドイツ語の「these」で、「these」は「定立」や「政治運動の活動方針となる綱領」といった意味です。

語源になっている「these」がそのような意味を持っているので、「テーゼ」でもそのままの意味が使われているのでしょう。

カタカナ語は英単語に由来しているものが少なからず見受けられますが、「テーゼ」はドイツ語であるというのは勘違いしやすい点かもしれません。

テーゼの関連用語

「テーゼ」には様々な関連用語があります。

この項目では、「テーゼ」の関連用語としてよく見られる2つを取り上げました。

アンチテーゼ

「アンチテーゼ」は「反対意見」や「反対理論」といった意味で、「テーゼ」を否定するものです。

「アンチテーゼ」の語源はドイツ語の哲学用語「antithese」で、「アンチテーゼ」は「these」に反対語の「anti」がついた言葉なので「these」と対の意味を持つ反対語になります。

また「アンチテーゼ」を使う上で気を付けたい点は、「アンチテーゼ」はあるものごとを最初から否定する際に用いる言葉ではないということです。

例えば「日本は平和な国だ」という主張に対し、「アンチテーゼ」は「日本は平和な国ではない。なぜなら日本でも犯罪は毎日起こるし、地震や台風といった天災もあるからだ」といったものが考えられます。

このように「肯定的な命題」がしっかりと提言されている上で、その反対意見として登場するのが「アンチテーゼ」ということです。

ただ単に「日本は平和な国ではない」というのは「アンチテーゼ」ではなく「命題のない個人的な意見」でしかありません。

アウフヘーベン

「アウフヘーベン」は「止揚」(しよう)や「揚棄」(ようき)と訳されることが多く、「二つの意見の矛盾を解決し、よりよい結果を導き出すこと」といった意味です。

ドイツの哲学者であるヘーゲルが使用した哲学の概念を表す言葉で、「弁証法」という思考プロセスの最終段階を示す用語として使われます。

「弁証法」とは「テーゼ(命題)⇒アンチテーゼ(反命題)⇒ジンテーゼ(統合案)」という三段階のプロセスにより、より高次の思考段階に到達することを目指す対話の手法です。

例えばある自動車会社の「売上をこれまで以上に増やす」という「テーゼ」に対し、「売上を増やすと排ガスで地球環境が損なわれる」という「アンチテーゼ」があったとします。

この矛盾を「ジンテーゼ」で統合することにより、「エコカーであれば地球環境に考慮しながら売上を増やすことができる」というのが「アウフヘーベン」です。

テーゼとアンチテーゼの具体例

「テーゼ」と「アンチテーゼ」の具体例としては、次のようなものが挙げられます。

・テーゼ:子どもはゲームをしたがっている

・アンチテーゼ:親は子どもに、ゲームではなく勉強をさせたがっている

上記の例の場合、子どもはゲームをやりたいと思っているのに対し、親はゲームではなく勉強をしてほしいと考えています。

なお今回の例で「アウフヘーベン」を用いるなら、「子どもに学習型のゲームをさせる」といったものが考えられるでしょう。

それなら子どもはゲームをすることができますし、大人もゲームを通して勉強させることができるからです。

なお「勉強をする見返りとしてゲームを認める」というのは、子どもに勉強することを強いている点で「アウフヘーベン」とは言いません。

テーゼの類義語と例文

「テーゼ」の類義語としては、次のようなものがあります。

・命題

・定立

また例文は以下のようなものが挙げられます。

・「東京は先進的な都市だ」という命題が出された。

この例における「アンチテーゼ」は「東京にも歴史を感じさせる建物やスポットがある」といったところでしょう。

・彼は「沖縄は日本で一番暑い」という「定立」を支持している。

「定立」は「テーゼ」や「命題」とほとんど同じ意味で使われることが多く、この例でも「定立」を「テーゼ」や「命題」に置き換えても成り立ちます。

テーゼの対義語と例文

「テーゼ」の対義語は「反対意見」や「アンチテーゼ」などです。

例文は下記のようなものが該当します。

・「大人は子どもより忙しい」という「テーゼ」に対し、「子どもの方が学校や部活動などで忙しい」という「反対意見」を出した。

忙しくしている大人もいますが、人によっては子どもの方が忙しいという場合もあります。

この例では、そのことを根拠として「反対意見」を出しているということです。

・「アンチテーゼ」は「テーゼ」なしでは成り立たず、単独で使われることがない。

先述の通り、「アンチテーゼ」は「テーゼ」に対する反論として存在するものです。

テーゼの英語表現

「テーゼ」の英語表現は「thesis」が最もふさわしいでしょう。

「thesis」を使った例文は、下記のようなものがあります。

・There are a lot of theses in the book.(その本の中には多くの「テーゼ」がある。)

書籍の中には多くの「テーゼ」が含まれているものがあります。

この例では、「テーゼ」が多く書かれている本が取り上げられているのでしょう。

まとめ この記事のおさらい

・「テーゼ」には「定立」や「命題」、「ある事柄を肯定的に主張すること」といった意味がある

・「テーゼ」の語源はドイツ語の「these」で、「these」は「定立」や「政治運動の活動方針となる綱領」といった意味がある

・「テーゼ」の関連用語には「アンチテーゼ」や「アウフヘーベン」がある

・「アンチテーゼ」は「テーゼ」に対する反論として存在するもので、単独では存在し得ない

・「テーゼ」の類義語としては「命題」や「定立」といったものが挙げられる

・「テーゼ」の対義語は「反対意見」や「アンチテーゼ」などが該当する

・「テーゼ」の英語表現は「thesis」が最もふさわしい