既往症|読み方や意味・履歴書の健康状態欄の書き方などを解説

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この記事では「既往症」の読み方や意味について解説いたします。

医療関係でよく見聞きする言葉ですが、その意味や使い方についてはよく分からないという人もいるかもしれません。

そこで今回は履歴書の健康状態欄の書き方や注意点なども含めて取り上げました。

履歴書を書く際にも必要になってくる内容なので、この機会に確認しておきましょう。

既往症の読み方と意味

「既往症」は「きおうしょう」と読み、「以前かかったことのある病気」という意味です。

現在罹患している、あるいは治療中であれば「既往症」という表現を使いません。

また「既往症=病気」と考えている人も少なからず見受けられますが、アレルギーや薬の副作用なども含まれます。

既往症の英語表現

「既往症」を英語で表現すると、「medical history」や「anamnesis」などが考えられるでしょう。

また上記の表現を使うと、下記のような例文を作ることができます。

・I wrote my medical history.(「既往歴」を記入した。)

病院やクリニックなどで「既往歴」を書く欄があった際に使う表現です。

・This is the anamnesis of him.(これは彼の「既往歴」です。)

看護師が医者に患者の「既往歴」を伝える時には、上記のような表現が使われることがあります。

履歴書の健康状態欄の書き方

履歴書には健康状態欄が設けられていることがあります。

これは採用者が選考に際して、応募者が「業務に支障をきたす病気を患っているか」を知る為です。

この書き方を誤ってしまうと選考に影響したり、入社後に思わぬトラブルになりかねません。

そのようなことがないように、履歴書の健康状態欄の書き方はよく理解しておいた方が良いでしょう。

この項目では、「既往症」がない場合とある場合それぞれの書き方と例文をご紹介します。

「既往症がない」場合の正しい書き方と例文

まずは「既往症がない」場合の正しい書き方と例文です。

「既往歴がない」のであれば「良好」と書きます。

もし自分がとても健康だという自信がある場合は、「極めて良好」と書いてアピールしても特に問題ありません。

また「無欠勤」などの実績を表す一言を添えると、その健康さを裏付ける根拠にもなり更に効果的です。

ただし「既往歴がない」ものの健康に自信があるわけでもないのであれば、「良好」とだけ書いた方が無難かもしれません。

「既往症がある」場合の正しい書き方と例文

「既往症がある」場合かつ業務上で配慮してもらいたい場合は、その旨を履歴書の健康状態欄に書くのが良いでしょう。

正直に書くことで後々のトラブルを避けることができますし、健康のことで業務に支障が出るような事態を防ぐことができます。

また「既往症」があるからといって、採用が見送られるわけではありません。

業務内容との兼ね合いによっては、その「既往症」が影響しないことも多々あるからです。

もし「既往症」がある場合は、例えば次のように書きます。

・業務に支障はありません。ただし週1回は診察のため通院するよう医師から指示が出ています。
・通常の業務に支障はありませんが、腰痛のためあまり重い荷物を持つことはできません。

普段の業務に影響がないことをしっかり伝えれば問題ありません。

既往症について履歴書に記入するときの注意点

「既往症」について履歴書に記入する際には、いくつか注意しなければいけないことがあります。

この注意点を押さえておかないと、後々大きなトラブルになってしまうかもしれません。

そのような事態を防ぐ為にも、どのようなことに注意が必要なのか確認しておきましょう。

既往症があっても、業務に支障がなければ「良好」で問題ない

もし「既往症」があっても、業務に特段の支障がなければ「良好」と記入しても問題ありません。

「良好」と書いても良いのは、例えば次のようなものです。

・軽度の貧血や生理痛、腰痛など(病院には通っていない)

・すでに完治している

・風邪やインフルエンザなど一過性の体調不良

・花粉症などの時期的なアレルギー

ポイントは先述のように、「業務に支障がないこと」です。

その為業務を行う上で特に問題がないのであれば、過度に不安がることはありません。

業務に支障がある場合は正直に記入する

もし業務に支障がある場合は、必ず正直に記入しましょう。

なぜなら正確に申告しなければ、採用者はそのことを知らないまま業務を割り振ってくるからです。

そうすると自身の健康を損ねるばかりか、業務が滞るようなことにもなりかねません。

また虚偽や隠蔽という解釈をされてしまうと、何らかの処分がある可能性まであります。

更に近年ではそのような事態を回避すべく、健康診断書の提出を義務付けている企業もあるのです。

そこで「既往症」が露見するよりも、最初から履歴書に記入して申告しておいた方が採用者の心象も良いでしょう。

「既往症」の書き方や表現について不安があるなら、かかりつけの医療機関や就職相談の担当者に相談してみても良いかもしれません。

喘息などのアレルギーや薬の副作用は含まれる?

喘息などのアレルギーや薬の副作用も「既往症」に含まれます。

その為履歴書の健康状態欄には書いておいた方が良いでしょう。

なぜなら採用側にとっては労働者の健康状態を適切に把握することが非常に重要だからです。

万が一不測の事態が起こったとしても、アレルギーや薬の副作用を知っておくことで正しい対処をできるようになるかもしれません。

それは労使双方にとって望ましいことだといえるでしょう。

上述したように「既往歴=病気」だと誤解している人も少なくないので、このことはこの際に覚えておくと良いかもしれません。

既往症があることは書類選考にどこまで影響するか?

「既往症」があることは書類選考にどこまで影響するかを懸念している人もいるかもしれません。

これはその会社の考えや業務内容によりますが、一般的には業務に支障がなければ選考への影響はほとんどないといって良いでしょう。

例えば腰痛の「既往症」があったとしても、一般事務のように重い物を持つ必要がない職種であれば業務への影響はないと考えられます。

逆に「既往症」が業務に影響するようなものであれば、選考結果を左右することがあるかもしれません。

もしその結果不採用であったとしても、入社してから健康を損ねたりトラブルになったりすることを未然に防ぐことができたと考えることができます。

目先の採否にこだわって「既往症」の影響を心配するよりも、入社後に不安なく働くことができるかどうかを案じる方が生産的な考え方だといえるでしょう。

まとめ この記事のおさらい

・「既往症」は「きおうしょう」と読み、「以前かかったことのある病気」という意味がある

・「既往症」の英語表現としては、「medical history」や「anamnesis」などが考えられる

・「既往症がない」場合、履歴書の健康状態欄には「良好」や「極めて良好」と書く

・「既往症がある」場合かつ業務上で配慮してもらいたい場合は、その旨を履歴書の健康状態欄に書く

・「既往症」があっても、業務に支障がなければ「良好」と記入して問題ない

・業務に支障がある「既往症」の場合は正直に記入する

・喘息などのアレルギーや薬の副作用は「既往症」に含まれる

・業務に支障がなければ、一般的に「既往症」の有無が書類選考に影響することはほとんどない