この記事では、「ブルーオーシャン」の意味や使い方、類語や対義語、英語表現について考察します。

「ブルーオーシャン」という言葉をご存じですか?南の青い海を思い浮かべるかもしれませんが、「ブルーオーシャン」は最近のビジネスシーンにはよく登場する言葉です。

ビジネスパーソンならビジネス用語はきちんと把握したいものです。この記事を通して、「ブルーオーシャン」の正しい意味や使い方を理解し、ビジネスシーンにお役立てください。

ブルーオーシャンの意味と使い方

「ブルーオーシャン」とは、競争相手のいない未開拓市場を意味するビジネス用語です。

さまざまな商品やサービスが氾濫する現代、企業同士は生き残るために血みどろの戦いを繰り広げています。競合他社と差別化できるような戦略を実践しなければ、企業の将来はありません。

このような企業同士が争う空間をビジネス用語では「レッドオーシャン」と呼びます。

「ブルーオーシャン」は、新しい商品やサービスを開発し販売することで、競合相手のいない市場を作り出す「ブルーオーシャン戦略」の略称でもあります。

「ブルーオーシャン」は、「競合相手のいない」もしくは「競合相手の少ない」市場ですが、決して「楽に儲かる市場」ではありません。逆により魅力的でインパクトのある商品やサービスを提供しなければ、市場自体が衰退してしまう危険性もあるのです。

最近では、「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」の他に、「ブラックオーシャン」「ピンクオーシャン」「ホワイトオーシャン」という言葉も登場しています。

ブラックオーシャンは、新規参入するには壁が高すぎる「独占市場」のことです。逆に言えば、障害さえクリアできれば、独り勝ちになる市場とも言えます。
ピンクオーシャンは、DMMの創業者・亀山敬司氏が唱えたもので、エロ系のビジネスのことです。このようなビジネスは大企業が参入しづらく競合も少なくなります。
ホワイトオーシャンは、全く認知されていない市場のことで、「ブルーオーシャン」を先取りしたものです。「ブルーオーシャン」と世間が認識した時点で、もはやその市場は古いと言う考え方です。

ブルーオーシャンの語源

「ブルーオーシャン」は、W・チャン・キムとレネ・モボルニュが「ブルー・オーシャン戦略」という著書の中で提唱した概念です。
日本では2005年に「ブルー・オーシャン戦略(副題:競争のない世界を創造する)」のタイトルで発刊されました。
この著書の中では、ブルーオーシャンを自ら構築することが、新たな事業成功戦略であると述べられています。

ブルーオーシャンの成功事例として、「シルク・ドゥ・ソレイユ」を紹介。従来のパフォーマンスやサーカスの枠を超えた新しいエンターテイメントを構築したと賞賛しています。

ブルーオーシャンと一緒によく使われる言葉

ビジネスの世界で「ブルーオーシャン」と一緒に使われる言葉として、「ニッチ戦略」や「コモディティ化」があります。

ニッチ戦略

「ニッチ戦略」とは、大企業などが手を付けていない分野やあまり注目されていない分野に挑戦するという戦略のことです。「ニッチ」は「隙間(すきま)」の意味で、つまり隙間を狙ったビジネス展開を意味します。

「ニッチ戦略」の成功例としてあげられるのが、「エイチ・アイ・エス」です。
かつて、海外旅行などの格安チケットはごく一部の市場で、大手旅行会社には見向きもされませんでした。
しかし、海外旅行ブームになるとともに、格安チケットの需要が増え、「エイチ・アイ・エス」は、大手旅行会社をも超える企業に成長したのです。

新規事業を計画する場合に不可欠なものとなっているのが、ニッチ戦略と言えます。

コモディティ化

「コモディティ化」とは、市場に参入した時は高い付加価値を持っていた商品やサービスの市場価値が下がり、一般的なものになることです。
つまり、消費者側から見ると、「どの会社の商品やサービスに大差はない」という状態です。

コモディティ化は、さまざまな分野でおこることです。当初は画期的な商品も、競合他社の進出により、当たり前の商品になってしまいます。すると、価格競争が始まり、泥沼の戦が繰り広げられるのです。
つまり、「レッドオーシャン」と同じような市場になります。コモディティ化=レッドオーシャンと言えるでしょう。

ブルーオーシャンのビジネス上での使い方

「ブルーオーシャン」は、その意味や概念を理解すれば、ビジネスにおいても効果的に使える言葉です。

例えば、「ブルーオーシャンを探す」「ブルーオーシャンを発見する」「ブルーオーシャンを創造する」など、さまざまな使い方ができます。

「ブルーオーシャン戦略」の意味と例文

企業にとっては、「競争相手のいない未開拓市場」は非常に魅力的なものですが、そう簡単には手に入るものではありません。そのためにはしっかりとした戦略が必要です。

「ブルーオーシャン戦略」とは、未開拓市場を探すことではありません。顧客が潜在的に求めている価値を見出し、新しい商品やサービスを提供することで、競合のない市場を築き上げることです。

ブルーオーシャン戦略を立てる上で、重要な概念が「バリューイノベーション」。
これは、価値を高めて低コスト化をはかり、新しい市場を築き上げるというものです。

「ユニクロ」は、自社工場を持つことで低コストをはかり、独自の機能性を付け加えたことで付加価値を高めています。まさに、ブルーオーシャン計画の成功例と言えます。

ビジネス上の文章などでは、「ブルーオーシャン戦略」は以下のように使われます。

例文
・企業を継続する上でも、ブルーオーシャン戦略は不可欠であると思われます。
・他社との差別化をはかるためにも、今回のブルーオーシャン戦略は実践すべきです。

ブルーオーシャンの類義語と例文

「ブルーオーシャン」の類語としては、「未開拓市場」が考えられます。

未開拓市場
誰もまだ参入していない市場の意味。例文
・未開拓市場に目を向けることも企業の将来を考える上では大切なことです。

ブルーオーシャンの対義語と例文

「ブルーオーシャン」の対義語は「レッドオーシャン」や「既存市場」です。

レッドオーシャン
激しい競争がおこなわれている市場のこと。例文
・今回の商品は、レッドオーシャンでも十分に戦える付加価値があります。

既存市場(きそんしじょう)
すでに存在している市場のこと。例文
・既存市場の中で生き残るためには、いかに他社と差別化できるかが重要な課題です。

ブルーオーシャンの英語表現

「ブルーオーシャン」は、もともと英語の「blue ocean」が由来ですから、英語表現は、「blue ocean」です。
また、「ブルーオーシャン戦略」は、「blue ocean strategy」になります。

・It is very important for companies to build a blue ocean.
(企業にとってはブルーオーシャンを築き上げることは大切なことです。)
・If you are a manager, you should consider a blue ocean strategy.
(経営者ならブルーオーシャン戦略は考えるべきです。)

まとめ この記事のおさらい

  • 「ブルーオーシャン」とは、競争相手のいない未開拓市場を意味するビジネス用語。
  • 「ブルーオーシャン」の語源は、「ブルー・オーシャン戦略」という著書の中で提唱した概念です。
  • 「ブルーオーシャン」と一緒に使われる言葉に「ニッチ戦略」や「コモディティ化」があります。
  • 「ブルーオーシャン」の類語は、「未開拓市場」。
  • 「ブルーオーシャン」の対義語は「レッドオーシャン」や「既存市場」です。
  • 「ブルーオーシャン」の英語表現は、「blue ocean」で、「ブルーオーシャン戦略」は「blue ocean strategy」になります。