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この記事では「モジュール」の意味や使い方について解説いたします。
「モジュール」という言葉自体は様々な分野や場面で使われますが、どんな意味なのかそれぞれ違うこともあり分かりにくいかもしれません。
そこで今回は語源やビジネス上での分野別の意味と例文、英語表現も含めて取り上げました。
それでは一つずつ確認していきましょう。
モジュールとは|意味と使い方
「モジュール」は「寸法」あるいは「機能」の単位です。
分野によって「モジュール」の意味は変わってきますが、次のようなものがよく使われています。
- 建築材の寸法
- 歯車の大きさを表す値
- 装置や機械、コンピュータープログラム等を構成する部分
- 工業製品で交換可能な部品
- 宇宙船の母船から切り離すことができ、単独で活動できるユニット
その他にも教育分野やIT分野でも使われる等、これだけでも非常に汎用性が高い言葉だといえるでしょう。
モジュールの語源
「モジュール」の語源は英語の「module」です。
それをカタカナ語としたもので、意味は英語のものとほとんど変わりません。
「モジュール」に限ったことではありませんが、今回のように外国語がカタカナ語として使われる例は非常に多く見られます。
「モジュール化」とは
「モジュール化」は元々コンピュータ業界で使われていた言葉で、「ハードウェアやソフトウェアの生産で標準化された部品を使うこと」という意味です。
例えばある部品を各メーカーが独自の規格で生産すると、故障等で交換が必要になってもそのメーカーが作った部品しか使用することができません。
しかし標準化した部品を使用することができればどのメーカーが作った部品でも使用することができ、この「モジュール化」はコンピュータ業界の発展にも少なからず影響を与えたといわれています。
小学校英語の「モジュール学習」とは
文部科学省は2020年度の小学校高学年の英語科スタートに向け、「モジュール学習」の導入を提案しています。
「モジュール学習」とは、通常45分の授業を15分ごとの3つに分ける短時間学習のことです。
3回の「モジュール学習」で1回分の授業とカウントすることができ、朝の活動時間や昼休み後等に置かれるケースが多く見られます。
そもそも「モジュール学習」の導入が検討されたのは、「英語に慣れ親しむ時間の確保」が大きな理由です。
小学校高学年の英語科の年間授業時数は35時間とされています。
上記に加え「モジュール学習」を導入すればその分授業時数を増やすことができ、また毎日英語に触れることで学習の定着にも効果を期待できるというわけです。
「歯車のモジュール」とは
「モジュール」は歯車の周りについたギザギザした部分の大きさを表す単位にも使われています。
歯車は円状でその周囲に歯がついていて、別の歯車の歯とかみ合うことによって動力を他に伝えることができる部品です。
また歯車の直径を歯車の数で割った数値を「モジュール」という単位で表します。
例えば歯車の直径が100㎜で歯の数が10枚ならその「モジュール」は100÷10=10で「モジュール10㎜」というわけです。
モジュールのビジネス上での使い方
「モジュール」はビジネス上でも使われることがあります。
この項目では工業製品や電子機器、IT分野や建築分野の4分野における「モジュール」の意味と例文を取り上げました。
工業製品におけるモジュールの意味と例文
まず工業製品における「モジュール」は、「規格化された交換可能な部品」のことです。
例文としては、以下のようなものが挙げられます。
もし規格化されていなければ、一部が破損すると他の部分が正常に稼働していても丸ごと取り替えるということになりかねません。
規格化されているからこそ、その部品が壊れてもそれだけを取り替えれば済むというわけです。
電子機器におけるモジュールの意味と例文
電子機器における「モジュール」は、メモリやセンサ等の用途に合わせて必要な部品を搭載させた部品群のことを意味しています。
例文としては、下記のようなものが考えられるでしょう。
特定の部品だけを交換することで、その部分におけるスペックを上げることができます。
IT分野におけるモジュールの意味と例文
IT分野での「モジュール」とは「プログラミングの1つのパーツ」のことです。
またIT分野における「モジュール」の例文は、下記のようなものがあります。
「モジュール」は単体では動作せず、上記の例文のように複数の「モジュール」を組み合わせることにより初めて機能します。
建築分野におけるモジュールの意味と例文
建築分野の「モジュール」は「建築を設計するときに用いられる寸法」のことで、日本では「尺モジュール」と「メーターモジュール」が使われています。
この分野の例文は、以下のようなものが考えられるでしょう。
「尺モジュール」が「910㎜=3尺」という単位を基準にしているのに対し、「メーターモジュール」は「メートル法」が基準であり、後者の方が広く設計される為総工費も上がるというわけです。
モジュールの英語表現
「モジュール」の英語表現としては、語源にもなっている「module」が最も適当だといえるでしょう。
「module」を使った例文としては、下記のようなものが挙げられます。
(彼は「モジュール生産」に興味がある。)
「モジュール生産」とは「最終的な製品を生産するメーカーに、部品の供給側が機能毎にあらかじめ組み立てられた部品を納品し、生産活動を容易に行えるようにする生産方式」のことです。
(私にとって「モジュール演算」を理解するのはとても難しい。)
「モジュール演算」は「剰余演算」や「モジュロ」とも呼ばれており、コンピュータにおいてある数値を別の数値で除算し、余りを取得する演算のことです。
もう少し平たくいうと「割り算の余りを求める計算」という意味です。
初めて見聞きする人にとっては、なかなかすぐに理解するのは難しいかもしれません。
まとめ モジュールについてのおさらい
- 「モジュール」は「寸法」あるいは「機能」の単位を意味しており、建築材の寸法や歯車の大きさを表す値等、幅広い分野で使われている。
- 「モジュール」の語源は英語の「module」。
- 「モジュール化」は元々コンピュータ業界で使われていた言葉で、「ハードウェアやソフトウェアの生産で標準化された部品を使うこと」という意味がある。
- 「モジュール学習」は通常45分の授業を15分ごとの3つに分ける短時間学習を意味している。
- 「歯車のモジュール」とは「歯車の周りについたギザギザした部分の大きさを表す単位」を指している。
- 「モジュール」の英語表現は、語源でもある「module」が適当。