こちらの記事では「頑迷」という言葉について詳しく解説していきます。

読み方も難しく、なかなか日常生活で使うシーンは少ない言葉かもしれませんが、の表現もあり、ビジネスシーンで使われることもあるため、是非覚えておきたい言葉です。
今回は、「頑迷」について、読み方、、類義語や対義語および表現を、例文を使ってわかりやすく解説します。

頑迷の読み方と意味

「頑迷」は「がんめい」と読み、「かたくなでものの道理がわからないこと、考え方に柔軟性がないこと、また、そのさま」を意味します。

「頑迷」の「迷」は、場合によっては「冥」と書かれることもあります。

また、「頑迷」を使った四字熟語には、「頑迷不霊(がんめいふれい)」があり、「頑固で無知」なこと、また、そのさまを表します。
他にも「頑迷固陋」という四字熟語がありますが、次項にて詳しくご紹介します。

頑迷固陋とはなにか

「頑迷固陋」とは「がんめいころう」と読みます。「頑迷固陋」は上述の「頑迷」と「固陋」の2つの言葉から構成されていて、「頑迷」のかたくなで道理に暗いことと、「固陋」のかたくなで見識が狭いこと、頑固で古いものに固執する、という意味を合わせた四字熟語になります。

「頑迷固陋」とは、「頑固で視野が狭く、道理をわきまえない」こと、という意味以外にも、「自分の考えに固執して柔軟でなく、正しい判断ができない」様子、また「頭が古くかたくな」などという意味があります。

一見すると、中国古典由来のように思われますが、実際には違います。

頑迷の例文

こちらでは、より「頑迷」の意味を深く理解するために、「頑迷」を使った例文をいくつかご紹介します。

 

・社長の頑迷でワンマンな経営方針は、社員の士気を下げる一方だった。

・部長の頑迷な性格は、社内で彼女をますます孤立させていった。

・最近の若者には頑迷で年配者の意見に耳を貸せない人が多い。

・歳とともに彼はますます頑迷固陋になっていった。

・定年を過ぎて頑迷固陋にならないためには、若いうちから視野を広げる必要がある。

 

ご覧のように、「頑迷」を使った表現はマイナスイメージであることがわかります。

また、「頑迷」な人物とは、かたくなに持論を曲げようとせず、自分の信念を通し、他人の意見に耳を貸さない、という頑固で視野の狭い人物像が浮かび上がります。

頑迷の類義語

「頑迷」の類義語には「頑愚」があり「がんぐ」と読みます。また、「頑固」や「偏固」も類義語として使うことができます。

「頑愚」:愚かで強情なこと。

「頑固」:かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。

「偏固」:心が偏り頑固なこと。偏屈。

また、「頑迷固陋」の類語としては、次のような4字熟語があげられます。

・「墨守成規」(ぼくしゅけいき):
従来の旧弊なしきたりや習慣を改めようとせずに、かたくなに守ろうとすること。
・「頑冥不霊」(がんめいふれい):
頑固で無知なこと。また、その様子。
・「狷介固陋」(けんかいころう):
かたくなに自分の意思や流儀を通して妥協せず、他人の意見を受け入れないこと。かたくなで頑固なこと。
・「卑陋頑固」(ひろうがんこ):
考えがかたくなで、視野の狭いこと。また、そのような人。

どの四字熟語にもマイナスイメージの言葉が含まれていて、「かたくなで頑固である」という意味であることがわかります。「頑迷」一辺倒ではなく、こちらの類義語も含めたバリエーションに富んだ表現を使えるように覚えておきたいものです。

頑迷の対義語

「頑迷」の対義語には、下記のような表現を使うことができます。こちらでは、それぞれの意味も合わせてご紹介します。

・「従順」:他者の言うことに逆らわず、素直でおとなしいこと。

・「柔順」:性質・態度が素直でおとなしいこと。人に逆らわないこと。

・「温順」:おとなしく素直なこと。

3つの言葉の意味を比較すると、同じ「じゅうじゅん」と発音する2つの言葉でも、漢字によって意味合いが違うことが見て取れます。「従順」はおとなしい態度をとることで、「柔順」は元来の性質がおとなしいこと、と微妙に2つの語の意味は違います。

類義語と対義語の例文

こちらでは、「頑迷」の類義語と対義語の例文をそれぞれご紹介します。

類義語の例文

・「頑愚」の例文
容疑者の答弁は頑愚で子供じみた言い訳に終始した。
・「頑固」の例文
頑固者の親父は、仕事では腕の立つ大工だった。
・「偏固」の例文
偏固な彼は、いつも周りと衝突してばかりで、仕事でもトラブル続きだった。

対義語の例文

・「従順」
日本では、従順であることをよしとする気風がある。

・「柔順」
欧米で柔順な性格は、子供っぽく未熟であると見なされる。

・「温順」
彼女の温順な人柄は、場を和ませた。

単語だけで見て難しいという印象を受けても、例文を見ると簡単に使えることがわかります。思い込みは捨て、どんどん実際に使うようにすれば、自然と出てくるようになります。

頑迷の英語表現

「頑迷」を使った英語表現は色々あります。日本語のように堅苦しい印象の表現ではなく、割と気楽に使えるため、単語や慣用句を覚えてしまえば、すぐ使えるようになるので大変便利です。

こちらでは、まず、英語で「頑迷」の意味を持つ単語をご紹介します。微妙な意味合いの違いがわかりやすいように、それぞれの独自の意味を併記していますのでご覧ください。

「頑迷」の英語表現

  • obstinacy : 強情
  • stubbornness : 頑固
  • unregenerate : 考えを変えない
  • bigotry : 信念を曲げない
  • perversity : 意固地

また、次にご紹介する慣用表現は「持論を頑迷に固持する」という意味で使えます。日本語の表現よりも文字通りの表現で意味がわかりやすいため、とても簡単に覚えられます。前述の単語を覚える際に、慣用句も合わせて覚えておくとよいでしょう。2つの表現の意味の違いをより理解しやすくするために直訳も添えますので、参考までにご覧ください。

「持論を頑迷に固辞する」の英語表現

・stick to the same old idea.
(同じ古い考えに固執する)
・be bigoted in one’s opinion.
(自分の意見に偏っている)

また、上述の四字熟語の「頑迷固陋」は、次のように表現することができます。それぞれ微妙に意味合いが違うので、単語の横に「頑迷固陋」以外の意味を記載しています。いずれも、「考えが間違っている」「頑固」「誤りを改めようとしない」という意味合いです。

「頑迷固陋」の英語表現

  • bigoted:偏屈な
  • stubbornly:頑固に
  • stupid and obstinate:頑愚(頭が悪く頑固)

このように、英語では、様々な表現を使って「頑迷」という言葉を表すことができますので、是非、覚えてみてください。単語だけでなく、慣用句もそのまま覚えたほうが他の表現とのニュアンスの違いがわかりやすく、シーンに合わせて適切に使うことができるようになります。

まとめ この記事のおさらい

  • 「頑迷」の読み方は「がんめい」
  • 「頑迷」の意味は「頑なで、ものの通りがわからず、考えに柔軟性がないこと」
  • 「頑迷」の類義語は「頑愚(がんぐ)」「頑固」「編固」
  • 「頑迷」の対義語は「従順」「柔順」「温順」
  • 「頑迷」を使った四字熟語は「頑迷固陋」、「頑迷不霊」
  • 「頑迷固陋(がんめいころう)」とは頑固で視野が狭く道理をわきまえないこと
  • 英語で「頑迷」は「obstinacy」「stubbornness」「unregenerate」「bigotry」「perversity」
  • 英語の「頑迷固陋」にあたる表現は「bigoted」「stubbornly」「stupid and obstinate」