この記事ではについて、特に連名で香典を包むときのや注意点を解説します。

や通夜に参列する際には、香典を持参するのが日本の慣習です。社会人になると仕事関係の弔事も多くなり、香典を連名で包むケースも出てきます。
不幸は前もって準備ができないことが多いものです。いざというときに戸惑わないよう、マナー・決まりごとについて覚えておきましょう。

そもそも香典とは

香典とは通夜もしくは葬儀に持参するもので、不祝儀袋に現金を包んだものです。

そもそもは故人の霊前に供えるもので、線香や花の代わりの意味合いでしたが、時代の変化とともに「このお金をお供え物を購入するために使ってください」という意味を含むものとなりました。

香典の役割

現金を香典とするようになったのは割と新しく、戦後からのことだといわれています。

一般的に葬儀や通夜では弔問客に遺族が食事をふるまう席が設けられます。その他にも葬儀には思った以上に費用がかかるものです。急な不幸に対する出費への助け合いの意味も現代の香典には込められています。

香典を連名で出すケース

香典を連名で出すのはどんなとき?

通夜や葬儀に個人で参列する場合は、香典は一人ひとりが用意するものです。しかし、会社や学校、団体など組織の一員として参列するときには、連名で香典を包むケースもあります。
また、夫婦や家族の連名で包む場合もあります。

香典を連名で出す場合は何人まで?

香典は何名まで連名で出してよいという決まり事はありません。

学校や組織でまとめて出すケースでは、かなり多い人数になってしまうことも考えられるでしょう。

ただ、あまりにも大人数になってしまうときには、少人数になるように分散することを考えてもよいでしょう。例えば「〇〇部一同」で人数が多くなってしまうようなら、「〇〇課」「〇〇チーム」のように分けるのも一案です。

連名の人数に決まりはありませんが、人数によって香典袋のが違います。三名以下の場合はそれぞれの名前をフルネームで書きますが、四名以上になった場合には、代表者の名前を書いて「他一同」とするか、「〇〇会社△△課 一同」のように、一同と記します。

香典の基本~相場と香典袋の書き方~

香典の相場

香典の金額は、故人との関係性によって変わっってきます。また、地域の風習や家族の関係性などでも変わってきますが、一般的な香典の相場は次の通りです。

両親:5万~10万
親戚:1万~5万
仕事の関係者や友人・隣人:5,000円~1万円
顔見知り程度:3,000円~1万円

香典袋の書き方

表書き
表書きは、香典袋の上段(水引より上)の中央に縦書きに書きます。仏教・仏式では「御霊前」「御香料」、神式では「御榊料」「玉串料」などとなります。
販売されている香典袋は、あらかじめ表書きが印刷されているものがほとんどです。故人の宗教に合ったものを購入するとよいでしょう。

名前
名前は表側下段、水引の下の中央に書きます。個人で包む場合は中央にフルネームを書きます。表書きよりやや小さめを意識するとよいでしょう。

香典袋に表書きや名前を書くときは、毛筆または筆ペンの「薄墨」を使うのが基本です。弔事に薄墨を使うのは、突然の訃報で「急なことで墨をしっかりする間もなく駆けつけた」「涙で墨が薄まってしまった」などの意味があります。

夫婦連名で香典を出す場合

夫婦で参列する場合は、基本的に香典はひとつで構いません。名前は夫の名前を代表で書くのが一般的ですが、夫婦揃って故人とお付き合いがあったなら、夫婦二人の連名で包んでもよいでしょう。

夫婦連名の場合の金額の目安

香典の金額は一世帯と考え、一般的には二人分を包まなくてもよいと考えられています。仕事関係や近所の方なら夫婦で1万円程度を目安としてよいでしょう。

夫婦連名の場合の名前の書き方

連名で名前を書く場合は、夫の名前を知友王にフルネームで書き、左側に妻の名前を書きます。妻のフルネームではなく名前だけを書くのが一般的です。

夫が出張中で妻が代わりに会葬するなど、妻が代理で会葬する場合は名前の書き方が違ってきます。この場合には、中央に夫の名前をフルネームで書き、左下に小さく「内」と書き添えます。

会社の同僚や有志、友人の連名で香典を出す場合

会社の同僚や友人、その家族に不幸があった場合には、代表者が有志を募り連名で香典を出すケースもよくあることです。

会社の同僚や有志、友人の連名の場合の相場

会社の同僚や友人の有志の連名で香典を出す場合の金額は、一人ひとりが相場に沿った金額を出してひとつの香典として包む場合と、団体として、例えば5万円などきりの良い数字を包み、人数で割って負担する場合があります。

迷うところではありますが、上司や家族に聞くなどして、会社や地域の慣習に習うのがよいでしょう。

会社の同僚や有志、友人の連名の場合の名前の書き方

香典袋の名前の書き方は、連名の人数によって変わってきます。

三名までの場合
二名もしくは三名の連名で香典を出す場合は、それぞれの名前をフルネームで並べて書きます。名前の順番は、立場が上の人が右にくるようにしましょう。

四名以上の場合
人数が多い場合は、二通の書き方があります。

1.代表者の名前を中央に書き、その名前の左側に「他〇名」と書き添える方法
2.「〇〇会社△△一同」のように、一同と記す方法

「他〇名」もしくは「一同」とした場合には、全員の名前を書いた紙を袋の中に入れておくようにします。

家族の連名で香典を出す場合

親子で故人とお付き合いのあった場合ですが、子供が成人して自分で生計を立てていれば、親(夫婦)と子、それぞれが香典包むのが基本です。

また、子供が学生の場合なら親の名前のみで包むのが一般的なため、親子連名で香典を出すことは多くはありません。

親子の連名で出すケースがあるとすれば、故人との関係が子供を通してのものだった場合です。例として、子供の同級生の親御さんが亡くなったとします。その場合には親の名前だけを書いても遺族がピンとこないと思いますので、子供の名前を列記することもあります。

同様に、兄弟でも成人して生計を立てていれば個人で香典を包むのが基本ですので、兄弟連名で出すケースはほぼ無いと言ってよいでしょう。

家族の連名で香典を出す場合の相場

家族の連名で香典を出すのは子供が成人していない場合ですので、夫婦連名のときと同様に一世帯と考え、相場に合った金額を包めばよいでしょう。

家族の連名で香典を出す場合の名前の書き方

家族の連名で香典を出す場合は、世帯主の左に子供の名前を書きます。苗字は書かずに名前だけを書くのが一般的です。また、家族の連名で香典を出すのは故人との関係が子供を通じてのものだった場合が主ですから、子供の名前の下に(〇〇学校)のように学校名や学年を書き添えると、遺族に関係が分かって親切です。

連名で香典を受け取った場合の香典返しは?

連名での香典を受け取った場合の香典返しについては頭を悩ませるところだと思います。

まず、香典返しは半返しといわれ、香典の額の半分程度の品物をお返しするのがマナーとされます。

連名で受け取った場合も半返しを基本に考えればよいでしょう。お返しを一人ひとりにするのか連名に対してひとつにするのかも難しいところですが、受け取った金額や個人の住所が記されていたかなどを参考に考えるとよいでしょう。

会社や学校の有志の場合や個人の住所が分からないときは、小分けにできるお菓子などを代表者宛に送ればよいでしょう。

連名で香典を出す場合についてのまとめ

  • 香典とは通夜もしくは葬儀に持参するもので、葬儀費用の助け合いの意味も含んでいます。
  • 連名で香典を出す場合は、三名まではフルネームを香典袋に書き、それ以上の人数なら「一同」とします。
  • 連名で香典を出すケースとしては、夫婦、会社や友人の有志、家族(子供関係の繋がり)などがあります。
  • 連名での香典を受け取った場合の香典返しは半返しが基本と考え、個人にお返しするか団体宛にお返しするかは状況を見て決めるとよいでしょう。