穏やかな性格の人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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穏やかな性格の人の周りには、自然と他の人が集まってくるイメージがあり、ネガティブな意味合いで解釈されることはほとんどありません。しかし、シビアなビジネスの現場では、穏やかさが「弱腰」ととらえられてしまい、出世や評価に影響することがあるかもしれません。

ここでは、穏やかな性格の具体的な意味や特徴などを解説していきたいと思います。

穏やかな性格の意味とは何か

穏やかな性格とは、あまり悪い感情を表に出さない、人との関係を重視するタイプを指すことが多いですね。

また、穏やかさには温和や穏健につながる部分がありますので、単に困っている人を見過ごせない、人情味があるというだけでは、周りから穏やかな性格と評価されることにはならないでしょう。

さらに言えば、周りから見た「穏やかさ」は、平静さを示すものでもあります。そのため、優しく気がつくタイプというだけでなく、物事の変化にも動じないような、一本筋が通った性格であることが条件だと考えることもできるでしょう。

そもそもの「穏」の語源としては、古代、稲刈りなどをして生活をしていた人が、見えざる神に祈りを捧げ、何か問題があったとしても、それを外には出さず腹の中でおさめていくといった意味合いがあり、本当の意味での我慢強さや芯の強さが必須の性格です。

しかも、対抗心を人に向けるのではなく、あくまで自分の中にとどめ、何に対しても丁寧に接していくといったニュアンスも、穏の語源からは見て取ることができます。気ぜわしい現在の暮らしの中では、ほとんど例外的と言える部分もある性格ですが、だからこそ周りから評価されるのでしょう。

穏やかな性格の英語表現

英語での穏やかな性格の表現は、もっとも一般的には「gentle personality」といった言い回しが用いられます。これは紳士的な精神性とも読み取ることができ、大人の貫禄や風格を示しているとも言えるでしょう。

また、一語で「quiet」と示すこともあります。この場合は、より物静かで、周りとは波風を立てないといった性格的な部分がより全面に示されていると言えるでしょう。

人格的に柔らかく、人情味があるという部分を強調する場合は、「mild」が用いられることもあります。これは、暖かい陽気という意味合いもあり、より人間味に溢れていることを示す言い回しです。

穏やかな性格の類語表現

穏やかな性格の類語には、温厚、円満な人柄、大らか、おっとりといったものがあります。いずれも、成熟した人間性を示すという意味で、肯定的に用いられることが多いです。

また、羊など、大人しいことで知られる動物に例えられることもあります。

穏やかな性格とおっとりした性格の違い

穏やかな性格の人とおっとりした性格の人では、微妙ながらも確かに異なる点があります。

おっとりした人は、基本的に感情的になることはほとんどなく、何をやるにものんびりと取り組み、他人に対して敵意を向けることはありません。

ただ、その一方でのんびりしているが故に、自分以外の誰かが困っているようなシチュエーションでも、なかなかSOSを汲み取ることが難しい面があり、いざという時に頼れるかとなると、必ずしもイエスとは言えません。

しかし、穏やかな性格と周りから評される人は、人に敵意を向けず、無駄に感情を動かすことのない安定感がある点では一緒ですが、他の人が困っていたりする状況には意外なほどに敏感で、さり気なく、しかしベストと言えるタイミングで救いの手を差し出すことができます。

また、他人への憎しみで動くようなことはありませんから、たとえ問題の根本となる相手を見つけても、理性的かつ穏やかに解決をはかることもできます。つまり、他の人を包み込めるような優しさがあり、難しい局面に際しても「罪を憎んで人を憎まず」の精神で対処することができるでしょう。

だからこそ、穏やかだと人から評価されるような人の多くは、ビジネスなどの世界でも上に立っています。

もちろん「地位が人を作る」側面もありますが、生まれ持った気質の上に経験や努力を積み重ねなければ、シビアな商業の世界でも人柄が評価されるような本物のリーダーになることは難しいでしょう。

穏やかと賞賛される成功者たちは、自らの卓越した気質を他人に誇ったりはしませんから、その凄さが見えにくい部分はあります。

穏やかな性格の特徴1:他人と競争するのはそれほど得意ではない

穏やかな性格の人は、のんびりしているように見えますが、仕事上でもかなりの結果を示すことができます。

基本的に落ち着いているため、ミスが少なく、また精神のブレも少ないため、無駄なストレスを抱え込むことなく、毎日の仕事に臨んでいけるからです。そのため、周囲の評価は高く、嫉妬もされず、比較的出世も速いといった特徴があります。

しかし、本人としては、一緒に働いている人たちを押しのけて上に進んでいったり、仲間内でゴリゴリと競争してトップを取ることを、それほど好んでいるわけではありません。

尻込みしてやるべき事をしないタイプではないものの、時には部署で成果を共有できるように動いたり、目立たず仕事してきた人を引き立てていったりといった行動に出ることがあります。

そうした行動も打算がないため、イヤミではなく、結果としてより高い上役からの評価や昇進につながっていったりもします。

穏やかな性格の特徴2:不満を口に出さない

穏やかな性格と言われるほとんどの人は、仕事に関しての不満を周りに述べることはほとんどありません。それどころか常にハツラツと、あるいは淡々と業務に取り組んでいるようにすら見えます。

しかし、それは空元気やゴマすりを示すものではありません。穏やかな性格の人は、元々ストレスを溜め込みにくいタイプが多く、仮に不満があったとしても相手方の事情を汲んでいくため、滅多なことではそれを表に出すことはないです。

また、メンタルが基本的に強いので、本気になれば相当な成果を出すことができることを自分でも認識しており、だからこそ余裕があるという側面があります。その余裕を認識しているからこそ他の同僚たちの不平不満の聞き役に回らなければという意識が働くでしょう。

ただ、周りへの思いやりも優しさも十二分に持った性格なため、ある一線を超えると無茶な指示にはキッパリとNOを突きつけ、その態度の急変が周りに支持されることも少なくありません。

穏やかな性格の特徴3:派閥を嫌う

周りから穏やかと評価をされるタイプの人は、不満を溜め込みにくく、また、人の良い所を探していけるだけの余裕と観察力を持っているものです。

そのため、学歴や入社後の経歴、今後の経営方針などの違いから生まれてくる「派閥」的な要素をかなり嫌います。いがみ合うよりも同じ会社で働く仲間なんだからまずは仲良くしようと考えるタイプです。

ただ、一匹狼系の人と違い、派閥にこだわる人たちとぶつかったりはしませんので、周りとの関係が悪化することはありません。

結果として、穏やかな性格の人、とりわけ実力がある人の周りには、社内的な肩書きに限定されない、より自由で楽な付き合いを求める人たちが集まってくることになります。

場合によっては、それは一つの派閥とも言えるほどに規模が大きくなっていきますが、その中心となる本人が、閉鎖的な精神性を持ってはいないので、社内の風通しが悪くなることはなく、むしろ全面的な関係改善につながります。

穏やかな性格の特徴4:上司からも部下からも好かれる

穏やかな性格の人は、渉外担当や人事担当といった、特にストレスがかかりがちな部署で重宝されることが多いのが特徴です。

単にコミュ力が高いだけではなく、ごく自然に相手が「納得」できるような人材が求められた必然的な結果とも言えますが、どんな会社であっても、そうした大変な部署をやり遂げるというのは、上司からの評価につながるものです。

結果として穏やかな人は、上からの引き立てにより、思ってもみなかったほどのポストに就くことが少なくないとも言えます。

また、穏やかな性格の人は、部下からも実にありがたい存在です。優しいだけで芯が弱いとなると肝心な時には頼れませんが、周りへの穏やかさを示せるような真の強さがあれば、適材適所に部下を配置し使いこなし、しかも支持されるといったことにもつながっていきます。

また、上からも下からも支持があることで、ますます昇進の速度が高まったりもするのも特徴だと言えるでしょう。

穏やかな性格の特徴5:ピンチに強い

本気で仕事に臨んでいる以上、どうしても納期に間に合わなかったり、きついクレームが入ったりという問題に直面しなければならなくなってきますが、その際に重要なのは何より「心の強さ」です。

基本的な能力があってもメンタルに強さがなければ、次々と押し寄せてくる注文やクレームを前にして、普通では考えられないようなミスを犯してしまうことにもなってきますし、さらに悪くすると潰れてしまい、会社を辞めてしまうこともありえます。

しかし、穏やかな性格の人は、そうしたハードな局面にも動じないだけの心の強さと、その強さを周りに対して向けることはない、優しい気性を兼ね備えています。

そのため、納期の遅れで怒っていた取引先も、クレームをつけていた消費者の方も、真摯で落ち着きのある態度を前に、かえって普段の冷静さを取り戻し、互いの立場に根ざした解決方法を模索できるようにもなっていったりもします。会社にとっては、必要不可欠な人材でしょう。

穏やかな性格との付き合い方

穏やかな性格の持ち主の人は、他人と接する際に分け隔てすることを嫌う傾向があり、また、もし苦手な相手であっても、その感情を表に出すことはありません。そのため、非常に付き合っていやすいタイプと言えるでしょう。

しかし、人に対してあまり順位をつけるタイプではないだけに、特別と言えるほど親しくなるには、かなりの根気が必要かも知れません。決して相手に媚びたりはせず、それでいて丁寧に思いやりのある関係を築いていくことをおすすめします。

ただ、穏やかと言われる性格の人は、得てして精神的な意味での視野が広いものですから、極力どんな人に対しても意地悪をしたり、差をつけた付き合い方をしない方がよいです。

そうした態度を周りにとっていると、内心で見切られてしまい、一定以上に仲良くなれないこともありえます。その点で油断禁物な相手でもありますよ。

ただ、距離を詰められた場合はもちろん、そうでない場合もデメリットをもたらしてくるタイプではないので、あくまで失敗を恐れず、自然体で接していくのが一番でしょう。