二重人格な人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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二重人格には悪いイメージがあり、周りの人からも好かれにくいイメージがあります。しかし、自分では二重人格という意識はなく、他人から言われて気づいたという人も少なくありません。

ここでは、ビジネスにおいて、二重人格である人が気を付けなければならないことや、ビジネスで二重人格の性格を活かす方法を解説します。

二重人格の意味とはなにか

二重人格とは、1人の人間が2つ以上の人格を持つことを言います。

人格障害の一種として説明されていることもあり、病名としては「解離性同一性障害」という精神的な病気です。しかし、私たちが普段日常会話で使う際は重い意味では使わず、話す相手によって態度を変える人をさすことが多い言葉です。

異性に対してだけ接する態度を変える人や、表向きに言っていることと陰で言っていることが異なる人などは、二重人格と言われることが多いでしょう。

表向きの顔と内向きの顔を使い分けて戦略的に行動する人のことも意味するため、経営者などには、二重人格の人が多いとも言われています。

お客様や取引先に見せる顔と、社内で見せる顔や言うことを、ビジネスを成功させるために変えていくという形で、上手に顧客や株主を得るための戦略的な方法でもあるでしょう。

ビジネスを成功させるためには賢い戦略ですが、一方で、同僚からは二重人格であることは嫌われる原因に可能性があります。

上手に社員の信頼を勝ち取るためには、自分が2重人格であることを理解して、上手くコントロールしていく必要があるでしょう。

二重人格の英語表現

「二重人格」は英語で、「dual personality」や、「double personality」などと呼ばれます。

「dual」「double」は「2つの」という意味で、「personality」は「人格」を意味する言葉です。日本語から直訳できるため、分かりやすい英語です。

二重人格を病名として使用する場合には、「multiple personality disorder」=「多重性人格障害」が使われます。

日本人は二重人格を性格の一種として使うことが多いですが、欧米では日本のように病名以外での使い方をすることはほとんどありません。

二重人格の類語表現

気の一種としての二重人格の類語には、「多重人格障害」「多重人格」「解離性同一性障害」「意識の解離」などがあります。

現代で気軽に使われ、性格をあらわす二重人格の類語には、「用心深い」「いい子ぶる」「演技する」「形だけの行儀良さ」「いい顔をする」「裏表のある」「不正直な」「ゆがんだ」などがあります。

先生や上司の前だけよい顔をしたり、よい子ぶる人に対して使うことが多いです。いずれにしても、周りの人から嫌われやすい性格であることは間違いありません。

一方で、よい子ぶっていると、相手によっては好かれることも多いため、会社で上司に好かれやすかったり、昇進が早かったりする傾向もあります。

また、自分自身が二重人格であることに気づいていない場合は、誰にでも好かれたい、嫌われたくないというような気持ちがあって、行動に現れている可能性もあります。

幼少期に学校でいじめられた経験がある人が、他人から嫌われないように、自己防衛するために、違う人格を形成している可能性もあるるでしょう。

二重人格の特徴1:話す相手によっていうことが異なる

話す相手によっていうことが異なるのは二重人格の人の大きな特徴で、話す相手を見極めて発言内容を変える傾向があります。

会社で部下のプレゼンを聞いて、部下の前では良くできていたと称賛していたのに、他の同僚には「最悪だった」などと陰口をたたくような人が当てはまります。

二重人格でいることは、ビジネスでプラスになることも多いですが、ネガティブな発言や行動は周りからの信頼を失ってしまう可能性があることは肝に銘じておかなければならないでしょう。

二重人格の特徴2:自分に害があることは避ける

二重人格の人は、できるだけ自分が失敗することを嫌います。他人の失敗に巻き込まれることも嫌うため、部下のサポートを十分にしなかったり、自分の仕事だけはきちんと行うスタイルの人も少なくないでしょう。

部下がミスをしてお客様に迷惑を掛けてしまったときも、自分から「お客様に一緒に謝りに行こう。」などと部下をサポートするようなことは嫌う事が多いです。

普段、自分の評価が上がるような商談や、新年の挨拶などには積極的に参加したがっても、自分の評価が脅かされる場合には登場しない場合が少なくありません。

失敗が少ないことで昇進の速さに繋がることもありますが、場合によっては、周りから「何もしない人」「何も知ろうとしない人」などと思われてしまうこともあります。

二重人格の特徴3:自分にとって好ましくないことは忘れる

忘れるといっても、本当に忘れているわけではなく、忘れているように演技するのが上手である場合が多いです。

自分が何かを忘れていたことを指摘されたときなどは、何度も話をしてしっかり伝えた話であっても、初めて聞いたように振舞うこともあるでしょう。

「もっと早く教えてくれたらよかったのに」などと発言し、相手が悪いという空気を作り出すこともあるためちゅうい。

二重人格の特徴4:真面目に取り組む

二重人格の人の特徴として、意図的に知らないふりをするのと同時に、自分は真剣にやっている事を周りにアピールするのが上手な人も少なくありません。もうみんな帰っている中で夜遅くまで残業をしたり、体調不良でも会社に来たりすることもあるでしょう。

真面目に仕事に取り組む姿勢は、同年代や自分よりも年上の人には評価されやすいでしょう。二重人格の人は他人から評価されたい欲求が強いため、周りから頑張っていると評価されたいがために行動することが少なくありません。

二重人格の特徴5:部下とのコミュニケーションが苦手

二重人格の人は、部下とのコミュニケーションが苦手な人が少なくありません。自分から部下とコミュニケーションを取ろうと努力していないという人が少なくありません。

部下から何か助けを求めてこない限り、何もヘルプしなかったり、部下が話しかけにくい雰囲気を出してしまったりしている可能性もあるでしょう。

問題があったときも助けてくれない、普段から声を掛けてくれない上司は部下からすると苦手意識を持たれるため注意が必要です。

二重人格な人との付き合い方

二重人格の社員が周りにいる場合は、気を付けて行動する必要があります。相手に対して、反抗するような意見や行動をした場合には、上司や経営層に陰で良くないことを言われる可能性もあるためです。

仕事で関わらなければいけない場合には、適度な距離を保つとよいでしょう。近い年齢や役職である場合には、特に注意が必要です。

自分が部下である場合は、普段嫌な対応や全く仕事を助けてくれないと不満が溜まるかもしれませんが、毎回毎回不満を相手に言うのではなく、何か自分にチャンスが向いたときに反抗するとよいでしょう。

極端な例でいえば、転職する時に上司の対応が嫌だったことを人事にいうなどです。二重人格の相手に対応の改善を求める場合は、計画的に検討する必要があります。