臆病な人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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誰かが「あの人って臆病だよね。」などといっているのを聞くと、ネガティブなイメージを持ってしまいがちです。

しかし、「臆病」には、ネガティブ以外の意味もあります。

同じチームに臆病な人がいたおかげで仕事のミスに気が付けるなど、臆病な人のおかげで救われた経験がある人も少なくないでしょう。

この記事では、仕事における「臆病」とはなにかや、類語、特徴などを解説します。

臆病のいみとはなにか?

「臆病」とは、気が弱く、ささいな事をもこわがって、びくびくする性格を意味する言葉です。

「臆病」は多くの場合、ネガティブな意味でつかわれることが少なくありません。臆病な人は仕事をする上で消極的で、何をするにも受け身で、モチベーションが低いように見えてしまうためです。

臆病な人がネガティブな評価をされる場面は、ビジネスの場面で多々あります。

新しいプロジェクトなどに参加するかどうかという場合に、臆病な人は「失敗したらどうしよう」「やったことがないからわからない」などという態度を取ることが多いため、ネガティブな評価を受けやすいです。

臆病の英語表現

一言で「臆病」と言っても、英語での表現方法は様々です。

辞書でよく見かけるのは「意気地なし」を意味する「coward」で、口語で非常によく使われるのは「chicken」といった単語です。

「chicken」は映画でも使われることが多い言葉であるため、聞いたことがある人は少なくないでしょう。

小心者や内気を示す「timid」や、スラングで弱虫の意味である「Wimp」、腕っぷしの弱さや態度がびくびくしているといった意味の「pussy」など、英語では相手のどんな言動から臆病と判断するのかによって、いい方も様々です。

臆病の類語表現

臆病に似た性格には、英語の表現にもあった、「弱虫」や「小心者」、他にも「心配性」などがあげられます。上記の性格を元に考えてみると、「臆病」には大きく分けて2つのイメージがあることが分かります。

1つ目は、目の前で起きた現象に対して、すぐに怖がってしまう「弱虫」「小心者」です。

見たことがない出来事や、経験したことがない事、自分にとって危機的状況だと少しでも感じた場合、反射的に「怖い」と感じて怖気づいてしまうことは、多くの人が考える「臆病」にぴったりでしょう。

2つ目のイメージは、目の前で起きた現象に対して、様々な考えを巡らせた結果、行動できなくなってしまう「心配性」のイメージがあります。

なにかに対峙した際に、「楽しそう」で、「自分なら上手に出来る」というポジティブな考えよりも先に、「失敗しそう」や「自分には出来ない」といったネガティブなことに気が向いてしまう傾向のことです。

上記2つのイメージは、表出される反応は同じでも、反射的に怖がる「臆病」と、熟考の末に至る「臆病」はそれぞれ異なる特徴があります。

臆病な人の特徴1:精神的に不安定

臆病な人は、自分に降りかかる危機に敏感です。常に周囲を警戒し、自分が危機的状況に追い込まれないかどうか怯えていることが少なくありません。

自分にとっての脅威があるとわかると、臆病ではない人の何倍も恐怖を覚え、不安を強く感じることが特徴です。

「怖い思いをしたくない。」と思ったり、「失敗したらみんなに馬鹿にされる。」などと悪い事ばかり考え、精神的に落ち着かなくなり、集中力が欠けて挙動不審になったりするという特徴があります。

本人は必死に打開策を考えていても、どうにもならないと判断すると、泣き出してしまったり、逃げてしまったりすることもあるため、職場でこのような状況になると、周囲は驚いてしまう事もあります。

臆病な人の特徴2:成功体験がほとんど無い

臆病な人は、臆病なためあまり挑戦をしません。新しい仕事をする機会があまりなく、満足のいく充実感のある成功体験をしたことがない人も少なくありません。

自分の出来ることしかやらず、出来るかわからないことには手を出さない姿勢は、ビジネスにおいてあまり評価されません。自分より年下や、入社歴が浅い人に追い抜かれて、同期の中でも役職が一番下といった状況になることも多いでしょう。

大事な仕事を任されない立場で居続けるせいで、臆病な人は更に成功体験を積む機会を失ってしまいます。いつまでも、出来ることしか出来ないままになりやすい悪循環は、根深い問題につながることもあるでしょう。

臆病な人の特徴3:論理的思考が得意

臆病な人の中には、物事を深く考えがちな「心配性」な人が多くおり、論理的思考が得意である傾向があります。

臆病な人は、「自分が失敗したくない」という気持ちが強く、「失敗しそうなところはどこか」を必死に考える傾向があるため、当たり前のように論理的思考を用いて、「この段階で失敗しそう。」や「自分のタスクで言うと○○が要因になりそうだ。」などといった結論を導き出します。

臆病な人は、自分が仕事を断る場合や、消極的な判断をした際に、明確な理由を持っていることが多いでしょう。

しかし、実際に理由を聞いている側からすると、「出来ない理由を探す評論家みたい」と思われてしまうことがあり、ネガティブな捉え方をされ、あまりよく思われない、低い評価をされてしまうのが現状です。

臆病な人の特徴4:リスク管理が得意

物事を考えがちな臆病な人は、リスク管理が大変得意な場合が少なくありません。

仕事に手を付ける前からあれこれと考えているため、「このプロジェクトについて心配だと思うことは何?」「どこが失敗しやすいポイントだと思う?」と聞かれれば、いくらでも答えることが出来るでしょう。

臆病な人がビジネスで怖がるのは、自分が失敗すること。誰かの失敗をきっかけに、自分にも被害が及ぶことであるため、臆病な人は仕事に手を付ける前に、どこにリスクが潜んでいるかを常に考えています。

チームメンバーが気づいていない細かなリスクポイントにも気づいいる場合が多いため、仕事を始める前から「コピー機が壊れて資料を納品できなかったらどうしよう」「プロジェクターが壊れてスライドを投影できなかったらもうだめだ」などという意識もあるでしょう。

臆病な人との付き合い方

「臆病」と一言で言っても、その人がどのような「臆病」なのか、何を考えているのかについては様々です。「臆病」な人に合せた、ポジティブな点、ネガティブな点を活かした付き合い方をするのが、ビジネス上では重要です。

相手の考えを丁寧に聞く

まずは、相手がどのタイプの「臆病」なのかを判断することが大事です。臆病な人は、基本的に自分から発言をせず、大事なことを人に伝えるまでにかなりの時間を使うことが多いです。

こちらから相手に意見を求め、急かすことなく丁寧に聞く必要があるでしょう。

相手が言っていることを途中で遮ったり、批判したりすると、臆病な人は大事なことを言わなくなってしまうこともあります。

小さな成功体験を積ませる

相手が物事を深く考える、リスク管理が得意な臆病な人だった場合は、臆病な人にいきなり大きな仕事をさせるのではなく、プロジェクトの立ち上げ段階でプロジェクトの構想を説明することから始めるのがよいでしょう。

「どの段階が大きなリスクになると思うか。」「それぞれの段階でどんなリスクが考えられるか、」の意見を聞いてみると参考になるでしょう。

相手の考えを聞いたら、「リスク管理の観点を持っている人が必要だ。」「あなたの視点をプロジェクトに入れたい。」などというように、必要としていることを伝えるとよいでしょう。

臆病な人には日々の小さな成功体験を積んでもらい、臆病な人の心から不安を取り除き、段々大きな仕事を任せられるようになります。