おおらかな人はどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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おおらかな人は友人としてならストレス無く付き合えますが、仕事で同僚となると職場の状況によっては足を引っ張られるような印象があります。
しかし実際は物怖じしない性格や、周囲を落ち着かせる効果など職場にポジティブな効果をもたらす優れた人材なんです。

この記事ではおおらかな人の良い面と改善が必要な面を彼らの特徴を交えて解説していきます。
この記事を通しておおらかな人との仕事の付き合い方を知ることができるでしょう。

 おおらかの意味とは

「おおらか」は人の性格や物の量やサイズを表す際に用いる言葉です。

気持ちに余裕があり細かいことを気にしない人に使われる傾向があります。
逆に小さなミスに対して小言を言ったり、揚げ足を取ったりするような人がおおらかとは言われません。

おおらかさは外的要因からくるものを対象に言われることが多いです。

例えば「部下のミスに対しておおらかである」など自分以外の事物に対する寛容さを表現する際に使われます。
自身に対して使うことは一般的じゃありません。
「彼は自身のミスにはおおらかだ」とは皮肉以外で言わないでしょう。

なぜなら「おおらか」は対象とする人の度量の深さを褒めるのが基本的な使われ方だからです。

気をつけたいのは目上の人に使う際です。
「おおらか」は人を評価する言葉ですから、安易に目上の人に使うと失礼になります。
本来なら評価される立場の者が評価をするのは相手に不快感を与えかねません。
ポジティブな意味だからと安易に使うと痛い目を見る言葉でもあるので注意しましょう。

ビジネスでは新人の失敗に柔らかい態度で対応する部下を褒めたり、怒りっぽい部下をたしなめる場合に利用します。
上司を評価するのにも使いますが、多くは本人のいない同僚との会話になります。
稀にですが、怒るべきところで怒らない部下に皮肉を言う場合にも使われるので注意が必要です。

おおらかの英語表現

英語で「おおらか」を意味する表現は複数あります。

のんびり屋さん、おっとりした人の意味なら「laid back」です。
上司に対しても使えます。

「寛大な」の意味では「generous-hearted」を使えます。
「generous-hearted community」だと(部外者に)寛大なコミュニティとなります。

落ち着きがあって、細かいことでイライラしない人という意味なら「calm person」になります。
簡単に「I am calm」と表現することもあります。

間接的な表現としては「not easily get angry」があります。
いかにも英語的表現ですが単純に「あまり怒らない」と言いたいならこれがおすすめです。

おおらかの類語・似た性格

「おおらか」にはそれほど多くの意味がありまえせんが、その類義語には様々な意味を持った言葉が存在します。

まずは「おおらか」の意味の中で一般的な「気持ちの大きさ」を表現する類語です。
これには、太っ腹・惜しみない・寛大・寛容・広量、などがあります。
いずれも普通なら気にすることを許したり、認めたりする際に使われます。
「おおらか」と同様に、これらの類語も人と企業サービスに対して用いられるでしょう。
例えば「○○X保険の審査は寛容だ」などです。
その場合でも同様にポジティブなニュアンスになります。

「ちょっとした事では動揺しない」というニュアンスを持つ類語もあります。
気が大きい・闊達・おっとり・マイペース、などがこの類語にあたります。
このタイプの類語では対象の内容を表現するのに他者の存在を感じさせません。

「寛大」であれば何か、もしくは誰かに対して寛大である必要があるでしょう。
しかし、おっとりやマイペースは本人だけで成立します。

 

「おおらか」には物の形や雰囲気を表す意味もあります。
大きい・溶溶たる・広い、など物のサイズが大きいことや、動作がゆったりしていることを表現するのに使われます。
この意味の類語を「おおらか」が含まれる文で「おおらか」の代わりに使うと元の文が持つニュアンスの一部が削られる場合があります。
例えば「平安時代初期に見られたおおらかな庭園」を「広い庭園」としたら、ただの広大な庭園となってしまい、元の文にはあった庭園の包容力や自然体な感じが消えてしまいます。

これは「おおらか」が静物に使われる場合でも、人に利用した時と同じニュアンスを持ち続けるためです。

類語で紹介しなかったものだと「鷹揚(おうよう)」があります。
「大様」の当て字として生まれましたがニュアンスは微妙に違います。
おおらかな人は性格が柔和なために細かいことを気にしませんが、鷹揚な人は大上段から事物を見下ろす余裕があるから些細なことに気を止めないというニュアンスがあります。

「細かいことを気にしない」という意味は同じですが、だいぶ雰囲気が違いますね。
鷹揚はどこか偉そうな感じがあります。

似た性格でも、おおらかと鷹揚は明らかに違うので使いどころに注意しましょう。

おおらかな人の特徴:常に落ち着いている

おおらかな人は慌てる事がありません。
新人で仕事はまだできないものの、ミスを指摘しても慌てる素振りの無いおおらかな人は過緊張気味の新人よりも早く正確に仕事を覚えることができます。

仕事に対して積極的ではないかもしれませんが、指示すれば物怖じせずに新しい仕事に挑戦する姿勢を見せてくれます。
本人にしてみれば、やれと言われたことをやっているだけなので何も緊張しないのです。
緊張に強いタイプではなく、緊張しないタイプなんです。

おおらかな人は消極的に見えることもあるので上司や先輩から白い目で見られることもありますが、時間はかかっても確実に仕事をこなして、気づけば色々な仕事を任せられるようになります。
それに落ち着いていますから、一度覚えた仕事はミスしにくい特徴もあります。
安全第一の現場では冷静な判断と行動で活躍してくれることでしょう。
長い目で見れば育てる価値の大いにある人材タイプのひとつといえます。

おおらかな人の特徴:周囲の人を安心させる

おおらかな人と話していると心が落ち着くという経験をしたことがありませんか?
穏やかな顔とゆったりとした余裕のある喋り方、おおらかな人が持つこれらの特徴は話し相手を落ち着かせ、ストレスを解消する効果があります。

1分1秒を争う仕事現場では声を荒げる上司も多く、まさに修羅場の様相があります。
そんな環境にいれば不安とストレスが蓄積するのは間違いありません。
何かしらの手段で職場のストレスを解消または軽減させる必要があります。
そこで、おおらかな人に活躍してもらいましょう。
彼らの表情や喋り方、立ち居振る舞いは一服の清涼剤になる可能性があります。
また、普段おっとりしている方が忙しく仕事をしている様子を見ると励まされるものです。

ただし注意したいのは、おおらかな人の仕事のペースが著しく遅く現場に混乱をもたらす場合です。
おおらかな人が仕事をまだ覚えていない新人の場合は、ハードな職場に配置することは控えるべきでしょう。

おおらかな人の特徴:感情の波に左右されない

仕事において個人の感情は後回しにされることが多いです。
仕事だからと割り切っている人ほどストレスを蓄積させ、ある時突然爆発します。
そうなると周囲を巻き込んでの大惨事となりますから、後始末も骨が折れるものになります。
人間関係もマイナスからの再スタートとなり、仕事の進歩具合にも影響が間違いなく出るでしょう。

おおらかな人が自身や周囲の感情に左右されることが少ない傾向があります。
考え方でそうしているのではなく本質的な性格がそうなので、感情が本当に安定しています。

感情が安定している人は常にベストパフォーマンスを発揮することができます。
感情に左右されて仕事の出来に波が出ることが無いからです。

また感情が安定している人は周囲の同僚の感情に対しても良い影響を与えます。
イライラしてる人を見ると気分が落ち着かなくなるのと同様に、穏やかそうにしている人を見ると気持ちが落ち着くものです。

仕事場の雰囲気を落ち着かせるためにも、おおらかな人を職場に入れるのは効果的でしょう。

おおらかな人の特徴:視野狭窄に陥らない

おおらかな人はいつも肩の力が抜け落ち着いているので周囲をよく見渡すことができます。
感情が高ぶっていると周りが見えなくなる経験をされたことがある方は思い出してみてください。
怒りで視野が狭くなった状態で満足に仕事ができるでしょうか?

いつものようなパフォーマンスは発揮できないはずです。
視野が狭くなるのは怒りだけではありません、不安やストレスでも動揺に周りが見えなくなります。
現代社会では多くの方がストレスを感じていますので、知らないうちに視野狭窄に陥り仕事の効率を落としている可能性があります。

ストレスによる視野狭窄でパフォーマンスを落とさないことが今の社会人には求められます。
おおらかな人は感情の波が穏やかで周囲の感情にも影響されにくいですから、ストレスが原因で視野が狭くなることはありません。
常に広い視野で周囲を観察できるのでパフォーマンスが落ちている同僚を見つけてヘルプに入ることもできます。

おおらかな人の特徴:集団の和によく馴染む

おおらかな人が本人が意識しなくても周囲とよく馴染みます。
これは協調性があるというよりも自己主張をあまりしないことがプラスに出ていると考えられます。
若干マイペースなところもありますが周囲を見渡す力がありますので、同僚が懸命に働いている様子を見れば自分も頑張ろうと仕事のペースをあげてくれます。

ただ人によっては周囲の雰囲気を察するのが遅い方もいます。
そういう時は相手が気づくのを待っていないで、積極的に行動を促しましょう。
穏やかな人は少しぐらい指摘されただけではへそを曲げることはないので、気になったら速やかに声をかけてください。
むしろ場合によってはお尻を叩くぐらいのことが必要になるかもしれません。

集団の和を作ってくれるタイプの人ではありませんか、和を崩すこともありません。
仕事の効率を直接上げてくれることは少ないかもしれませんが、おおらかな人が懸命に頑張っている姿は周囲の人を刺激しますから、結果的に仕事が進むことも多いです。
単純に人員を増やしたい場合などには重宝する人材であるといえます。

おおらかな人との付き合い方

おおらかな人は表情も口調も穏やかで話していて気持ちをやわらぎてくれるタイプの人間です。
積極的にジョークを飛ばして周囲を和ませるようなことは少ないでしょうが、その場にいて周囲にいる人を不快にさせることはまずありません。

しかし時より何を考えているかわからなくなることもあります。
これはおおらかな人の自己主張の弱さが原因です。
自分の意思を主張することが少ないので結果的に周りに合わせることが多くなってしまいます。

仕事では時に自分の考えを述べることが仕事の効率を上げることにつながります。
また問題を未然に防ぐことにもつながります。
トヨタのカイゼンも従業員の自主性が成功の鍵であることは明白です。

上司や同僚であればおおらかな人に積極的に考えを述べることを求めるでしょう。
すぐには効果が出ないかもしれませんが、 粘り強い意識改革が重要です。
どうしても結果が出ない場合は、周囲の同僚が意思確認をそれとなくやりましょう。