鳩が豆鉄砲を食らうとは

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鳩が豆鉄砲(はとがまめでっぽう)をくらうの意味とは

「鳩が豆鉄砲を食らったよう(な顔をする)」という言葉が略されたもの、あるいは「鳩に豆鉄砲」という用法が変化したものです。

この言葉は「豆鉄砲で撃たれた鳩のような顔をしている相手」をさしていう言葉という事になります。

豆鉄砲とは豆を弾にして飛ばす鉄砲のようなおもちゃで、撃たれてもそれ程痛いものではありません。
これで鳩を撃ってもきょとんとして何が起こったのか分からないまま、元の動作に戻ってしまうようです。
豆は童謡「鳩(はと)」でも歌われるように、昔から餌の代表でもあるので、餌をもらったのか悪戯されたのかも分からないといった所でしょう。

こうした様子が転じて「驚くというよりは何が起こったのか理解出来ずに目を丸くしている(間の抜けた)顔」という体裁で用いられる言葉といえます。

鳩が豆鉄砲のビジネスシーンでの意味

鳩が豆鉄砲をくらうはニュアンスとして本来「間の抜けた顔」という要素を含む為、相手を重んじる事を大事とするビジネスシーンで使って良い言葉とは言い難いものです。
むしろ使ってはいけない言葉として覚えておくのが良いかもしれません。

特に間違いがちな用法と言えるのが「相手が目を丸くする程(喜びの反応として)驚いた」というような時。
「あの時の(上司など目上の相手)の顔はまるで鳩が豆鉄砲を食らったようだったよ!」などというのは、状況や相手にもよりますが基本的に品の良い言葉とは言えません。
もし悪気無く間違えてしまっている人がいたら、そっと指摘してあげて下さい。

鳩が豆鉄砲の使い方と例文

 

その資料を前にして、彼は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたので、私はもう一度最初から説明をする事とした。
私が最初から、逐一細大漏らさず説明をすると、彼は鳩が豆鉄砲を食らったような顔でそれを聞いていた。
いつも大人しい彼に言い返された時のあの人の顔は、まるで鳩が豆鉄砲だったよ。