この記事では穿ったについて解説をいたします。穿ったの意味や由来、ビジネスシーンでの使い方を例文、英語表記などをまじえて解説します。

穿ったの意味

「千年の水滴石をも穿つ」などのいい回しにも現れているように、本来は貫いた、裏まで通ったというような意味であり、「穿った見方」という言葉も、物事の裏まで見通し、本質を突いた見方をあらわしています。

しかし、現代の日本人の多くは、「穿った」に素直に見ようとしない、ときに悪意に満ちた、ひねくれた視点というイメージを抱いているでしょう。

つまり誤用の方が一般的に広まっている現状です。

ではなぜ本来の意味から離れてしまったのか。

これは長い年月の人々のやり取りにおいて、伝言ゲームのように少しずつ変化していったと思われるので明確な理由は不明です。

「穿った」という語感そのものが、何となく否定的に聞こえるようにも思えます。

よってそのイメージだけが一人歩きしてしまったのかも知れません。

また深読みしすぎという意味で「穿ち過ぎ」という言葉も特別に存在しますから、混同されたという可能性も大いにありえます。

このような背景から、ビジネスシーンでは意味を汲むのが非常に難しい言葉だといえるでしょう。

自分から人に対して用いるのも、気のおけない同僚相手でもない限りは控えた方がよさそうです。

 

「穿った」を使った例文

ここでは現状をふまえて、本来の意味に加えて誤用例も挙げておきます。

上司から、君のプロジェクトは社内の弱点を見事にカバーする穿った視点から作られている、とお褒めの言葉を頂いた。
芸能人の結婚・離婚の話題が出ると、すぐ穿った見方をする人が出てくるから非常に不愉快である。

うがったの例文

例文同様、誤用も含めての類義語をここにいくつか挙げていきます。

正鵠を射る・看破・剔抉

これらは全て「本質を見通す」という本来の意味での類語です。

正鵠というのは鳥の鵠(くぐい、ハクチョウ)の急所の事であり、他の多くの熟語同様、古代中国の書物からの言葉です。

剔抉はあまり聞き慣れませんが、「物事をあばきだす、えぐりだす」という意味があり、読みは「てっけつ」となります。

偏狭・了見が狭い・心が貧しい・屈折した・鬱屈した・天邪鬼

こちらが誤用された場合に類語とされる言葉の例です。

了見は「料簡」「了簡」とも書き、その人の分別や生き方、方向性やポリシーなどを大雑把にまとめた言葉です。

穿ったの英語表現

breakthrough(ブレイクスルー)find(ファインド)fathom(ファゾム)
ブレイクスルーは「物事の解決、突破口」ファインドは「見破る」ファゾムは一般的にnotを伴って「看破(できない)」という意味の言葉です。
perverse(パバース)eccentric(エクセントリック)
こちらが誤用においての英語表現の一例であり、どちらも「ひねくれた、天邪鬼な」という意味があります。

穿ったのまとめ

  • 「穿った」とは「うがった」と読みます。
    「貫く、本質を正しく見抜く」という意味で、一般に広まっている「ひねくれた考え」は誤用です。
  • 「穿った」をビジネスの場で用いるのは、その意味の判読のし辛さから控えた方が無難です。
  • 「穿った」の類語としては、正しい意味では「看破」など、誤用では「偏狭」「天邪鬼」などが挙げられます。
  • 「穿った」を英語で表現すると、find(見通す)eccentric(ひねくれた)などとなります。”