重畳について|読み方・意味・類義語との違いなどを解説

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重畳(ちょうじょう)という言葉があります。言葉の意味は何なのか、どのような場面で使われるのかなどが疑問点として挙げられます。

重畳の意味を理解するために、この記事では以下の6点について解説いたします。

  • 重畳の読み方と意味
  • 重畳の由来
  • 重畳の使い方・例文
  • 重畳の英語表現
  • 重畳の類語・対義語
  • 重畳の類語・対義語の例文

この記事を通して、言葉の正しい意味が理解できるようになります。

重畳の読み方と意味

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重畳は、「ちょうじょう」と読みます。

重畳という言葉は「幾度にも重なること」「この上なく喜ばしいこと」という2つの意味を持っています。
2つ目の「この上なく喜ばしいこと」という意味は、感動詞的に使用されることもあります。

重畳の由来

重畳には、2つの意味があり、それぞれの意味に対して由来が存在します。
まず、1つ目の「幾度にも重なること」という意味の由来についてです。

重畳という言葉の「重」という文字も「畳」という文字も「重なる」という意味をもちます。
このことから、2つの文字の意味を合わせ、「重ね重ね」という重複した表現をするようになりました。
次に、2つ目の「この上なく喜ばしいこと」という意味の由来についてです。

重畳という言葉の「畳」という文字は、文字通り床の上に敷く「畳」を表します。
そして「重」という文字は、「重ねる」という意味をもちます。

昔、畳は高級品だったことから「高級品が重なる=この上なく喜ばしいこと」という意味になりました。

重畳の使い方・例文

祝電

重畳の使い方

重畳が使われる場面は、大きく分けて3つあります。

  • かしこまった文章の中で使われる場合
  • 時代劇などの中で使われる場合
  • 電気回路についての言葉として使われる場合

場面によって意味が変わるので注意しましょう。
 
かしこまった場面の例としては、結婚式や祝賀会でのお祝いスピーチ、卒業式での祝辞などがあります。

そのようなお祝いの席では、
「ついにこの日を迎えることができ、重畳です」
などの使い方をして、喜びが大きいこと、感無量であることを表現できます。

また、部下が上司にお祝いの言葉を述べる時には、
「重畳の至りに存じ奉(たてまつ)ります」(=この上なく喜ばしい)
と述べることもできます。

上記のようなお祝いの席では、喜びを表しながらも「重畳」のような正しい言葉を使って品位のある挨拶をするべきです。
それだけでなく、お祝いの席で避けるべき言葉にも注意しましょう。

特に結婚式、披露宴では「忌み言葉」「重ね言葉」は避けるべきです。
忌み言葉・重ね言葉とは、別れや不幸を連想させる言葉、繰り返す言葉です。

例えば、
「切る」「離れる」「敗れる」「嫌う」「四」「悲しむ」「色あせる」「滅びる」「朽ちる」といった言葉や、
「再度」「しばしば」「ますます」「重ね重ね」「次々」などがあります。

マナーを守ってお祝いの言葉を述べることで、誰にも嫌な思いをさせずに済むでしょう。

他にも、目上の人へお祝いの手紙やカードを送る際にも「重畳」を使うことができるでしょう。
上司や恩師へ還暦のメッセージを送る際には、喜びを表しつつも敬意を込める必要がありますので、「重畳」を用いるのがふさわしいと言えます。

しかし還暦を祝って健康を願う文章だけだと、社交辞令的で事務的な文章になってしまうかもしれません。
できればその方との具体的なエピソード、印象に残った出来事、共にいることで学べたことなどを書くなら、本当に感謝していることを伝えることができるでしょう。

明るく感謝の気持ちを伝えつつ、大切なお祝いの時にふさわしい言葉使いのフォーマルな文章を選ぶことが大切です。

重畳の英語表現

重畳は、英語で「superposition」とします。
また「重畳する」と動詞で表現する場合には、「superimpose」とあらわします。

重畳の類義語

弁証法

重層

重層という言葉は、「層が幾重にも重なっていること」という意味をもちます。

重畳という言葉の「畳」という文字が「層」という文字になった言葉で、重畳に似た表現となっています。

度々

度々という言葉は、「何度も」という意味をもちます。
「幾度にも重なること」という意味をもつ重畳と似て、同じことを繰り返す様子が表現されています。

再三

再三という言葉は、「二度も三度も」という意味をもちます。
「幾度にも重なること」という意味をもつ重畳と似て、度々繰り返す様子が表現されています。

慶事

慶事という言葉は、「祝い事」という意味をもちます。
「この上なく喜ばしいこと」という意味をもつ重畳と似て、喜ばしいことに対する表現となっています。

重畳の対義語

重畳の対義語は、「逆重畳」「非重畳」です。
後の言葉に否定の意味をもたせる「逆」や「非」という言葉を加えることで、重畳の対義語となります。

重畳の類語・対義語の例文

重畳の類語の例文

重層的な構造である。
度々失敗する。
再三注意する。
結婚式は慶事である。

重畳についてのまとめ

  • 重畳は、「ちょうじょう」と読み、「幾度にも重なること」「この上なく喜ばしいこと」という意味をもちます。
  • 重畳は「重畳たる」「それは重畳」「重畳至極」「重畳の至り」「重畳、重畳」「重畳の理」といったように使用されます。
  • 重畳は、英語で「superposition」とあらわします。
  • 重畳の類義語は、「重層」「度々」「再三」「慶事」などです。
  • 重畳の対義語は、「逆重畳」「非重畳」などです。