就活や転職を考えるときには、業界や業種の研究を欠かすことができません。IT関係などの仕事は情報通信業ですが、とても広い業界でもあります。

この記事では、情報通信業とはなにか?、情報通信業の具体的な業界、どのような仕事があるか、情報通信業で働くメリットやデメリットを解説します。

この記事を読むことで、就活や転職の参考、また社会人の常識の参考にすることが出来ます。

そもそも情報通信業とはなにか?

情報通信業は、総務省が所管する業種の分類である「日本標準産業分類」にもある業種のことで、分類コードではGに分類されています。

大分類Gの中で、情報通信業については以下のように解説されています。

情報の伝達を行う事業所、情報の処理や提供などのサービスを行う事業所、インターネットに附随したサービスを提供する事業所、および伝達することを目的として情報の加工を行う事業所が分類される。

引用:総務省 日本標準産業分類

日本標準産業分類では、情報通信業を中分類37「通信業」、38「放送業」、39「情報サービス業」、40「インターネット附随サービス業」、41「映像・音声・文字情報制作作業」の5つに分類しています。

「通信業」には、固定電話業や携帯電話業、無線センターなどが含まれるでしょう。「放送業」は、テレビ放送局やケーブルテレビ会社、ラジオ放送局などが含まれます。

「情報サービス業」では、ソフトウェア開発会社やゲームソフト会社などがあるでしょう。

「インターネット附随サービス業」では、ポータルサイト運営会社やサーバ運営会社、ウェブコンテンツ提供会社などが含まれます。

「映像・音声・文字情報制作業」には、映画・ビデオ・テレビ番組の制作会社や新聞社、出版社、広告制作会社などがあるでしょう。

一言で情報通信業といっても、実に多くの企業がある事が分かります。

代表的な情報通信業の企業には、通称NTTの日本電信電話、ソフトバンクグループ、KDDI、NTTドコモ、エヌ・ティ・ティ・データ、Yahooなどがあります。

総務省と経済産業省が共同で、毎年度毎に情報通信業基本調査を実施していますが、その対象になるのは約9,000社にのぼっています。

情報通信業の具体的な業界

日本標準産業分類では、情報通信業を5つに分類していましたが、情報通信業基本調査ではさらに細かく分類しています。

基本調査によると、情報通信業に含まれるものには以下のものがあります。

情報通信業に含まれる職業
電気通信業、民間放送業、有線放送業、ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業、インターネット付随サービス業、映像情報制作・配給業、音声情報制作業、新聞業、出版業、広告制作業、映像・音声・文字情報制作に付帯するサービス業、テレビジョン・ラジオ番組製作業。

情報通信業にはどのような仕事があるか

情報通信業の会社でも、一般的な会社と同じようにマーケティング、企画、営業、研究、技術、メンテナンス、生産などの部門があります。れぞれの業界において、特徴的な仕事もあります。

通信業では、携帯電話の技術開発や安全対策、サーバシステムの開発などの仕事もあるでしょう。

放送業では、8Kなどの包装システムの開発、維持、管理、それに伴うシステムの設計・開発なども仕事です。例NHKでは放送技術を研究する専門の機関も持っています。

情報サービスでは、銀行系ATMや会計管理システムなどの研究・開発、安全対策、ゲームソフトやアプリの設計・開発なども仕事でしょう。

インターネット付随サービス業では、ホームページ、スマホ、ポータルサイトなどのコンテンツの設計・開発・維持など幅広く仕事があります。映像・音声・文字情報制作業では、取材なども仕事でしょう。

情報通信業で働くメリット

一般的に、情報通信業は大手企業も多く、安定しているところもあります。情報通信業はさまざまな業種があり、多くの人との関わりを持ちながら仕事をすすめる傾向があります。広い視野を持った人には、刺激的な業界でしょう。

常に最新の技術に触れながら働けるのは、技術職の人にとってもやりがいのある業界です。

自分の知識や技術を直接的に仕事で活かせることも多くあります。情報通信業は公共性の高い会社も多いため、社会貢献をしていることを実感できる仕事でしょう。

会社としても個人としても、競争が激しいだけに、常に成長していける業界です。転職を繰り返しながら、知識や技術をブラッシュアップしつつ、ステップアップしていく人も多いです。

情報通信業で働くデメリット

情報通信業でもIT関連などでは、新しい企業も多く、競争も激しいことから、激務を強いられることもあるでしょう。

メンテナンスも仕事であるため、予期せぬ事態には急に呼び出される可能性も高いうえ、納期間際には仕事がつまることもあります。体力だけでなく、精神面でも強さが求められることもあるでしょう。

技術がどんどん進歩する業界であるため、苦労して身につけた知識や技術がすぐに古くなってしまうこともあります。常に新しいものを取り入れる継続的な努力が必要です。

職種によっては、デスクワークのみで人間関係に広がりがないこともあります。固定された人間関係であるため、逃げ場がなく苦しい思いをする人もいるでしょう。

他の業界以上に、全体的に納期が短くなり、低コストが求められるのが情報通信業です。会社によっては、一人当たりの作業量が多く、残業や休日出勤多いところもあるでしょう。

ひとつの会社の中でも業務がさまざまであるため、自分が思い描いていたキャリアパスとは離れてしまうことも考えられます。慢性的な人手不足を抱える業界や会社も少なくありません。

上記の事から転職しやすい業界ではありますが、作業が細分化されているため、自分の適性にあう会社を探すのに苦労することもあるでしょう。

情報通信業の英語表現

情報通信業は、“information and communications industry”です。

一般的に、通信業は“communications industry”、放送業は“broadcasting industry”、情報サービス業は“information service industry”と表記されており。

インターネット附随サービス業は“internet based services industry”、映像・音声・文字情報制作業は“video picture, sound information, character information production and distribution industry”と表記されます。

情報通信業についてのまとめ

  • 情報通信業とは、「日本標準産業分類」の中の大分類Gにあたります。
  • 情報通信業の中分類では、「通信業」「放送業」「情報サービス業」「インターネット附随サービス業」「映像・音声・文字情報制作作業」に分類されています。
  • 情報通信業基本調査では、さらに情報通信業を細かく分類してます。
  • 情報通信業の会社でも、一般的な会社と同じようにマーケティング、企画、営業、研究、技術、メンテナンス、生産などの部門、さらにそれぞれ特徴的な仕事もあります。
  • 情報通信業で働くメリットには、安定しているところもあり、多くの人との関わりを持ちながら仕事をすすめるところなどがあるでしょう。
  • 情報通信業で働くデメリットには、競争も激しいことから、激務を強いられることもあることなどでしょう。
  • 情報通信業の英語表現は、“information and communications industry”です。