自己韜晦(じことうかい)の意味とは

韜晦の「韜」には、つつむ、という意味があります。韜晦の「晦」には、くらます、という意味があります。

自己韜晦とは、「自分自身の才能や身分、本心などを目立たないようにつつみ隠して表に出さず、自慢しないこと」を意味します。

類語としては、韜光晦迹(とうこうかいせき)、韜光養晦(とうこうようかい)、被褐懐玉(ひかつかいぎょく)、能ある鷹は爪を隠す、などがあります。

自己韜晦のビジネスシーンにおける意味

自己韜晦という言葉はビジネス用語ではなく、日常的に使われる言葉でもありません。

しかし、自己韜晦という言葉が持つ意味は日本人の特徴ともいえる「謙虚な姿」を如実に表現しています。

外国のビジネスマンからも「日本のビジネスマンは謙虚で行儀がいい」とよくいわれているように、日本の謙虚なビジネスマンを表現する言葉ともいえるでしょう。

また、コンペ会場などで競合する他社の社員と挨拶を交わす際に、日本人ビジネスマンは「今回は自信がない」などと謙虚な発言をすることが多いですが、その言葉を受け止める側は「〇〇会社の言葉は自己韜晦だから油断してはいけない」といった使い方をする場合もあります。

自己韜晦の使い方と例文

あるいは日本人の例の自己韜晦なのか、大尉は判断しかねた。
出典:山田風太郎『忍法破倭兵状』
いかなる愛情をも嫌忌する人々の自己韜晦や、社会のどん底にうごめく貧乏神に取り憑かれた人々
出典:丸山健二『虹よ、冒涜の虹よ(上)』
〇〇会社の発言は自己韜晦しているだけだから、安心して油断してはいけない。