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一死報国(いっしほうこく)とは
一死報国(いっしほうこく)とは、自分の命を捨て、あるいはかえりみずに国に報い、尽くすことを意味する四字熟語です。太平洋戦争の折にはあらゆるところで意識された言葉でもあり、故事成語というよりはスローガンとしての意味合いが強かった感じでもあります。
一命を賭してまで戦争や兵役、雑務に打ち込むという姿勢は、確かに国家にしてみれば都合の良い、ありがたい価値観だったといえますが、一方で、国を支えるには決して欠けてはならない人命の軽視にも直結するということもあり、今日日、戦時中日本のスタンスと併せて否定的に捉えられています。
一死報国のビジネスシーンでの使い方
一死報国をビジネスシーンで使う場合、会社のスローガンにするのは問題があろうかと思いますが、ビジネスシーンでも使うことはできます。
主に、「一死報国とはいうが、体を壊すまで働いてはどうしようもないだろう。」といった感じのネガティブな使い方にはなりますが、猛烈な別会社の姿勢をさして用いることも可能です。
とはいえ歴史的な背景もあり、非常に「重い」言葉でもありますので、軽々しく扱ってしまうのは得策ではないかも知れません。
一死報国の例文
「あの会社、結局不祥事の責任を、担当の部長と課長だけに押し付けたようだよ。一死報国、的な形なのかも知れないが、どうも嫌な感じがするね。」
「君たち、もっと有給は消化してくれよ。会社のためだったら体がきつくなってもいいような考え方はダメだからな。突き詰めると一死報国という話にもなってしまいかねないし、プライベートの充実は常に頭に入れておいてくれ。」