「お含みおきください」の意味と類語表現 例文と英語表現の解説

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ビジネスシーンでは、丁寧な言葉や目上に対しての特別な表現を使うことが多くあります。日常生活では、聞きなれない言葉や表現を使うこともあるでしょう。

ここでは「お含みおきください」の意味、似た表現である「ご承知おきください」との違い、いい換えや例文、英語表現を解説します。

「お含みおきください」の意味

「お含みおきください」とは、相手に対して事情をよく理解して心にとめておいて欲しいときに、相手を敬いつつお願いする表現です。

上位の“よく理解して”という意味には、“察して”の意味に近い、公にできない裏の事情があるという意味を含んでいます。

「お含みおきください」と「ご承知おきください」の違い

「お含みおきください」に似た表現でよく使われるものに「ご承知おきください」があります。「あらかじめご理解ください」や「ご了承ください」と同じ意味の表現です。

「お含みおきください」のように、裏の事情がある意味は含んでいない、シンプルな表現が「お含みおきください」と違う点です。

「ご承知おきください」は、“聞き入れる”という意味もあることから、上司や目上に使う場合には失礼な表現です。目上の人に対する敬う気持ちを込めたい場合、「お含みおきください」とするのがよいでしょう。

受け取った相手が裏の事情があるかもと探ったり、心配したりすることがあるため、「お含みおきください」を使うときにはシーンに注意しましょう。

「お含みおきください」のいい換え表現

「お含みおきください」をいい換えるにはいくつかの表現がありますが、裏事情の意味まで含んだ表現はありません。

敬う気持ちを表現するいい換えには、「ご了承ください」や「何卒お願いいたします」などがよいでしょう。

さらに丁寧にしたい場合、クッション言葉とあわせて使ったり、謙譲の表現も使ったりするのがおすすめです。「恐れ入りますが、あらかじめご了承ください。」や「何卒お願い申し上げます。」などとも表現できます。

「お含みおきください」の例文

ビジネスシーンで考えられる「お含みおきください」の例文をいくつかご紹介します。

1週間の夏季休暇をいただきますことをお含みおきください。
この契約に際しては、先日ご案内した規定に準じていることをお含みおきください。
この件に関しましては、前日電話でご案内した通りです。どうぞお含みおきください。

「お含みおきください」の英語表現

「お含みおきください」の英語表現では、裏事情の意味まで表現する事は難しいですが、以下の表現であれば「ご了承ください」に近い意味を表現できます。

please understand that…
please bear in mind that…
please be reminded that…
上記の表現を使った例文は以下の通りです。
1週間の夏季休暇をいただきますことをお含みおきください。
Please bear in mind that we will be on a week summer vacation.

お含みおきくださいについてのまとめ

  • 「お含みおきください」とは、相手に対して事情をよく理解して心にとめておいて欲しいときに、敬いつつお願いする表現です。公にできない裏の事情があるという意味を含んでいます。
  • 「お含みおきください」と「ご承知おきください」の違いは、「ご承知おきください」には裏事情がある意味が含まれていない、上司や目上に使うのには失礼になる表現であることです。
  • いい換えには、裏事情の意味まで含んだ表現がないため、「ご了承ください」や「何卒お願いいたします」などがよいでしょう。
  • 例文を参考に、ビジネスでも使ってみてください。英語表現では、裏事情の意味合いまで含まれていませんが、“please understand that…”などが使えるでしょう。