松風水月(しょうふうすいげつ)の意味

松風は「松に吹き渡る爽やかな風」をあらわし、水月は「水面に映る月のように澄み切った情景」をあらわしています。

よって、松風水月は「青く澄み切った自然を済んだ心持で鑑賞する心境」のことです。

類義語には、「花鳥風月」「山紫水明」があります。
しかし、松風水月は、雅や中国由来の語感より、無駄のない何処か詫び錆びを感じさせる禅や茶道の思想を感じることができる四字熟語です。

掛け軸となる書や固形墨の商品名にもみられ、一種美の境地を感じさせるでしょう。

また、上記にあるような自然をあらわす言葉が転じて、清らかで己を律した清明な人格の例えにもなっています。

松風水月のビジネスシーンでの使い方

松風水月は、ビジネス用語ではありません。

しかし、きれいごとでは収まることが少ないビジネスの世界において、清廉潔白な人物なだけでなく、己を律する精神的な強さを秘めた人に対して使われることもあります。

あまり一般的ではありませんが、落ち着き払った行動や物事の見方をする人格者をあらわす言葉でもあるのです。

また、そのような人物におなりなさいと、諭される人間像でもあります。

悟りの境地的な状態にある様子をさして、松風水月に例えられている場合もあります。

松風水月の例文

Aさんは、重要な仕事に取りかかる前に必ずデスク周りを掃除して整理整頓を心がけています。埃一つない机とサイドテーブルを前にしてアイデアを練る姿は、松風水月の境地のようです。後ろ姿も背筋がピンと伸びていて隙がなく「まるで禅」と皆が呼んでいます。