本の購入を検討しているときに参考になるのが、新聞やインターネットで公開されている「書評」です。

この記事では、書評とはそもそもどういうものか、また書評の書き方のコツやポイントなど、書評を書く参考になる情報を解説します。

そもそも書評とはなにか?

書評とは新刊について書籍の論評

書評とは、主に新刊について書籍の内容を読者に紹介するために論評したもので、主に読者が書籍を選ぶ参考にする目的で書かれています。

書評は新聞や雑誌の記事、書評集として発表されるほか、インターネット上で発表されることもあります。

書評と読書感想文の違い

読書感想文は、本を読んで自分がどう感じたか、どう思ったかを書くものです。本を紹介するのが目的ではなく、自分がどう思ったかということに重点をおいています。

書評は、本を読者に紹介することが目的です。もちろん自分の観点で評論するので自分の考えが入りますが、あくまで正当な評価を書き、本の内容が読者に誤解されないように注力しなければなりません。

書評も読書感想文も本を読んでの私見を書いているため、同じ意味なのではないかと思うかもしれませんが、書評は本を紹介するのが目的で、読書感想文は自分の感想を述べるのが目的であるため、両者は違った性質を持っています。

書評に書く内容

書評には次のようなことを盛り込んで書いていくと、読者に伝えたい内容を満たすことができます。

著者のプロフィール

著者の出生年や出生地、ほかの著書、受賞歴などを書きます。書評本文とは分けた形で書くのが一般的です。

本の概要

書評で読者が一番興味があるのは、本の魅力や批評を書いた部分です。しかし、書評がいきなり作品の魅力や批評で始まっても読者は戸惑ってしまいます。まずは作品の内容を紹介し、批評へと移っていくほうがしっくりくるでしょう。

作品の内容を書くにあたり、特に小説ではネタバレに注意しなければいけません。ネタバレとは一番肝心な結末を暴露してしまうことです。小説では読む前に物語の結末がわかってしまっては台無しでしょう。

例えば推理小説で犯人の名前やトリックを明かしてしまうような、作品の結末や核心に触れる内容を書くことは避けなくてはなりません。

作品の背景

書評には、作品の誕生秘話や「10年ぶりの書下ろし作品」「著者にとって初めての歴史小説」のような作品の背景も盛り込むと、読者はより作品を深く感じ取ることができます。

自分の感想や批評

書評を読む人が一番楽しみにしているのは感想や批評の部分です。自分なりの言葉で作品の魅力を伝えていくわけですが、極端に偏った考えの内容になってはいけません。書評は自分の思想を披露するものではありません。公平性のある内容を心がけるようにしましょう。

また、批評を書く際には、ただ単に「感動した」「情報不足と感じた」と感想を書いただけでは本のよさや物足りなさが伝わりません。

「〇〇場面の描写のダイナミックさには感動した」「△△のくだりは××にも言及してほしかったところであり、情報不足が否めない」のように、根拠も合わせて記すことが望ましいでしょう。

書評を書くポイント

まずは感じたことを箇条書きにする

まず、書評を書く対象の本を読んでいる時点で、面白い、魅力的だと感じたところや疑問を感じた部分には、読みながら付箋でマークをし、ノートに箇条書きに書き出していくとよいでしょう。付箋とノートに対になる番号を振っておくと、後で付箋と箇条書きの突合せがしやすくなります。

この時点ではボリュームを考えて抜き出しを制限することはしなくて大丈夫です。読み終わった後でどの部分について書評の内容に採用をするかを考えていけばよいでしょう。

実際に書く段階になったら箇条書きのメモから採用するものを決め、作品のその部分を読み返して肉付けしていくとよいでしょう。

内容は本のジャンルに合わせる

本とひとくちにいっても、ビジネス書、実用書、エッセイ、小説など様々なジャンルがあります。ジャンルによって読者が書評に求めているものは変わるため、そのときどきにあった内容を心がける必要があります。

例えばビジネス書や実用書の場合、どんな内容でなにに役立つのかが一番知りたいことになります。ある程度具体的に本の内容を紹介したり、自分はこの部分がこのように役に立ったという情報を盛り込んでいくのが効果的です。

読む前に内容がわかり過ぎてしまっては紹介されている小説を読む気がしなくなるため、核心には触れずに作品の世界観を伝えるような内容にすることが好ましいでしょう。

書評を発表するメディアを意識する

新聞やニュースに掲載される書評と、ブログなどの書評では求められる内容が少し違ってきます。

新聞やニュースの場合のポイントは「客観性」です。自分独自の考えに重点を置くのではなく、あくまで作品を客観的な目線で紹介する内容が好ましいでしょう。意見や見解は最小限にして、著者の紹介や作品背景、内容の紹介に重点を置くのがポイントです。

ブログなどの書評では、書き手の主観を取り入れて、個性のある内容にすることも必要です。

参考にできる書評とサイト

書評を書く際には、新聞に掲載されたものを参考にするとよいでしょう。新聞に掲載された書評は、各紙紙面、電子版で読むことができます。また、新聞の書評をまとめて閲覧できるサイトであれば、手軽に閲覧することができます。

書評を参考にできるサイト
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