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街中で献血の施設や献血バスを見かけたり、献血への呼びかけを目にすることがあるでしょう。
この記事では、献血をする場合の基準や流れ、献血をするとどんなメリットやデメリットがあるのかなどを解説します。
そもそも献血とはなにか?
献血(けんけつ)とは、病気やけがなどで輸血を必要としている人のために無償で血液を提供することです。日本では「日本赤十字社」が受け付けています。
献血の方法には、全血献血(200ml・400ml)、成分献血(血漿成分献血・血小板成分献血)などがあります。
献血できる場所
献血は献血バスと常設の施設(献血ルーム)で受け付けています。
献血バスの運航スケジュールと献血ルームの場所は、日本赤十字社のホームページで知ることができます。
献血できる年齢や体重などの基準(2018年4月現在)
献血では、献血する方の健康を守るためにさまざまな基準を設けています。
献血できる対象年齢・体重・回数・間隔
■全血採決
年齢:16歳~69歳の男女
体重:男性45kg以上・女性40kg以上
1年に献血できる回数:男性6回以内・女性4回以内
献血の間隔:男女とも4週間後の同じ曜日から献血できます。
年齢:男性17歳~69歳・女性18歳~69歳
体重:男女とも50kg以上
1年に献血できる回数:男性3回以内・女性2回以内
献血の間隔:男性は12週間後・女性は16週間後の同じ曜日から献血できます。
■成分献血
年齢:18歳~69歳の男女
体重:男性45kg以上・女性40kg以上
1年に献血できる回数:血小板成分献血を2回分に換算して、血漿成分献血と合計で24回以内
献血の間隔:男女とも2週間後の同じ曜日から献血できます。
年齢:男性18歳~69歳・女性18歳~54歳
体重:男性45kg以上・女性40kg以上
1年に献血できる回数:血小板成分献血を2回分に換算して、血漿成分献血と合計で24回以内
献血の間隔:男女とも2週間後の同じ曜日から献血できます。
※年齢については、65歳以上の方の献血については60~64歳の間に献血経験がある方に限ります。
その他の献血をする際の基準
献血をするには、年齢・体重・回数・間隔のほかに以下の基準があります。
詳しくは日本赤十字社の献血基準のページに記載があります。
献血できない人
下記に該当する人は献血をすることができないため、献血を受ける前に一度確認しておきましょう。
出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた方。
一定期間内に予防接種を受けた方。
6カ月以内にピアスの穴をあけた方。
6カ月以内にいれずみを入れた方。
外傷のある方。
動物または人に咬まれた方。
特定の病気(心臓病・悪性腫瘍・けいれん性疾患・血液疾患・ぜんそく・脳卒中等)にかかったことのある方。
海外旅行者および海外で生活したことがある方。
輸血歴・臓器移植歴のある方。
エイズ、肝炎などのウイルス保有者、またはそれと疑われる方。
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の方、またはそれと疑われる方。
妊娠中、授乳中等の方。
献血の流れ
献血当日の流れは以下の通りです。
本人確認、同意書の記入などを行います。
現在の体調などについて質問に回答します。
問診と血圧測定を行います。
ヘモグロビン濃度が採血基準を満たしているかどうかの測定や血液型の事前検査などを行います。成分献血の場合は、血小板数の測定も行います。
採血ベッドに横になり採血を開始します。
採血時間は、全血献血で10~15分程度、成分献血は採血量に応じて40~90分程度時間がかかります。
休憩場所で十分に水分補給と、少なくとも10分以上の休憩をします。
最後に今回の献血を印字した献血カードを渡されます。
気分が悪くなった場合や、針を刺した部位に痛み、しびれなどが残る場合は、すぐに職員(あるいは血液センター)に知らせるようにしましょう。
献血することによるメリット
健康管理ができる
献血をすると血液検査が無料で受けられます。
検査項目を細かく指定することはできませんが、通常、病院で受ければ数万円前後かかることもある検査を無料で受けることができます。
複数回献血クラブに入ると過去のデータも見られる
継続して献血を希望する人向けに「複数回献血クラブ」というサービスがあります。
会員になると、過去の検査結果の数値やグラフをWEBで見ることができます。
肩コリに聞くという説もある
献血により肩コリが軽くなったと感じる人もいます。
血を抜いて体内の血が少なくなったことにより、心臓が血を生みだそうとして血行がよくなることからと考えられていますが、必ずしも誰もが効果をえられるということではありません。
お菓子や記念品をもらえる
ほとんどの献血ルームでは、待ち時間にお菓子やドリンクを自由に食べたり飲んだりできます。これは献血に来てくれた人にゆったりとリラックスして過ごしてほしいとの気持ちから用意されています。
また、ちょっとした健康グッズなどの記念品をもらえる場合もあるでしょう。
美容サービスが受けられる献血ルームもある
献血ルームによっては、ハンドトリートメントやネイルアートのサービスが受けられるところがあります。
献血することによるデメリット
体調が悪くなる場合がある
献血後、ごくまれに血圧低下により気分が悪くなったり、針をさした部分に痛みやしびれが残る場合があります。
このような場合はすぐに近くの職員さんに教えて指示を仰ぎましょう。
当日の行動が制限される
献血後は、水分を補給して少なくとも10分以上は休憩をとる必要があります。また、乗り物を運転する場合は30分以上の休憩が必要です。
その他、当日注意することには以下のものがあります。
採血直後の排尿は座位で行う。
使用する際は特に注意する。
2時間以内の入浴と当日のサウナは避ける。
献血直後は避ける。
水泳、マラソンなど激しいスポーツは避ける。
採血側の腕には強い力がかからないようにする。
献血についてのまとめ
- 献血(けんけつ)とは、病気やけがなどで輸血を必要としている人のために無償で血液を提供することです。
- 献血は献血バスと常設の施設(献血ルーム)で受け付けています。
- 献血をするためには、年齢・体重をはじめとして様々な基準があります。
- 献血の流れは次の通りです。受付~質問への回答~問診・血圧測定~ヘモグロビン濃度測定/血液型事前検査~採決~休憩~献血カード(献血手帳)受け取り
- 献血のメリットには、血液検査が無料でできること、肩コリが軽くなる場合があること、お菓子や記念品がもらえること、美容サービスが受けられることなどがあります。
- 献血のデメリットは、体調が悪くなる場合があること、当日の行動が制限されることなどがあります。