コース料理のマナー パンの食べ方やナプキンの使い方になどを解説

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ビジネスではパーティーに出席したり、結婚式などに呼ばれたりして、コース料理を食べることもあるでしょう。最近ではテーブルマナーが話題になり気になりますが、コース料理に慣れていないと戸惑うことばかりです。

ここでは、円卓でのコース料理のセッティングについて、コース料理でのパン、ナプキンのマナーについて解説します。

迷いがちなテーブルマナーのポイントを抑えて、スマートに振舞えるようになります。

円卓のコース料理のセッティング

結婚式を中心にパーティーなどでも、コース料理を円卓で食べる機会が多くあるでしょう。円卓ではコース料理の細かいテーブルマナーの以前に、セッティングされているグラスや小さなお皿など、どれが自分のものかわからないことがあります。

グラスはいくつも並んでいますが、サービススタッフが適したグラスに飲み物をついてくれるので、どのグラスが何かまでわからなくても心配はいらないでしょう。

座った時の目の前の飾り皿とは別にセットされている小さな皿は、パン皿です。

テーブルセッティングでは、右手に飲み物、左手にパン皿が並びます。これを覚えておけば、間違わずに自分の食器やグラスを使うことができ、隣の人を驚かせたりせずコース料理を楽しむ準備ができます。

コース料理のテーブルには、ナイフやフォークが数多く並びます。自分の目の前に並ぶナイフやフォークを、外側から使えばよいと覚えておきましょう。

仮に間違ったものを使ったとしても、他の人が不快な思いをすることはありませんし、足りなくなった時はサービススタッフにお願いすれば、フォークでもナイフでも持ってきてくれます。

コース料理のパンを食べるタイミング

コース料理では、あらかじめパンがテーブルにセットされていたり、最初に運ばれてきたりすることがあります。ついつい最初に手を伸ばしてしまうこともあるでしょう。

しかし、コース料理でのパンは、お口直しと位置付けられています。和食でのごはんとは、意味合いがまったく違います。最初にパンが出ても、基本的には前菜が出てきてから食べるのがマナーです。

また、コース料理のスープと一緒にパンが運ばれてくることもあります。正式なマナーでは、スープを先にいただいてからパンを食べるのが正しい順番です。スープにパンをひたして食べるのも、マナー違反です。

肉や魚のお皿に残ったソースをパンですくうのは、マナーとして正しいです。しかし、中にはよい印象を受けない人もいるので、格式の高いところではやめておくのが無難でしょう。

パンはコース料理の途中でなくなると、どんどん運ばれてくるのが一般的です。食べすぎに注意しながら、コース料理のお口直しとして食べましょう。

パンがなくなったのに運ばれてこない場合には、サービススタッフに声をかけるとパンを追加で持ってきてくれるでしょう。デザートまでは、パンをお口直しとして食べることができます。

コース料理のパンの食べ方

パンは、いつものようにそのまま口に持っていくのは、フォーマルな場ではマナー違反です。

一口大に素手でちぎって口に運びましょう。パンをナイフで使って切るのは、マナーでは間違いになります。

一口大にちぎったパンは、豆などの細かい食材や不安定な盛り付けになっている食材などをフォークですくう時には、反対の手に持ってフォークのサポート的に使うことができます。

フォークの上の食べ物を口に運ぶ前に落としたりしないように、安定させることができ、美しい食べ方につながります。マナー違反ではない食べ方なので、あまりナイフとフォークのコース料理になれていない人は覚えておくと便利でしょう。

パンには、バターが添えられていることもあります。バターは必ずバターナイフを使って、食べる一口ごとにちぎってからつけるようにします。

トースト以外は、先にパンにバターをぬるのも、バターに直接パンをこすりつけるのもマナー違反です。

パン皿がないとき

フォーマルなコース料理の席では、テーブルクロスが敷かれたテーブルセッティングでパン皿がないことがあります。その場合には、テーブルクロスの上にパンをおいてOKです。

テーブルクロスを汚していいのは貴族の特権と考えていたヨーロッパのしきたりが、このマナーになっています。

テーブルクロスの上に散らばったパンくずは、床に落としたり、集めて皿の上にのせたりせずに、そのままにしておきましょう。サービススタッフが綺麗にしてくれます。どうしても気になるなら、サービススタッフに掃除をお願いしてもよいでしょう。

コース料理のナプキンのマナー

ナプキンも普段使わないものなので、マナーが気になるアイテムでしょう。

コース料理では、料理が来る前までにナプキンを膝に広げるようにします。料理の前に食前酒があるなら、その前に広げるようにしましょう。

ナプキンは、食事中に洋服が汚れないように、また口や指などを拭くために用意されています。用意されたナプキンを使わないで、自分のハンカチやティッシュ、懐紙などを使うのはマナー違反になります。

ナプキンが汚いと受け取られることもあり、失礼にあたります。

コース料理の際にナプキンを膝に置くときの注意

おすすめのナプキンの広げ方は、さっと汚れを拭くときにナプキンをつまみやすいように、少しずらして二つ折りにして輪を手間にして広げる置き方です。

しかし、ナプキンを三角形におったり、広げておいたりしてもマナー違反ではありません。汚れを拭きやすく、服が汚れないよう置けば問題ないでしょう。

ナプキンの使い方

口や指の汚れをナプキンでふく時には、二つ折りにしたナプキンの内側部分を使うようにしましょう。汚れが他の人の目に入らないようするためのマナーです。

また、ワインなど飲み物に口をつける時にも、軽く口元をナプキンで押さえてから飲むようにすると、油がグラスの中に広がるのを防ぐことができます。

席を立つときのナプキンの置き方

席を立つのがまだコース料理の途中なら、軽くたたんで椅子の上において置きましょう。拭いた後の汚れが見えないようにすると、周りの人への配慮になります。

また、コース料理が完全に終わり帰るためにテーブルを立つなら、ナプキンはテーブルの上におきましょう。終わったというサインで、ぐちゃぐちゃにして置く人もいますが、周りの人にとって見苦しいです。

しかし、使い終わったナプキンを綺麗にたたむのも、マナー違反になってしまいます。綺麗にたたんでテーブルに置いていかれたナプキンには、「料理がおいしくなかった」というメッセージになってしまいます。

帰る時のナプキンの置き方には注意しましょう。軽くたたんだナプキンを置く位置は、右上に置くのがマナーです。

テーブルマナーは食事を楽しむためのもの

テーブルマナーは、たくさんの人がより気持ちよく食事を楽しむためのマナーです。マナーばかりに縛られて、食事を楽しめないのはマナーがある意味がなくなってしまうでしょう。

外交などの公式なシーンや格式の高いシーンを除いて一般的なシーンでのコース料理なら、食事をする相手だけでなく、サービスをしている人や周囲の他の人も楽しめるように配慮をする気持ちが一番大切です。

他の人のグラスやお皿に手をのばさず、音を立てたり、見ていて見苦しくい不快な思いになるような食べ方をしたりしなければ、マナーにかなっているともいえます。

コース料理のマナーに関するおさらい

コース料理のマナーに関するおさらいは以下の通りとなります。

  • 円卓でのコース料理のテーブルセッティングでは、自分の右手にグラスがならび、左手の小さな皿はパン皿である
  • たくさん並ぶナイフとフォークは外側から使用する
  • パンは、前菜がきてから食べる、ご飯と違い、コース料理のパンにはお口直しの意味がある
  • スープと一緒にパンが運ばれてきた時には、スープを食べ終えてからパンを食べるのがマナー
  • 肉や魚のソースをパンですくのはマナー違反ではないが、スープにパンをひたすのはマナー違反
  • デザートまではパンをお口直しで食べてよい
  • パンは、一口大に素手でちぎって口に運ぶ
  • ちぎったパンをフォークで食材をすくときのサポートに使うのも、マナー違反ではない
  • パンはちぎってから、バターナイフでバターをつけるようする
  • パン皿がない時には、テーブルクロスの上に直接おいてOK
  • ナプキンは、料理が運ばれてくるまでに膝に広げる、一般的には2つ折りにして、輪を自分側に向けて広げる。
  • 三角にして、広げてもマナー違反ではない
  • 汚れを拭くときには、ナプキンの内側を使い汚れが他の人に見えないようにする
  • 席を途中で立つときには、ナプキンは椅子の上に置く
  • コース料理が終わって帰るのに席を立つなら、軽くたたんでテーブルの右上に置く
  • あまり綺麗にナプキンをたたみすぎると、食事がおいしくなかったという意味になってしまう