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燕雀鴻鵠(えんじゃくこうこく)の意味とは
燕雀鴻鵠とは、『史記』陳渉世家(ちんしょうせいか)に出てくる「燕雀(えんじゃく)いずくんぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや」という言葉を略したものです。
これは、後に秦に反乱を起こして王になった陳勝がまだ雇われ労働者だった頃、「互いに金持ちになっても忘れずにいよう」と仲間に言ったのを雇い主に聞かれて馬鹿にされた時に、嘆いて言った言葉だとされています。
「燕」はツバメ、「雀」はスズメ。いずれも小鳥で小人物の例えです。
一方「鴻」はオオトリ、「鵠」はクグイ(白鳥の古名)のことで大型の鳥をさします。こちらは英雄や豪傑などの偉大な人物に例えられています。
直訳すると「燕や雀のような小鳥には、鴻鵠の遠大な心はわからない。」となることから「小人物には大人物の志(遠大な心)を理解することはできない」という意味で使われます。
また、「英雄や 大人物は大志を抱いている」という意味にも用いられます。
燕雀鴻鵠のビジネスシーンでの意味
ビジネスシーンでは、周囲の理解や協力が得られず思い通りにいかない時もあるでしょう。そんな時、燕雀鴻鵠の精神でくじけず努力し続けることが必要になってきます。
ここでは、逆境に負けず自分の信念や能力を信じて目標をあきらめない強い精神力を表しています。
燕雀鴻鵠の使い方と例文
彼の言っていることは夢物語のようで我々の理解を超えている。まさに燕雀鴻鵠だよ。
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやで「お前には無理だ」と言ってきた奴を見返してやりたいんだ。
燕雀鴻鵠の気概を忘れずに精進を重ねるのみである。