コミュ障とはなにか 仕事におけるコミュ障の特徴と対処方法の解説

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人と関わりを持ったり、コミュニケーションをとったりするのが苦手な人は多いでしょう。最近ではさまざまな症状に病名がつけられるため、病気ではないかと心配になることもあります。

コミュ障という言葉もよく聞かれます。ここでは、コミュ障とはなにか、仕事におけるコミュ障の特徴、コミュ障の自分への対処方法を解説します。この記事を通して、コミュニケーションの悩みをすっきり解決させる事ができます。

コミュ障とはそもそもなにか?

コミュ障(こみゅしょう)は、コミュニケーション障害を略した言葉です。

コミュ障は2ちゃんねるや他のSNSで使われるようになり、似たような言葉に非コミュという言葉がありましたが、今はコミュ障が使われることが多いでしょう。

実際にあるコミュニケーションに関する病名では、言語障害や語音障害などを含むコミュニケーション症群やコミュニケーション障害群というものがありますが、ネット上でのコミュ障は実際の病気とは区別されて使われています。

ネットから発信されたコミュ障という言葉であるため、もともとはBBSやSNSなどのコミュニティーでするコミュニケーションが苦手という意味に相当します。

現在使われているコミュ障とは、どうでもよい話や他愛もない話など、雑談が苦手な人のことである意味のほかに、周りと良好なコミュニケーションで関係をうまく維持できない人のこともあらわします。

 

ダウナー系コミュ障とアッパー系コミュ障がある

コミュ障は、ダウナー系コミュ障とアッパー系コミュ障の2つに分けられています。

一般的にはコミュ障といえば、ダウナー系コミュ障のことを思い浮かべるでしょう。会話に苦手意識を持ち、嫌われたくないという自己防衛的な思いから発言が少なくなってしまう傾向があります。

コミュ障であると、周りやコミュニティーでは会話が盛り上がらない人と思われてしまいます。周りにそう思われていることに本人も気がついてしまうことなども多く、ネット上でも余計に口数や発言が減り、コミュニケーションスキルが上達することはほとんどないでしょう。

負のスパイラルで、ますます語彙力も減ってしまい、コミュニケーションをとろうという意欲もなくなっていってしまう悪化をたどってしまうことも多いです。

一方、アッパー系コミュ障はダウナー系とは対極のコミュ障で、本人にまったく自覚がないのが特徴です。自己中心的で、他人に対して関心がありません。

他人の反応やその場の空気に関係なく自覚のないままに、失礼なことをいったり、おとしめるようなことをいったりすることがあります。声が大きく、自分の主張を振りかざす人が多い事も特徴です。

コミュ障は無意識で自分が他の人よりも優れていると思っている人もいるため、他人に対しては厳しいところもあります。他人からなにか指摘されても気にすることがありません。

周りと話がかみ合っていないのも気がつかず、延々と一方的に話していることが多いのが特徴です。

自覚がないため、自分がコミュ障といわれていることさえ気がつかず、同じアッパー系コミュ障とグループになっていることも多いため、なおさら自覚がないでしょう。

仕事でコミュ障になる人の特徴

主にはネット上でのコミュニケーションに苦手意識があったり、障害があったりすることをコミュ障といいますが、仕事でもコミュ障が見え隠れる人もいます。仕事でもみられるコミュ障の人の特徴は、次のようなものがあります。

周りを気にしすぎると仕事でコミュ障になる

ダウナー系コミュ障の人は、常に周りの様子をうかがう特徴があります。

主張することで嫌われると思っていり、自分の話はつまらないなどと思っていたりする傾向があります。

始めはネット上でのコミュニケーションのみの影響だったとしても、気にしすぎることでだんだんと人と関係を築くこと自体が怖くなり、仕事でもうまくできなくなってしまうことがあるでしょう。

自分に自信がないと仕事でコミュ障になりやすい

自分に自信がないこともダウナー系コミュ障の人に見られる特徴です。

ダウナー系コミュ障は嫌われている、避けられているという思い込みから、自分に自信がなくなってしまっています。

自信がないことで目を合わせることが苦手になったり、会話を避けてしまったりすることが多くなると、仕事での同僚や関係者からもコミュニケーションが取りにくい人と思われてしまうことがあるでしょう。

他人を見下すと仕事でコミュ障になる

他人を見下す特徴は、アッパー系コミュ障の人に見られます。自己中心的なだけでなく、自分が一番だと思っているため、常に上から目線で接してくるでしょう。

ダウナー系は、人の目を気にしていても、意識のどこかでは自分は他の人と違う思い込みから上から目線になっている場合もあります。人を見下す態度や発言では、仕事上のコミュニケーションも良好に構築できない事が問題です。

周りをまったく気にしないと仕事でコミュ障になる

アッパー系コミュ障は、他人を気にしないため、空気を読めないだけでなく、自分がコミュ障と思われていることさえ気がつきません。

問題を指摘しても人のいうことを気にしない傾向もあるため、アッパー系コミュ障は治る見込みが極めて低いでしょう。

コミュ障の自分自身への対処

コミュ障の特徴が分かったところで、自分にも当てはまることがあると思う人もいるでしょう。また、仕事にまで支障が出るコミュ障の場合、自分を変えたいと思う人も多いでしょう。

いきなり自分を変えるのは難しいですが、日々の小さな心がけで少しずつ改善していくことは可能です。苦手意識を軽くしていくことから始めればよいです。

挨拶を意識してコミュ障を改善する

いきなり会話をしようと思うと、コミュ障の人にとってはややハードルが高いでしょう。会話のきっかけになりやすい挨拶から声を掛けてみるのをおすすめします。

朝や帰りの挨拶だけではなく、仕事中にすれ違うときなどには「お疲れ様です」の一言でもよいでしょう。大きな声で、笑顔で目を合わせて挨拶をするのがポイントです。

声が小さすぎて相手が聞き取れない場合、挨拶をしていないと同じなうえ、コミュ障の人は声が小さい傾向があります。

自分はコミュ障であると思う場合、声の大きさには注意しましょう。挨拶なら一瞬で終わります。なにもしないとなにも変わりませんが、ちょっとだけでも努力をしてみると状況は変わるでしょう。

挨拶ができた次には、「今日は忙しいですね」や「天気がよいですね」などの何気ない一言を添えてみるのもよいでしょう。

会話ばかりにこだわらずにコミュ障を改善する

ダウナー系コミュ障の人には、話そうと頑張りすぎている人がいます。また、アッパー系コミュ障の人は、話をすることばかりに集中している人もいるでしょう。

コミュニケーションの方法は会話だけではありません。例えば、会話をすること自体で強度の緊張をしてしまう場合、社内の人とはメッセンジャーやチャットワークなどのテキストをコミュニケーションの手段にするのもよいでしょう。

話すことにこだわっている人は、話すことよりも相手の反応を伺うように心がけてみましょう。

テキストメッセージでコミュニケーションがよくとれるようになると、会話のきっかけを見つけやすくなります。また、相手の反応が感じられたときには、意見や反論を聞き出すタイミングなこともあるでしょう。

8割は聞く側にまわりコミュ障に対処する

会話が苦手、あるいはついつい自分ばかり話過ぎてしまう人は、人の話を聞くことに意識集中してみましょう。

コミュニケーションは、必ずこちらが発信しなければ成り立たないというわけではありません。頷くだけの相槌やオウム返しなどを組み合わせると、会話の8割は成り立ちます。

例えば、「今日は急に資料作成頼まれて大変なんだよ」といわれれば、「急な資料作成は大変ですよね」とオウム返しをしてみてたり、ひとつ質問を加えて「大変ですね、資料作成。なんの資料ですか?」などと質問してみたりすると、オウム返しでも立派な会話のキャッチボールを成立させることも可能です。

オウム返しは、聞いている相手にすると、自分の考えに共感してくれたり、共有できたように感じたりする心理的な効果もあるため、おすすめのコミュニケーションの方法です。

長い会話ではすべてをオウム返しにしてしまうと不自然であるため、慣れないうちは短めに会話を終えたり、長くなったら間に質問を挟むようにしたり意識しましょう。

完璧なコミュニケーションはないことを覚えておく

失敗や嫌われることを恐れるあまりに、コミュ障に陥っている人が多いですが、一般的に考えて万人から好かれるのは不可能です。

また、コミュニケーションに正解の形はありません。常に完璧なコミュニケーションで、すべての相手から好かれようと無理する必要もないでしょう。

コミュニケーションは仕事と違い、準備してからするものではないため、完璧でないのが一般的です。まずは、気軽に挨拶から始めて、短い会話から眺めの会話への流れを作れるようになる訓練をしましょう。

完璧や正しい、嫌われないなどにこだわらず、TPOにさえ合っているコミュニケーションであればよいでしょう。

正しさや完璧とは違いますが、嫌われないコミュニケーションがあるとすれば、会話では相手が喜ぶようなことをいう準備や長所を褒めてあげられるような準備ができるとよいでしょう。

特にダウナー系コミュ障の人は、ふだんから人のことを観察しているため、観察力を活かせば、相手の喜ぶことや長所は他の人よりも読み取るのが上手です。

コミュ障についてのまとめ

  • コミュ障(こみゅしょう)は、コミュニケーション障害を略した言葉で、ネットスラングとされています。どうでもいい話や他愛もない話など、いわゆる雑談が苦手な人のことという一般的な意味のほかに、周りと良好なコミュニケーションで関係をうまく維持できない人のことを指すこともあります。
  • コミュ障は、ダウナー系コミュ障とアッパー系コミュ障の2種類があります。ダウナー系コミュ障は、会話に苦手意識を持ち、嫌われたくないという自己防衛的な思いから発言が少なくなってしまう傾向にあります。負のスパイラルに陥り、なかなか抜け出せないこともあるでしょう。
  • アッパー系コミュ障は、とにかく自己中心的で、他人に対して関心がない傾向のコミュ障です。指摘も聞き入れないし、アッパー系コミュ障のグループを作っていることもあるので、本人にコミュ障の自覚がないことも多いでしょう。
  • コミュ障はネットスラングですが、仕事でコミュ障により影響があることがあります。仕事でのコミュ障の人の特徴には、主にダウナー系コミュ障の人には、周りを気にしすぎ、自分に自信がないなど、アッパー系では他人を見下す、周りをまったく気にしないなどがあるでしょう。
  • 自分自身のコミュ障に対処するには、挨拶からコミュニケーションを始めること、テキストメッセージなども活用して会話ばかりにこだわらないこと、相槌やオウム返しなどで8割は聞く側にまわること、完璧なコミュニケーションも正しいコミュニケーションもないのを念頭にすることなどがあります。