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雲散鳥没(うんさんちょうぼつ)の意味とは
雲散鳥没とは、存在していた痕跡ごと、まるでなかったかのように跡形もなく消えることです。
雲が散った時のようになくなり、鳥がいなくなるかのように完全に消えていくことが語源になっています。
同じような意味の言葉に「雲散霧消」「煙散霧消」などがあります。雲、霧、煙などは、すぐに現れては散って消えていく儚さを象徴することが多いようです。
そして、鳥はことわざで「立つ鳥跡を濁さず」と言われるぐらいなため、痕跡ごと消えるという意味ではピッタリです。
雲散鳥没のビジネスシーンでの用法
雲散鳥没はビジネスシーンで特別な意味を持つ言葉ではありません。
通常通り「跡形もなく消えた」の意味で使うことができます。ある企業が潰れて店舗ごとなくなったという場合、異動で同僚が遠くに行った場合などで使うことができます。
例えば、ある企業が買収されてしまったがまだ企業としての原型を保っているという少しでも痕跡がある場合に使うのは間違いです。
痕跡ごと消えるという意味ですので、本当に痕跡すべてがなくなっているかどうかに注意して使うことにしましょう。
雲散鳥没の使い方と例文
「今まで通っていた行きつけの喫茶店が廃業し、今では雲散鳥没、ただの空き地と化している」
「恐ろしい爆弾テロ事件後、現場には雲散鳥没のように何も残らなかった」
「世話になった上司が異動になり、今では新しい上司がデスクについている。雲散鳥没だ」