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世の中には「どうしてこんなに人から好かれるんだろう」と思うくらい、会う人会う人から好かれる人がいます。『人たらし』と呼ばれるような人たちです。
リーダーになる、人のマネジメントをする場合、人(部下)から好かれていないとうまく仕事が回りません。また、営業職などの人もお客さんの心を掴むことが会社の売上につながります。
今回の記事では「人の心を掴む」という意味の『人心掌握』について以下の点を解説いたします。
- 人心掌握の意味
- 人心掌握の例
- 人心掌握関連のおすすめの本
人心掌握の読みと意味
人心掌握は「じんしんしょうあく」と読み、他人の心を意のままに操ることを意味します。自分が意図した方向へと他人を誘導し、心をうまくその方向へ導くことです。
これは、よい意味だけではなく、悪い意味でも使います。
誘導する人が、相手の心を持っていきたい方向へと導くことができれば、それは人心掌握ができたこということになります。
人心掌握術の例
人心掌握術を身につければ、ビジネスにおいても日常生活においても、人の心を惹きつけ、自分の意のままに人を動かすことができるでしょう。
それは、マジックや呪いではなく、テクニックやポイントを知っていることで、ある程度人の心を掴めるようになります。
以下では具体的なコツをいくつか解説します。
愚痴を誘導
人は誰でも愚痴をこぼしたくなることがあります。
しかし、人前で愚痴をこぼすことは相手が嫌がるのではないか、聞きたくないのではないかと思い、最小限に止める人もいることでしょう。とはいえ、はけ口がないとストレスが溜まります。
そんなとき、愚痴をしっかりと聞いてくれる人が目の前に現れたらどうでしょう。きっと、心を開いてしまうのではないでしょうか。
他人の愚痴を誘導し、丁寧に聞くこと、これも人心掌握術の一つです。
「どうぞ愚痴ってください」と言っても相手は言いにくいでしょう。そのため、自らが愚痴をこぼすことで、相手が愚痴も話しやすい環境を作ります。相手が話しやすい環境を設定し、作り出すことが大切です。
秘密の共有
相手との距離を近づけたい場合、「秘密の共有」をすることも人心掌握術の一つといわれています。秘密という共通項で繋がっていると距離がこれまでよりも近づき、親密になりやすい傾向があります。
また、秘密を話すということは自分に心を開いてくれていると相手は感じ、自分も相手と対等な関係なのだと思いやすくなり、自分の秘密を教えてくれることがあります。
お互いの秘密を共有することで親しい関係へと一歩踏み出すこととなり、人心掌握ができたといえるでしょう。
同じ言葉を繰り返す
人は話をしているとき、相手の相槌や態度を見て、話を続けるかどうか、どんな話題を振ろうかなど、その度に考えています。
話を聞いてくれていると思う瞬間は、目を見て、相槌を打ってくれたときや共感してくれたときです。
相槌や感想を言うのがなかなか難しいという人はミラーリングを試してみるとよいでしょう。ミラーリングとは、心理学的用語で、「相手の仕草や言葉を真似をすることで、距離が縮まったと感じさせる手法」です。
例えば、相手が「○○があったから辛かった」と話してきたら、「それは辛かったよねー」と同じことを繰り返して言います。共感してもらえた相手は、「この人は私のことをしっかりと理解してくれている」と思うはずです。
ビジネスでの人心掌握術の例
人心掌握術はビジネスシーンにおいても使いこなすことで、売上アップや信頼性を高めることができます。
ビジネス上における人心掌握術についての例をいくつか紹介していきます。
また、人心掌握を転職に活かしてみるのもよいかもしれません。転職を考えている方は転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
転職エージェントについては以下の記事を参考にしてみてください。
転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方
業種&年代など経歴特化型転職エージェントの紹介と比較
がっちり怒り、小出しに褒める
ビジネス上における人心掌握術のポイントは、できるだけ嫌われることは避け、好かれる機会を増やすことです。
上司が部下に嫌われる要因の一つに叱責があります。仕事ではどうしても部下を怒らなければならないこともあるでしょう。そのときに、怒ることを避けるのではなく、怒る時間を短くすることが重要です。
人は怒られたり、怒鳴られたり、嫌な記憶は鮮明に長い間覚えているものです。逆に褒められたり、評価されたことはすぐに忘れてしまいます。
何度も繰り返し褒めないと効果は上がりません。褒めるときは小さなことでかまいませんが、とにかく小出しにして何度も褒めることが大切です。
怒られても褒めてくれる上司には信頼を寄せるものです。自分のことをしっかりと見てくれているから褒めることもできるんだ、自分のことが嫌いで怒っているわけではないんだと相手が感じたら、心を掌握できていることになるでしょう。
相手の行動を観察する
相手の心を掴むには、相手の行動をしっかりと観察してください。
人間は、ささいな心の変化が仕草や口調に表れてしまうものです。平静を装っていても、観察していれば気づくくらい変化が見て取れます。
口調の変化や仕草から相手の心情を読み取ることができれば、こちらの対応も変化させることができます。日頃から注意深く人の行動を観察していれば、段々と好感度が上がっていきます。
人心掌握をビジネス上で活かしたいと考えている方は、相手を観察して、心情を想像する訓練をするとよいでしょう。
話しやすい雰囲気をつくる
人心掌握をするには、相手に心を開かせる必要があります。しかし、「心をオープンにして」と言って、人はオープンにしてくれるものではありません。
自然と相手が心を開きたくなるような環境を作り出すことが人心掌握術の一つです。部下の心を開かせたい場合は、部下から頼られる存在になる必要があります。
そのためには、きちんと部下と向き合って話を聞いてあげることがまず大切です。部下が話しやすい雰囲気を作り、自然と話したくなるような環境を整えることを心がけましょう。
相手が話しやすいと感じる雰囲気づくりができれば、社内だけではなく、社外でも役立ちます。
モノやサービスを提供するとき、お客様は警戒していることが多いです。「売り込まれるかもしれない」という思いから、質問できなかったり、本心を言えずに後からキャンセルしたり、とトラブルになりやすいものです。
しかし、仮にお客様に初めから質問しやすい雰囲気を整えてあげられたら、納得した上でモノやサービスを購入してくださるので、トラブルにもなりにくく、セールスマンの信頼にもつながります。
相手も快く話してくれて、こちらも相手の意見がはっきりとわかって、メリットが大きいです。
人心掌握関連のおすすめの本
ビジネスに活かせる人心掌握について書かれている著書をいくつか紹介します。
『さりげなく人を動かす スゴイ! 話し方』 山崎拓巳(著)
この本の著者である山崎さんは、のべ200万人を超える人たちの前で話をしてきた経験から、「話すこと」や「話し方の技術」について述べています。
「話し方の技術」を習得することで、人から信頼されるようになり、人生の大きな武器を手にいれることができると書かれています。
コミュニケーションの達人から、人との関わり方(話し方)について学ぶことで、仕事やプライベートが今よりもっと充実したものになるでしょう。
『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』 J.C. カールソン(著)
CIAで10年ほど秘密任務に従事した伝説の諜報員が書いた本です。またCIAに入局する前はスターバックスやパクスターインターナショナルなどの名門企業で仕事をしていました。
著書の中では、CIA諜報員が実践している人脈を作る方法や交渉術などが述べられています。
人心掌握することで敵でさえ味方にすることができる、という内容も書かれています。
人心掌握に関するおさらい
人心掌握に関するおさらいは以下の通りとなります。
- 人心掌握とは、自分が意図した方向へと他人を誘導し、心をうまくその方向へ導くこと
- 秘密を共有したり、ミラーリングのテクニックを使うことで、相手の心をほぐし、心を開かせることができる
- 話しやすい雰囲気づくりをすると、仕事において社内外で人の心を掴むことができる
- 相手をしっかりと観察することが人心掌握の第一歩である
- 相手を怒る場合は一気に!小出しに褒めることも忘れずに