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アパレル業界や百貨店などで活躍するバイヤーは、店舗で販売する品物を選び買い付ける人のことをさします。
バイヤーと一言で言っても小さなセレクトショップのバイヤーから大きな百貨店のバイヤーまで扱う品物の価格や規模も様々です。
こちらの記事ではバイヤーの仕事内容やなるための道のり、平均年収などについて総合的に解説しています。
バイヤーの仕事内容・役割・種類
バイヤーは生産元から商品を買い付け、売り出す仕事です。
バイヤーが取り扱う品物は宝飾品や洋服、家具や靴など色々な種類があります。
宝石店で働いているバイヤーは宝石専門のバイヤーとして活躍することが多いですが、一方で百貨店など様々な分野の商品を扱うお店で働くバイヤーは複数の売り場の商品の買い付けを任されることもあります。
バイヤーとして仕事をする上で重要なのは売れそうな品物を見極めることです。担当する分野の商品に関する深い知識を持っていることはもちろん、流行を先取りする洞察力なども必要となります。
バイヤーを目指している方は転職エージェントを活用してみてもよいかもしれません。転職エージェントについては以下の記事を参考にしてみてください。
業種&年代など経歴特化型転職エージェントの紹介と比較
転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方
買い付けの様子
バイヤーが商品の買い付けをするときは、まず生産者のところへ足を運んで品物を見に行きます。
大都市で行われている販売会や地方の工場や市場で買い付けを行い、品物によっては海外へ行くこともあり世界中を飛び回るバイヤーも少なくありません。
品物を実際に見るときは、商品自体の価値を確認すると同時にどのような人をターゲットとすれば売れるのかまで考えながら買い付けを検討します。どれくらいの数量の注文が可能なのか調査するのも忘れてはいけません。
売れる商品を見つけるためには日頃からアンテナを張って、市場の動向を敏感に感じる必要があります。価格交渉なども買い付けの時に行います。
販売時の価格設定も考える
バイヤーの仕事はただ買い付けをしたら終わり、というものではありません。買い付ける品物が決定したら店頭で販売するときの価格設定をし、販売員や広報担当者へ商品のコンセプトを伝えます。バイヤーによっては自分で売り場のレイアウトや装飾を考え、より「商品が売れる」環境を整えることもあります。
バイヤーになるには
バイヤーになるために必要な学歴・資格
バイヤーになるために必要な学歴や資格は特にありません。
ただし扱う分野によって専門知識が必要となるため、例えばファッション系のバイヤーを目指す人は被服系の専門学校を卒業してアパレル店で修行を積む、などのルートを辿る人などがいます。
フリーでバイヤーを行なっている人もいますがその数はごく一部で、ほとんどのバイヤーは企業に所属して働いています。
はじめは接客から修行を積む
どんな仕事もすぐに一人前になれる訳ではありません。バイヤーとして働こうと考えた時に、はじめは販売店での接客から修行を積むのが一般的です。
買い付けを行う時には販売店でどのような商品が売れているのか、などの市場感覚が必須となります。
そのためまずは市場感覚や商品知識、売上管理などのスキルを身につけるために販売店で働くことになるでしょう。
バイヤーに向いている人
流行に敏感な人
バイヤーが商品を買い付ける時には「この商品は必ず売れる」という確信をもって行います。
ファッション系の商品は特に売れ行きが流行に左右されるため、業界の最新情報を常に手にしていなければなりません。またそれ以外のジャンルの品物でも最新情報を入手しなくてはいけないことに変わりはありません。
バイヤーは常日頃からテレビやインターネットの情報を細やかにチェックしたり街で新商品をチェックしたりして常に流行のアンテナを張っている必要があります。
品物を選ぶセンスがある人
バイヤーの仕事をする上で品物を選ぶセンスがあることは非常に重要です。
食べ物を買い付ける時にはそれが消費者にとって本当に美味しいのか判断しなくてはいけません。自分で良いものを見極められる人でなければ、バイヤーの仕事は務まらないのです。
決断力のある人
買い付けを行う前にある程度の売上予測とデータ分析を行いますが、実際に商品が売れるかどうかは販売してからの結果でしかわかりません。
買い付けを行う際にはある程度の数量を発注することになり、それなりの金額が動くことになります。大企業で働くバイヤーであればあるほど動かす金額も多くなり、そのぶん責任も大きくなります。
こういった責任からくるプレッシャーを跳ね飛ばし、適正な判断で売れる商品を見極める決断力のある人がバイヤーに向いています。
先を見通す力のある人
常に流行に対して敏感に反応し最新情報を入手するのはもちろんですが、それだけでは一流のバイヤーにはなれません。
本当に一流のバイヤーは最新情報とこれまでの市場の動向から次の流行を見通して買い付けを行います。このように先を見通す力というものもバイヤーには問われるスキルなのです。
バイヤーの年収
バイヤーの平均年収はどのジャンルの商品を扱う企業で働くかによって変わります。
大企業や商品の販売価格が高い企業の方が比較的年収が高くなる傾向にあります。
以下にバイヤーの年代別平均年収を紹介します。
バイヤーの年代別平均年収
・20代後半 368万円
・30代 474万円
・40代以上 581万円
バイヤーの勤務体系と休日
企業で働くバイヤーは店舗にいる間は基本的に10時から18時頃まで働いています。
買い付けを行う際には出張として何日間、何週間とかけて出かけることもあります。次のシーズンの商品を大量に入荷しなければいけない時期や、正月やクリスマスの特売の準備をする時などは残業が発生することも珍しくありません。
店舗にいる間は接客業を行う場合も多いため、休日に関しては基本的に平日休みとなることが多いです。
有名な企業
株式会社三越伊勢丹ホールディングス
日本の百貨店の純粋持株会社です。三越伊勢丹をはじめとする各地方の百貨店運営会社などを所有しています。
J.フロント リテイリング株式会社
「大丸松坂屋百貨店」やファッションビルの「パルコ」などを傘下に持つ持株会社です。
株式会社髙島屋
大阪府大阪市中央区難波に本社を置く百貨店です。
参考:株式会社高島屋
バイヤーに関するおさらい
バイヤーに関するおさらいは以下の通りとなります。
- バイヤーは店舗の売り上げを左右する重要な仕事
- 任される品物が高価になったり扱う数が多くなったりするとそのぶん責任も重くなる
- 街の流行の最先端を行くバイヤーは流行に敏感な人にはぴったりの仕事
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