ため息にはマイナスのイメージが強くありますが、体にいい効果もあります。
この記事では、ため息の意味や原因、ため息がもたらすいい効果などを解説します。

ため息(溜め息)の意味

ため息とは、気苦労や失望などから、また、感動したときや緊張がとけた時に思わず出る大きな吐息のことです。

「ため息をつくと幸せが逃げてしまう」という言葉があるように、ため息にはマイナスのイメージもありますが、感動やホッとした時の大きな吐息もため息になります。

ため息の使い方

  • ため息が出るほど残念だ
  • 失望した様を表す使い方です。

  • ため息をもらす
  • 気苦労を感じさせる使い方になります。

  • ほっとため息をつく
  • 緊張がとけた時に使う方法です。

ため息には2つの原因がある

人は意識的にため息をつくことはほとんどなく、気付いたら「はぁ~」とため息をついているものです。

無意識にため息をついてしまう原因は、体の酸欠状態を改善させる働きと、自律神経のバランスを保とうとする働きがあります。

酸欠状態を改善するため息

気持ちが落ち込んでいる時や、疲れがたまっている時、緊張した状態が続いている時には呼吸が浅くなります。さらに、目線は下を向くようになって姿勢が悪くなり、肺を圧迫することで、より呼吸は浅くなってしまいます。

呼吸が浅くなると、体内に送られる酸素の量が低下し、一時的な酸欠状態がつくられます。

浅い呼吸によって作られた酸欠状態を改善させるために、人はため息をつくのです。

自立神経のバランスを保つため息

交感神経と副交感神経という2つの自律神経のバランスを保つことで、健康的な生活が送れるようになります。

ストレスをや疲れが蓄積されていくと交感神経が活発になり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

ため息をつくことで、交感神経の興奮を抑え、自律神経のバランスを保とうとしているのです。

ため息がもたらすいい効果

リラックス状態になる

ため息には、緊張状態だった体をほぐす効果があります。

仕事が忙しい時やトラブル対応をしている時などは、体がガチガチになってしまい、思ったようなパフォーマンスを発揮することができません。ため息をついて、体がリラックスした状態になれば、いつも通りの力が出せるようになります。

血流がよくなる

体がこわばっている状態では、全身に酸素が行きわたらなくなります。

ため息をつくと、不足していた酸素を体内に取り込むことができるようになり、血流が良くなります。

血流を良くすることは、冷え性などの改善にもつながります。頭が働かない時や、指先が冷えている時などは、意図的にため息をついてみるといいでしょう。

自律神経への効果

通常の生活の中では、自律神経が重要な役割を担っています。交感神経と副交感神経がうまくバランスを取っているのです。

日中の活動的な時には、交感神経が優先的に働き、夜のリラックスした状態では副交感神経が体の疲れを癒そうとしてくれます。ストレスが蓄積している人は、常に交感神経に偏ってしまい、体の不調へとつながってしまいます。

ため息をつくことで、交感神経への偏りを防ぎ正しい自律神経のバランスを作るようになります。

注意すべき、ため息のデメリット

周囲の人が不快に感じる

日常生活で、隣の人がずっとため息をついていると自分まで暗い気持ちになった経験は誰しもあるはずです。

無意識についているため息は、周りの人が不快に感じてしまうことがあります。

体を正常に戻そうとしているのにもかかわらず、周りを不快にしてしまうデメリットがあります。

うつ病のサインでもある

最近ため息が増えた、という人はうつ病の初期症状である可能性があります。

日々のストレスと戦うために、交感神経へ偏った状態が長く続いてしまうと、息苦しくなる症状が出てきます。
「ため息が増えた」と自分では気付きにくいため、同僚や家族から指摘されることがあれば、医師への相談を検討してもいいでしょう。