この記事では、「信頼関係」の意味や信頼関係を築くメリット、信頼関係を構築するポイントについて考察します。

学校や職場、家族などさまざまなシーンにおいて大切なのが、「信頼関係」です。信頼関係が築かれていれば、仕事も人生も円滑に進みます。逆に、信頼関係が築かれていないとギクシャクした関係になり、トラブルの原因にもなりかねません。

特にビジネスにおいて「信頼関係」は、ビジネスの成功を左右すると言っても過言ではありません。この記事を通して、より円滑な信頼関係の築き方を学んでください。

信頼関係とは?意味を解説

枕詞
「信頼関係」とは、「相互に相手のことを信頼し合っている関係」「信頼することができるような関係」の意味で、心理学などでは「ラポール」と呼ばれています。

「ラポール」は、「橋を架ける」という意味のフランス語で、心が通じ合ってお互いに信頼している状態のことを言います。橋がないと人も物も川を渡ることはできません。つまり、橋を架けることで人や物の交流が生まれるのです。

カウンセリングの際には、まずは、クライアントとこのラポールを築くことがもっとも重要で、ラポールが築かれなければクライアントの心を開くことはできません。これは、通常の人間関係においても同様です。信頼関係が築かれていない人には、なかなか本音は言いづらいものです。

なんでも言い合える友人との関係を思い出してください。普段誰にも言えないような悩みも親友なら、気兼ねなく言えますね。これが、信頼関係です。信頼関係があれば、安心して自然と自分らしく行動できます。

また、安心感以外にも、信頼関係を築くことにはいろいろなメリットが考えられます。

信頼関係を築く4つのメリット

アントレプレナー
信頼関係を築くメリットには、以下のような4つがあります。

職場や学校での人間関係のトラブルが減る

職場や学校の中で、信頼できる相手がいなければ、会話も少なくなり、周囲の人から誤解を受けやすくなります。「何を考えているのかわからない」「近寄りがたい」など、勝手なイメージをつけられることも少なくありません。

信頼関係が築かれていない相手とはコミュニケーションも上手くとれないので、さまざまなトラブルを引き起こしやすくなります。「言った言わない」の争いも生まれ、ギクシャクした関係になってしまいます。

信頼関係が築かれていれば会話もスムーズに進み、誤解も生じにくくなるので、人間関係のトラブルも少なくなります。

仕事が円滑に進むようになる

職場には、ひとりでコツコツおこなう仕事もありますが、チームで進行するプロジェクトのような仕事もあります。このような、プロジェクトで進める仕事は、チームワークが良くなければ、期待するような成果は得られません。

チームワークに大切なのが信頼関係です。それぞれが責任ある仕事を担当しているのに、信頼関係が築かれていなければ、他人の仕事が気になってしまいます。スポーツで言いうなら、信頼できない相手にパスを渡すのは不安ですよね。

それぞれが、それぞれを信頼していれば、安心して仕事ができるだけでなく、チームとしてより円滑に仕事が進められます。

周りの人からのサポートを受けられる

町のカフェで知り合いを見かけた時に、その人が何かに悩んでいるような顔をしていたらどうしますか?あまり、親しくなければそのまま見過ごしてしまうはずです。

でも、信頼関係が築かれた人ならどうでしょう。「どうしたの?」とテーブルに近づいて、話を聞くかもしれません。その時に近づかなくても、後日、「何か悩みがあるの?」と声をかけるでしょう。

このように、信頼関係のある人のことは気になるものです。仕事を進める時も相手が上手くできなかったりしていれば、サポートするはずです。信頼関係が築かれていれば、お互いに助け合う気持ちが生まれてきます。

人生の幸福度が上がる

愛する人といる時は、なにをやっても楽しいでしょう。お互いが信頼しているからこそ、小さなことでも幸せを感じられるのです。

これは、仕事も同じです。どんなに有意義な仕事でも楽しくなければやりがいも薄れてしまいます。逆に楽しく幸福感を感じられる環境であれば、単純な作業も苦になりません。周囲と信頼関係が築かれていなければ、こんな環境は生まれません。

さらに、仕事もスムーズに進むことで評価も高まり出世にもつながるでしょう。このように、信頼関係を築くことで、人生の幸福度も上がっていきます。

信頼関係を築くには?信頼関係を構築する9つのポイント

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では、信頼関係を築くためには、具体的にどうすればよいのでしょうか?ここでは、主に9つのポイントに絞ってしょうかいします。

まずは自分が相手を信頼する

経済学から生まれた有名なゲーム理論に、「囚人のジレンマ」というものがあります。これは、共犯の2人に対して条件を出して取り調べをした結果に関する理論です。その条件とは以下の3つでした。

・二人とも自白しなければともに1年の禁固刑となる。
・一人だけが自白したら、自白した者はすぐに釈放されるが、もう一人は5年の禁固刑となる。
・二人とも自白したら、ともに4年の禁固刑となる。

二人が相談できれば、当然自白しないを選ぶのが妥当です。信頼関係が築かれていれば、黙秘するはずですが、現実は違います。「あいつが自白したら、5年の禁固刑になる」と不安になり、結果、二人とも自白して4年の禁固刑になってしまうのです。

人間関係にも同じことが言えます。相手を信用しなければ、相手も信用してくれません。まずは、相手を信用するという立場になることが大切です。

言動を一致させる

信頼関係を築くためには、「言動を一致させる」ことも重要です。あなたの周りに、人前では、マナーに対して厳しい発言をしているのに、バーゲン売り場ではなりふり構わず人をかき分けている、そんな人いませんか?

職場で困るのが、言動が一致しない上司です。「その件は私に任せれば大丈夫」と言いながら、上の人や得意先に指摘されるとコロッと態度が変わってしまう上司には、泣かされますね。

言動が一致しないと相手に不安感を与え、信頼関係も築けません。日頃から自分の発言には注意をはかり、「言ったことは必ずおこなう」という態度を見せることが大切です。

目の前の物事に一生懸命取り組む

「5年先、10年先を見据えて仕事をしなさい」とよく言われます。ビジネスの形態が大きく変化する時代において、5年先、10年先を見据えることは大切ですが、だからと言って目の前の物事をおろそかにして良いワケではありません。

「こんな仕事は、5年もすればなくなるよ」なんて、自分勝手に思い込んでいい加減に仕事をしていたら、どう思われるでしょう?手を抜くための口実と映るかもしれません。こんな人は信頼できませんね。

大切なのは、目の前の物事に一生懸命取り組むことです。成功者と呼ばれる人は、現場の仕事に一生懸命取り組み周りと信頼関係が築けたからこそ、今の地位が得られたのです。

時間や約束事は必ず守る

友人の中で、待ち合わせの時間に必ず遅れる人はいませんか?「あいつは時間にルーズ」だから、と友達同士なら許せますが、職場となると話は別です。職場には勤務時間の決まりや仕事の納期など必ず守らなければならないことが数多くあります。

特に仕事の納期などは取引先にも迷惑がかかり、会社自体の評価にも関わる重大な問題です。ひとりの時間の遅れが、会社全体に影響するのです。

頼まれたことをきちんと時間通りにおこなうことは、信頼を得る最低条件とも言えます。「あいつに頼めば間違いない」と思われれば、信頼関係は築き上げられます。常に時間や約束事は必ず守ることを意識しましょう。

ミスをした時には素直に謝る

ミスした時に、素直に謝れますか?ちょっとしたミスなら照れ笑いで誤魔化してしまうかもしれませんね。ミスしたことに気づかれないなら、そのまま知らんぷりをする可能性もありますね。

しかし、仕事のミスは笑って済まされるものでも、知らんぷりできるものでもありません。
ミスをした時は、言い訳せずに素直に謝ることが大切です。心の底から謝れば、相手の怒りもおさまり、謙虚な態度はその後の信頼関係にもつながります。

相手に対して興味・関心を持つ

相手に対して興味が湧かなければ、コミュニケーションもできず、信頼する気持ちも生まれません。しかし、他人に対して興味を持つと言っても、具体的にどうすれば良いのか迷ってしまいますね。

人に対して興味や関心を持つには、その人が何に興味や関心を持っているかを知ることです。その中に自分の興味や関心があるものを見つけてみましょう。共通の話題があれば、自然に信頼関係は生まれてきます。

相手が大切にしているものを尊重する

十人十色というように、人の考え方や好きなことはさまざまです。例えば、猫を愛する人は、猫との生活を一番大切にするはずです。

もし、猫の具合が悪くて動物病院につれていくため遅刻するという連絡を受けたらどう思うでしょう?「猫なんかのことで遅刻するなんて」と批判するかもしれません。そう思ったら信頼関係は築けませんね。

逆に、「それは大変だ」と心配すれば、自分が大切しているものを理解していると感じるでしょう。相手が大切にしているものを尊重する姿勢が、信頼関係を築く大切なポイントです。

他人の悪口を言わない

どこの世界にもうわさ話が好きな人はいます。情報が豊富なのはある意味才能ですが、なかには他人の悪口がメインになってしまう場合もあります。他人の悪口は、聞いていてもあまり良い気持ちにはなりませんね。

他人の悪口をいう人は、周りからはきっと自分のこともどこかで悪口を言っているんだろうと思われてしまいます。そこに、信頼関係が生まれる下地はありません。

信頼関係を築くためには、他人の悪口やうわさ話をしないことです。そうすれば、自然に周囲からの信頼は得られるでしょう。

裏表のない、正直な自分でいる

会社では人当たりが良い人が、居酒屋などで店員に横柄な態度をしているとがっかりしますね。「この人実は裏表があるのかも」と疑われるかもしれません。せっかくの信頼度も薄れてしまいますね。

特に会社の上司の場合は、裏表が激しいと部下の信頼も得られません。表向きでは、部下の声に耳を傾けることを言いながら、実際は独断的に物事をすすめる上司も少なくありません。

裏表のない正直な人は、誰からも好かれ、他人に不快感を与えるようなことはありません。損得勘定がなく人と接するので、周りからも信頼される存在になります。

まとめ この記事のおさらい

・「信頼関係」とは、「相互に相手のことを信頼し合っている関係」「信頼することができるような関係」の意味です。
・信頼関係を築くメリットは、「職場や学校での人間関係のトラブルが減る」「仕事が円滑に進むようになる」「周りの人からのサポートを受けられる」「人生の幸福度が上がる」の4つ。
・信頼関係を築くポイントには、「まずは自分が相手を信頼する」「言動を一致させる」「目の前の物事に一生懸命取り組む」「時間や約束事は必ず守る」「ミスをした時には素直に謝る」「相手に対して興味・関心を持つ」「相手が大切にしているものを尊重する」「他人の悪口を言わない」「裏表のない、正直な自分でいる」などがあります。