活かす|意味や使い方・「生かす」との違い・類語や英語表現などを解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

この記事では「活かす」の意味や使い方について解説いたします。

例えば「生かす」との使い分けが分からないなど、その意味や使い方をあまり理解していないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「活かす」と「生かす」の違いや「活かす」の類義語、対義語や英語表現なども合わせてまとめました。

この記事の中で一つでもお役に立つ情報があれば幸いです。

「活かす」の意味と使い方

枕詞
「活かす」は「命を保たせる」や「効果的に使う」という意味がありますが、後者の意味で使われることが多いです。

「効果的に使う」という意味で使われる場合の例文としては、次のようなものが考えられます。

・営業をやってきた経験を活かすべく、転職先でも営業部に配属されることを希望した。

これまでに経験したことがない部署で仕事をするより、元々担当していた業務ができる部署の方が経験を効果的に活用できることが多いかもしれません。

この例では、上記のように考えて営業の経験を活用できる営業部への配属を希望したということでしょう。

「活かすも殺すも」とは

「活かすも殺すも」とは「有効に活用するのも、うまく活用できずに終わらせてしまうのも」といった意味があります。

「活かすも殺すも」の後には「自分次第」や「腕次第」などを伴うことが多いです。

例えば「この能力を活かすも殺すも自分次第だ」というのは「この能力を有効に活用するのも、うまく活用できずに終わらせてしまうのも自分次第だ」ということを表現しています。

「活かす」と「生かす」の違い

閾値
「活かす」と似た言葉として「生かす」が挙げられます。

「生かす」は「命を保たせる」や「蘇生させる」などの意味があり、例えば「小まめな水やりを欠かさなかったので、この植物を長く生かすことができた」は「水やりを小まめにしたので植物の命を長く保たせることができた」という意味です。

「活かす」にも「命を保たせる」という意味はありますが、この意味で使われるのは「生かす」の方が多いかもしれません。

また「生かすも殺すも」の場合は「対象をどのように扱おうと思いのままである」という意味です。

なお「生かす」は常用漢字であるのに対し、「活かす」はそうではありません。

つまり公文書や正式な書類で「活かす」を使うことはできないということです。

もし判断に迷った場合、「生かす」を用いるか「いかす」のように平仮名にしてしまうのが無難でしょう。

「活かす」を使う場面と例文

「活かす」を使うのは、能力や知識、経験などを活用する場面です。

例えば「野球部のキャプテンだった経験を活かすことで、プロジェクトリーダーとしての責務を果たすことができた」のように使います。

上記の例は「野球部のキャプテンとして部員をリードするという経験を活用することによって、プロジェクトリーダーの責務を全うすることができた」という意味です。

「生かす」を使う場面と例文

「生かす」は命を保たせることを表現したい場面で使われることが多いです。

例えば「父の命を生かすことは家族の総意だ」といった使い方をします。

この例だと、「病気などで衰弱している父の命を保たせることがその家族の総意である」という意味です。

履歴書ではどっちを使う?

履歴書では「効果的に使う」という意味で使いたいという場合がほとんどでしょう。

なぜなら履歴書でアピールするのは、これまでの経験や能力などだからです。

したがって履歴書では「活かす」の漢字を使いたくなるかもしれません。

しかし先述のように、「活かす」は常用漢字ではないので「生かす」や「いかす」を使用した方が良いという意見もあります。

一方で履歴書は公文書ではないので「活かす」を使っても問題ないという意見もあり、はっきりとしていません。

これらのことを踏まえると、意味合いとしては「活かす」ですが「生かす」や「いかす」にしておいた方が無難だといえるでしょう。

「活かす」の類義語と例文

退職 挨拶 返信
「活かす」の類義語としては、以下のようなものが該当します。

・活用する

・役立てる

その他には「駆使する」や「利用する」といったものが挙げられるでしょう。

また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

・これまでの知識を活用することで、この難題を解決することができた。

「活用する」は「そのものの真価をいかしてうまく使うこと」という意味です。

この例では、これまでの人生で得た知識をいかしてうまく使うことによって、難題を解決したということを表しています。

・記憶力を役立てることにより、どこへ行っても人の顔と名前をすぐに覚えることができた。

ビジネスに限らず、人の顔と名前を覚えることは今後の付き合いなどにおいて重要であることが多々あります。

今回の例だと、記憶力を人の顔と名前を覚えることに使うことによって取引先や転職先などでのコミュニケーションを円滑にすることができたということでしょう。

「活かす」の対義語と例文

蓋然性
「活かす」の対義語は、「殺す」が適当だといえるでしょう。

「殺す」を使った例文としては、次のようなものが挙げられます。

・彼女は業務に忙殺されており、本来の能力を殺してしまっているように思う。

自分の能力やスキルを発揮する場合、適切な環境や業務が割り当てられていることが前提であることが多々あります。

この例では、あまりにも業務量が多いことでせっかくの能力を活かせずにいるように見えるということです。

・せっかく学んだ知識を殺す状況が続けば、本人の為にならないだろう。

知識は自分の中に留めておくだけでなく、アウトプットして初めて意味を持ちます。

今回の例だと、せっかくの知識を活用できずにいる状況が続くと本人の為にならないだろうということでしょう。

「活かす」の英語表現

訴求力
「活かす」の英語表現としては、「use」や「make use of」などが考えられるでしょう。

また上記の英語表現を使うと、次のような例文を作ることができます。

・I will use the resources effectively.(私はその資源を有効活用する。)

「use」は「活かす」や「活用」するという意味で使われることがある英単語です。

この例では、その資源を有効に活用するつもりであるということを表しています。

・He always makes good use of his skills.(彼は自身のスキルをいつもうまく活用する。)

「make use of」も「活かす」や「活用する」と行った意味で使われています。

今回の例だと、どんな場面であっても彼はスキルをうまく活用するということを表現しているのでしょう。

まとめ この記事のおさらい

・「活かす」は「命を保たせる」や「効果的に使う」という意味があり、後者の意味で使われることが多い

・「活かすも殺すも」とは「有効に活用するのも、うまく活用できずに終わらせてしまうのも」といった意味で使われる

・「生かす」は「命を保たせる」や「蘇生させる」などの意味があり、前者の意味で使用されることが多い

・「活かす」は能力や知識、経験などを活用する場面で用いられる

・「生かす」は命を保たせることを表現したい場面で使われることが多い

・履歴書では「活かす」の意味で使われることが想定されるが、「活かす」は常用漢字ではない為「生かす」や「いかす」と表現した方が無難

・「活かす」の類義語は「活用する」や「役立てる」などがある

・「活かす」の対義語は「殺す」が適当

・「活かす」の英語表現は「use」や「make use of」などが挙げられる