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この記事では態々について読み方と意味を例文ふくめ解説いたします。就職や転職のタイミングで「文字の読み方が分からない」と困ることは少なくありません。たくさんのメールや書類にも目を通す必要があり、知らない漢字を目にすることも多いでしょう。
なかでも疑問にあがるのが「態々」の言葉です。はじめて目にする人もいるでしょう。そこで今回は以下の3つのテーマを解説いたします。
- 態々の読み方と使い方
- 態々に似た言葉との違い
- 態々の英語表現
この記事を読めば、態々といった言葉も正しく使いこなせるはずです。転職や就職に備えて予備知識をつけておきましょう。
態々の読み方と意味
態々の読み方は「わざわざ」です。「わざわざ」という言葉は、ひらがなで書かれることが多いため知らない方も多いです。
「態々」の「態」は漢字表記にするべきかひらがな表記にするべきかの決まりはありません。
しかしながら、態々をメールや文書で漢字表記をしている方が少ないためひらがなでの表記をおすすめいたします。
漢字・ひらがなともに「わざわざ」は同じ意味で間違いありません。使用例を文にすると以下のような使い方になります。
- 態々ありがとうございます
- 態々ごめんなさい
- 態々恐れ入ります
相手に特別なこと、ひと手間かけさせたことに対して「わざわざ」と表現し、使用することが多いでしょう。
態々の誤用
態々の間違った読み方として多いのが2つあります。1つ目は「くまくま」です。「熊」と漢字が似ているため、読み間違えてしまう人も多いでしょう。
漢字が違うため、もちろん誤った使い方です。
2つ目に呼ばれるのが「たいだい」です。態は音読みをすると「タイ」ですので、そのまま読み間違えてしまう人も少なくありません。
「態」が一般的に使われるシーンは「態度」や「様態」など「タイ」で呼ばれることが多いため誤用がされます。「態々」と表記した場合は「わざわざ」と読むので注意しましょう。
「わざと」も「態と」と書くので、合わせて覚えるとよいでしょう。
態々の敬語表現
わざわざそのものは敬語表現ではありません。しかし目上の方にそのまま使うことはできます。
態々(わざわざ)は一般的に感謝の気持ちや敬意をこめて使うことが多い言葉だからです。
相手が自分のために特別な対応をしてくれたタイミングでよく使われます。「態々」は敬語とセットで使うと考えても、過言ではありません。
なかでも相手に「お礼」や「謝罪」をする際に使われるのが一般的です。ただし「わざわざ」を「余計なことをした」とマイナスな意味で捉える人も少なくありません。
より丁寧に感謝や謝罪の言葉を伝える際は「ご丁寧に」「お忙しい中」などの言葉に置き換え、シーンに合わせて使う言葉を選びましょう。
態々と業々の違い
わざわざは業々と書いてしまう人も多いですが、全く誤った使い方のため注意しましょう。
まず業々には別の読み方があります。「げふげふ」と読まれるのが一般的で、昔に使われていた古語です。現代ではほとんど使われることはありません。
意味も「仰々しい」「大げさである」とされ「わざわざ」とは全く異なります。「わざわざ」を「業々」と書いてしまうと違った意味となるので、注意しましょう。
態々の類義語
態々には類義語としてせっかくがあります。態々は「労力を惜しまず、おれだのためにするさま」に対し、せっかくは「無理をしてまで」といった意味があり似た表現でもあります。特に相手にお詫びをするシーンで使われるケースが多いです。
態々を「せっかく」に言い換えても問題がないケースも少なくありません。
他にも「手間をかけてまで」「時間惜しまず」「遠路はるばると」などの表現も態々の類義語として使われることが多いでしょう。
「それだけのためにするさま」に近い意味であれば、態々の類義語といっても過言ではありません。似たようなニュアンスの言葉はたくさんあるので、シーンごとに使い分けるのをオススメします。
態々の例文
態々の具体的な使い方を、はじめに感謝の気持ちをあらわす例文、次に謝罪の気持ちをあらわす例文の順でご紹介いたします。
就職や転職の際、相手に感じ使われたら読めるようにしておきましょう。文字が読めないとコミュニケーションをとることも難しいです。
「わざわざ」の表現は、ビジネス会話で頻繁に使われるワードの1つ。ビジネスメール・会話で「わざわざ」を使う際は下記の例文をご参考ください。
「お詫びの気持ち」を伝える際は、以下のような使い方になります。
類義語の例文
ここでは態々を使用した文章と比較しながらご紹介します。
意味やニュアンスが似ている言葉については、フレーズを入れ替えるだけで文章が成立することも少なくありません。
この記事でご紹介した態々の類義語は以下の4つです。
- せっかく
- お手間をおかけします
- 時間を惜しまず
- 遠路はるばる
→せっかくお越しいただいたのに、申し訳ございません。
→お手間をおかけし、お作りいただいたのにも関わらず申し訳ございません。
→時間を惜しまずご対応いただき、誠にありがとうございます。
→遠路はるばるとお越しいただき、お礼申し上げます。
相手に伝えたい内容にあわせて、適切な言葉をチョイスし使えるのがベストです。
態々の英語表現
態々を英語で表現すると「all the way」です。意味は「はるばる」「わざわざ」「ずっと」になります。主な使い方は以下になります。
彼は態々日本まで出かけた
彼は遠くから態々来た
まとめ この記事のおさらい
- 態々の読み方は「わざわざ」と読みます。
- 態々の意味は「労力を惜しまず、それだけのためにするさま」です。
- 態々を「くまくま」「たいだい」と読むのは間違いです。
- 態々の類義語は「せっかく」「手間をかけてまで」「時間惜しまず」「遠路はるばると」などが挙げられます。
- 「態々」そのものは敬語表現ではありません。しかし目上の方にそのまま使うことはできます。
- 業々は「げふげふ」と読み「仰々しい」といった意味の古語です。態々とは表記も意味も異なります。
- 態々を英語で表現するには「all the way」を使うとよいでしょう。