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「懸案事項」は、普段の会話ではあまり耳にすることがありませんが、ビジネスシーンでは使われることの多い言葉です。この記事では、懸案事項の意味や使い方、類語や対義語を解説します。
ビジネスで使われる言葉を正しく理解することが出来ます。
懸案事項の意味はまだ解決のつかない事柄
「懸案」の「懸」は訓読みでは「かか(り)」と読み、事物が、ある物や、ある場所などにひっかかるという意味があります。「案」は「案件」のことで、「処理されるべき事柄」という意味があります。
上記の2文字から成る「懸案」は、かねてから問題になっていて、いまだ解決のつかない事柄をあらわす言葉です。
「事項(じこう)」には、「ある物事を構成している一つひとつの事柄」などという意味があります。
上記の「懸案」と「事項」が合わさった「懸案事項」は、かねてから問題になっていて、まだ解決のつかない事柄を意味する言葉です。
懸案事項の使い方と例文
「懸案事項」は、特にビジネスシーンで使われることの多い言葉です。懸案事項が会議や報告の場で使われる場合の例文は以下の通りです。
懸案事項と懸念事項の違い
「懸案事項」と似た言葉に、「懸念事項(けねんじこう)」があります。ビジネスの場でよく使われる言葉であるため、意味も同じだと思っている人も少なくありません。
「懸案」は、かねてから問題になっていて、まだ解決のつかない事柄のことを意味します。しかし、「懸念」は気にかかって不安に思うことや、先行きが心配に思われることを意味しています。
「懸案事項」はかねてから問題になっていることや、問題になっている具体的な事柄をさしているのに対し、「懸念事項」は先行きが不安に感じる事柄をあらわすという違いがあります。
懸念事項を使った例文
懸案事項と課題の違いは問題の解決が目的かどうか
ビジネスシーンで問題点について示すときに「課題」という言葉がよく使われます。
「課題」は解決を求められている問題をさしますが、「懸案事項」のように、かねてから問題となっている事項をさす意味はありません。
「懸案事項を解決するために課題が必要だ。」などというように、問題を解決するに向けてやるべきことをさすのが「課題」の使い方です。
課題を使った例文
懸案事項の類義語
懸案事項と同じような意味で使える言葉には、以下のものがあります。
懸案事項の類義語①:「不安要素」
「不安要素」は、安心できない原因として残っている事柄や、心配事を意味する言葉です。
商品の原材料を十分に確保できるかどうかが不安要素として残っています。
懸案事項の類義語②:「未解決問題」
「未解決問題」は、解決していない問題をさす言葉です。
未解決問題をクリアしないことにはプロジェクトの成功は望めない。
懸案事項の類義語③:「留保(りゅうほ)」
「留保(りゅうほ)」とどめて保持することや、一時的に差し控えておくという意味の言葉です。
今回の問題については決定を留保します。
懸案事項の類義語④:「未確定」
「未確定」は、まだ確定していないことを意味する言葉です。
未確定の事案の中には解決の目途が立っていないものもあります。
懸案事項の対義語
「懸案事項」の対義語となる一般的な熟語はありません。
しかし、問題になる事柄がないさまや、問題がすでに解決済みのさまという意味の言葉であるため、「懸案事項はない」や「問題はない」などと表現するのがよいでしょう。
このプロジェクトを進めるにあたり、無懸案事項は見当たりません。
懸案事項の英語表現
「懸案事項」を英語で表現する場合は、「pending(未解決、保留中)」が適切です。
「pending」を使った例文は以下の通りです。
早急に多くの懸案事項を早急に解決しなければならない。
懸案事項を早急に解決しなくてはならない。
懸案事項についてのまとめ
- 「懸案事項(けんあんじこう)」は「かねてから問題になっていて、まだ解決のつかない事柄。」という意味の言葉です。
- 「懸案事項」は、ビジネスシーンで解決していない問題を示すときに多く使われます。
- 「懸案事項」と似た言葉に「懸念事項」あります。「懸念事項」は先行きが不安に感じる事柄をあらわします。
- 「懸案事項」と同様に問題を示すときに使われることが多いのが「課題」です。「課題」は問題を解決するに向けてやるべきことをさしています。
- 「懸案事項」の類義語には「不安要素」「未解決問題」「留保」「未確定」などがあります。
- 「懸案事項」の反対の意味をあらわす場合は、「懸案事項はない」と否定分にするのが適切でしょう。
- 「懸案事項」を英語で表現するには、「pending(未解決、保留中)」を使うとよいでしょう。