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就職活動における最大のポイントといえる業界選び、会社選びに役立つのが「業界地図」です。この記事では、業界地図とはなんなのか、業界地図の見方、使い方までを解説します。また、人気の業界地図の紹介もしていきます。
会社選びで悩んでいる人、業界研究の方法に迷っている人に参考にしていただける内容です。
業界地図とは
業界地図とは、業界ごとに、その業界の最近の動向、業界規模、トレンド情報、主要となる企業の規模や業績、企業同士の関係性などを知ることができるものです。
地図という名前の通り、業界ごとに主要企業がマッピングされていて、企業の規模や関係性が視覚的にわかりやすいレイアウトになっているのが特徴です。
また、業界ごとにページ立てがしてあり同じレイアウトで掲載しているので、業界間の比較もしやすくなっています。
業界地図でわかること
業界地図でどんな情報を知ることができるのかを、業界地図売上№1の「会社四季報 業界地図」の項目を参考に説明します。
どんな業界があるのか
業界地図は、「飲食業」「製造業」「金融業」という大きなくくりの業界ではなく、かなり細分化した業界ごとの情報を掲載しています。2018年度版では176もの業界が掲載されていますので、インデックスを見るだけでも、どんな業界があるのかがわかります。
今年注目の業界
業界地図は年度ごとに出版されますが、掲載される業界の種類は毎年同じではありません。その年に注目すべき業界は「注目業界」としてカテゴライズし、巻頭で紹介されています。2018年度版の注目業界には、「AI」「VR」「東京五輪」などが掲載されています。
業界の規模
国内、国外それぞれの市場規模などで、業界の大きさをつかむことができます。
業界の動向
市場が拡大方向にあるのか、縮小方向にあるのかを「業界天気図」として、快晴~大雨までのマークで記しています。動向の予測がひと目でわかりやすく、業界間の比較もしやすくなっています。
主要な企業の関係性
その業界の主要な企業の規模や関係性がひと目で把握できるようにマッピングされていて、「A社はB社の子会社で出資率は〇%」のような各企業の関係性を知ることができます。
企業間の関係性には「資本提携(株式を持っている関係)」「業務提携(株式を持たない関係)」があり、また出資率によって「出資先」「子会社」「関連会社」などがあるので、用語も一緒に覚えておくとよいでしょう。
主要な企業の情報
主要な企業の規模や業績、主力商品などを知ることができます。「売上高」は1年間に企業が商品やサービスを販売した総額で、企業の規模をあらわしています。
利益には「営業利益(本業で稼いだ利益)」「経常利益(営業利益に銀行への利息の支払いや配当金の受け取りなど、本業以外から生じる損益を加減したもの)」「純利益(1年間の仕事で稼ぎ、手元に残った利益)」があります。このような用語も覚えておくと、業界地図をより深く活用することができるでしょう。
業界のビジネスモデルや利益構想
業界のビジネスモデル利益構造か「もうけの仕組み」として図解されています。
業界各社の平均年収と平均年齢
主要企業の平均年収と平均年齢、初任給がわかります。
業界内で注目すべき企業
業界内で今後に期待が持てる動きを見せる企業などが「注目の会社」として掲載されています。
業界地図と会社四季報の違い
企業研究に欠かせないものとして、業界地図のほかに「会社四季報」があげられます。業界地図と会社四季報の違いは何かを以下で説明します。
業界地図は業界、会社四季報は企業で切り分けている
業界地図と会社四季報の一番の違いは、業界で切り分けているか、企業で切り分けているかです。
業界地図は業界がインデックスとなり、業界ごとに主要企業の情報を掲載しています。いっぽうで会社四季報は、企業がインデックスとなり、企業ごとの情報を掲載しています。
業界地図は、一つの企業が幅広い事業に携わっている場合は、複数の業界に掲載されていることも多数あります。例として三菱重工業をあげると、業界地図では宇宙開発、航空機産業、総合重機、鉄道車両、造船、エアコン、発電所など、複数の業界に掲載されています。
企業の勢いを大まかに知るのが業界地図、詳細を知るのが会社四季報
業界地図は、その業界の情報やその業界の主要企業の関係性、勢力などを見るのに適しています。業界内での関係性を把握するためのものですので、各企業の業績については売上高と利益を記載するに留まっています。
企業の業績について、さらに詳しく知りたいときには、企業の業績が詳しく記されている会社四季報が役に立ちます。会社四季報は毎年3月.6月.9月.12月の年に4回発行されてることから四季報と名付けられています。
企業の特徴や事業、取引銀行や仕入先などの取引先情報をはじめとし、株主情報、業績、株価の推移などを詳しく知ることができます。
就職活動の企業研究として業界地図と四季報を利用するなら、まず業界地図で業界の主要企業と関係性を把握し、特にターゲットにしたい企業については会社四季報で理解を深める使い方がお勧めです。
業界地図はいろいろなものが出版されている
会社四季報は、複数の出版社や新聞社から発行されています。主な業界地図を以下に紹介します。
■会社四季報 業界地図
会社四季報を出版している東洋経済新報社出版。
8年連続売上No.1(類書販売部数、全国大手書店各社調べ)の業界地図です。
2019年版は166業界を掲載。『会社四季報』記者が166業界3990社の今を読み解いています。
■日経 業界地図
日本経済新聞社出版。
2019年版は、全178業界3900の企業と団体を収録しています。
■図解! 業界地図
ビジネスリサーチ・ジャパン著、プレジデント社出版の業界地図。
WEBで見られる業界地図
業界地図は出版物だけでなくWEB上で見られるものもあります。無料会員登録をすれば誰でも見られる手軽さが魅力ですが、複数の業界を一度に表示させることが出来ないため、複数の業界を視覚的に比較するには書籍のほうが向いているかもしれません。
WEBで見られる業界地図を以下に紹介します。
■スマート業界地図
求人求職情報サービスを展開するエン・ジャパンが運営する、WEB上で見ることができる業界地図です。無料の会員登録をすることで、誰でも閲覧することができます。
スマート業界地図
■キャリタス就活 業界MAP
就活サイト「キャリタス就活」では、業界MAPという名前で業界地図をWEBに掲載しています。こちらも無料の会員登録をすることで誰でも閲覧することができます。
キャリタス就活 業界MAP
業界地図についてのまとめ
- 業界地図とは、業界ごとに業界の動向や主要企業の業績、関係性などが視覚的に分かりやすく掲載されているものです。業界研究、企業研究に役立てることができます。
- 業界地図では、主に注目の業界、業界の規模や動向、その業界における主要企業の動向や関係性を知ることができます。
- 業界地図と会社四季報の違いは、業界地図が業界を切り口に業界の動向や主要企業の情報を視覚的に掲載しているのに対し、四季報は企業の情報を詳細に掲載しているということです。
- 業界地図はいろいろな種類があり、主なものには、東洋経済新報社出版の「会社四季報 業界地図」、日本経済新聞社出版の「日経 業界地図」があります。
- 無料会員登録をすることで、WEBで閲覧できる業界地図もあります。