非常勤という働き方はどのようなものかとメリットとデメリットを解説

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非常勤という働き方があります。非常勤とはどのような働き方なのか、非常勤講師とはどのような職業なのかよく分からない人も少なくありません。

この記事では、非常勤という働き方を知るために、以下の点を解説します。

この記事の内容
・非常勤の意味
・非常勤とパートの違い
・非常勤講師とは
・非常勤講師として働くメリット
・非常勤講師として働くデメリット

この記事を通して、非常勤とはどのような働き方なのかや、非常勤講師として働くことのメリットやデメリットを踏まえた将来への検討が出来ます。

非常勤は限られた日時に働くという意味

非常勤とは、常勤ではなく、限られた日時のみ勤務する働き方を意味しています。

非常勤の対となる働き方である常勤は、フルタイムとも呼ばれ、所定労働時間を通して勤務する働き方をさします。日本の労働基準法では一般的に、一日8時間週40時間以内が義務付けられています。

非常勤とパートの違いは働く時間

非常勤とパートは、どちらも限られた日時のみ勤務する非正規雇用の一形態をさすため、ほぼ同じ意味です。

非常勤もパートも、常勤の労働者の所定労働時間よりも労働時間が短いです。

非常勤講師は限られた日時のみ勤務する講師

非常勤講師とは、教育機関において、限られた日時のみ勤務する講師をさします。小学校から大学、専門学校で雇用されています。

学級担任などは持たず、自分の担当科目のみ指導する事が一般的です。非常勤講師の中には、正規採用を目指す人や、定年後に再就職した人などがいます。

非常勤講師になるためには、常勤講師と同じように担当科目の教職免許が必要です。公立の非常勤講師の場合、希望する勤務先の市や県のホームページなどから「講師登録」をして、空きが出た場合に連絡が来ます。

私立の非常勤講師の場合、希望する勤務先の学校のホームページ上での募集や、派遣社員の登録などによって雇用されます。

常勤講師が一時的に勤務することができない場合の代わりの講師は、非常勤講師ではなく臨時講師です。

非常勤講師として働くメリット

非常勤講師は時間に縛られないのがメリット

非常勤講師として働く場合、常勤講師として働くよりも時間の余裕がある事がメリットです。非常勤講師の仕事内容は、基本的に授業とテスト作成・採点だけです。

一方で常勤講師は、授業やテスト以外にも会議や部活などがあり、自由な時間が少ないのが実情です。

上記の事から非常勤講師は、家事などで勤務時間が確保できない方や、採用試験に向けての勉強時間を確保したい方に向いています。

非常勤講師は担当科目に集中できるのがメリット

非常勤講師は、自分の担当の科目のみを指導するため、講師の本来の目的である「教える」ことだけに集中することができます。

非常勤講師は、指導力を高めることに専念したい方にも向いています。

非常勤講師は兼業することができるのがメリット

非常勤講師は、「特別職地方公務員」という枠組みであるため、兼業することが可能なことがメリットです。一方で常勤講師は、「一般職地方公務員」という枠組みであるため、兼業することが禁止されています。

非常勤講師は、学校で教えるだけでなく塾でも指導したい方や、他の職種に興味がある方に向いています。

しかし、常勤講師が一時的に勤務することができない場合の代わりである臨時講師は、兼業することが禁止されているためご注意ください。

非常勤講師として働くデメリット

保険料の負担が大きいのがデメリット

非常勤講師は、一般的に国民健康保険へ加入することになります。

共済保険や健康保険と比べると、保険料の負担が少し大きくなってしまう点が非常勤講師のデメリットです。

しかし、医療機関にかかった場合は、国民健康保険・共済保険・健康保険、どちらも同じ負担金になるためご安心ください。

契約期間があるのがデメリット

非常勤講師は有期雇用であるため、契約の更新が必要です。

勤務している学校との契約が続かなければ、新たな勤務先を探さなければいけません。

しかし、常に環境の変化を求めている方にとっては、勤務先を変更しやすいという点はメリットでもあります。

有給を取るのが難しいのがデメリット

常勤講師の場合、産休や育休などの有給を取ることができますが、非常勤の場合は取ることができません。

産休や育休などを取りたい場合には、勤務先を辞める事になるでしょう。

収入が少ないのがデメリット

働いている時間が少ない分、非常勤講師の収入は、常勤講師に比べて少ないです。常勤講師は昇給やボーナスがありますが、非常勤講師は昇給やボーナスはありません。

非常勤講師の場合、収入は授業のコマ数で決められます。授業数が少ない場合、非常勤講師だけでは収入が厳しいのが実情です。

テスト期間や行事、長期休暇の時期は収入が入らないため工夫が必要です。兼業などをして、収入を補う必要があるでしょう。

生徒と深い関係になりにくいのがデメリット

授業だけでなくホームルームなどを担当する常勤講師と比べて、生徒と深い関係になりにくいのが非常勤講師です。

教えることだけに専念したい方は非常勤講師が向いていますが、生徒とのかかわりを大切にしたい方は常勤講師の方が向いています。

非常勤についてのまとめ

  • 非常勤とは、限られた日時のみ勤務する働き方をさします。
  • 非常勤とパートは、ほぼ同義で使われます。
  • 非常勤講師は、自分の担当科目のみ指導します。
  • 非常勤講師のメリットは、時間に縛られないこと、担当科目に集中できることや、兼業できることです。
  • 非常勤講師のデメリットは、保険料の負担が大きいこと、契約期間があること、有給を取るのが難しいこと、収入が少ないこと、生徒と深い関係になりにくいことです。