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袖すり合うも他生の縁(そですりあうもたしょうのえん)の意味とは
袖すり合うも他生の縁はいろは47文字に対応した「いろはかるた」の京都バージョンである「上方いろはかるた」を出典とする諺です。
「袖すり合う」は「袖振り合う・袖触れ合う」などとも表記する事があり、その言葉の通りに、袖と袖が触れ合う事・袖と袖がかする事を意味します。
「他生の縁」は「多生の縁」とも表記し、前世で結ばれた因縁を意味する仏教後です。
「多少」とするのは誤用なので気を付けてください。
したがって、袖すり合うも他生の縁の意味とは、見ず知らずの人と袖が触れ合うようなちょっとしたことにも、前世からの因縁が関係しているという意味になります。
類語は、一河の流れを汲むも他生の縁(いちがのながれをくむもたしょうのえん)・一樹の陰一河の流れも他生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)などがあります。
袖すり合うも他生の縁のビジネスシーンでの意味
袖すり合うも他生の縁という言葉はビジネス用語ではありませが、ビジネスシーンで使用される事が非常に多い言葉です。
ビジネスシーンにおいては、映画館で隣同士の席だった人とビジネスの場で偶然に再会した時など、何らかの縁があったときなどに「袖すり合うも他生の縁」とよく使われます。
この時、諺を詳しく知らずに「他生」を「多少」と誤解して使用していると、「ここで再会できるなんて多少とはいえないくらい強い縁があったのですね」などと言ってしまい、恥をかく上に、ビジネス相手としての信頼を失う事になります。
袖すり合うも他生の縁の使い方と例文
袖そですりあうも他生たしようの縁えんという言葉はあるが、(略)これ以上自分がつっこみきれるとは思ってもいなかった。
出典:高木彬光「姿なき女」
「袖すり合うも他生の縁」などという情緒的なことを言っていては、現代の複雑な人間関係の間を生きられない
出典:森村誠一「新幹線殺人事件」