カタカナのビジネス用語はわかりにくく誤解しやすいものが多いでしょう。この記事では、カタカナ用語の一つ「アイドルタイム」の意味や由来、使い方について解説します。

アイドルタイムの意味とは

「アイドルタイム」とは、日本語で“無作業時間、遊休時間”のことです。
具体的には“生産施設が稼働せず、労働力が空費されている時間”のことで、休憩や手待ち時間、休業や事故による一時休業の状態も指します。

「アイドルタイム」の間にも、人件費をはじめ、家賃や減価償却費などの固定費はかかっています。アイドルタイムの間に発生した経費のことを、「アイドルコスト」と言います

また、流通業界では、“流通のなかでの物資の待機時間”のことを表現しています。

「アイドルタイム」の由来

「アイドルタイム」の由来は、英語の“idle time”です。
英語の「idle」には、“仕事のない、働いていない、遊んでいる”などの意味があります。日本語での「アイドルタイム」の意味は、英語の「idle」と同じだとわかります。

「アイドルタイム」の対義語は「ピークタイム」

「ピークタイム」とは、“混んでいて忙しい時間帯や最高潮にある時間”のことです。
また、“機械・工場などが最も忙しく稼働している時間帯”のこともいいます。

「コアタイム」の意味

「アイドルタイム」の対義語を「コアタイム」だと認識している人もいますが、それは間違いです。
「コアタイム」は、※フレックスタイム制度を導入している会社において、“全員が必ず出社していなければいけない時間帯”のことを指しています。
フレックスタイム制度を導入していても、「コアタイム」を設定していない会社もあります。

※フレックスタイム制度…労働者自身が、労働時間の長さや、始業・終業の時刻を決められる制度

アイドルタイムの効果的な使い方(接客業編)

特にアイドルタイムが多いのは、接客業全般でしょう。
英語の「idle」には“怠惰な、のらくらしている”の意味もありますが、実際にそうして過ごすと経費がもったいないので、「アイドルタイム」も有効に活用すべきです。

具体的にアイドルタイムに何をできるか、接客業の場合を見てみましょう。

新人教育をする

接客業での新人教育は、OJT(現場トレーニング)が重要です。ピークタイムにはなかなか手が回らなくても、アイドルタイムを活用すれば進められます。

休業などで店舗を閉めていないアイドルタイムであれば、接客もトレーニングできるかも知れません。細かいところまで行き届いたトレーニングをするのに適しています。

販促をする

アイドルタイムは、既存客に対してDMなどを使ったアプローチを考えたり、実際に実行する時間にも適しています。
また、集客を狙った新メニューの開発をするのもいいでしょう。

アイドルタイムに「ハッピーアワー」などのお得な割引などを実施するのも、ひとつの方法です。しっかりと戦略を練れば、アイドルタイムでなくなる可能性もあります。

清掃をする

掃除は最も一般的なアイドルタイムの使い方でしょう。
通常の業務中では、細かなところまで清掃が行き届かなかったり、オペレーションの都合で掃除できないところもあります。
店舗の中だけでなく、前や周囲の掃除にもいいでしょう。