「デバイス」とは?|基本的な意味や関連用語をわかりやすく解説!

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この記事では「デバイス」について解説しています。デバイスは電子・情報・通信などの分野でよく使われる言葉ですが、IoTをはじめとするネットワーク技術の発展とともにさまざまな意味と用法が派生しています。

そこでこの記事ではあらためて「デバイス」という言葉に着目。古くからの意味と由来をはじめ、さまざまな分野に派生した現代的な表現と用法、およびその意味について幅広く解説いたします。

デバイスの意味とは


「デバイス」はさまざまな意味で用いられる言葉です。まずIT用語ではコンピュータを構成する電子パーツや特定の機能を持つ周辺機器のこと。具体的にはCPUやメモリなどのパーツ類をはじめ、マウスやディスプレイ、プリンタなどの接続機器をあらわします。

これでは意味が広すぎるのでデバイスを機能ごとに分類して半導体パーツは半導体デバイス、マウスやキーボードなどのデータ入力装置は「入力デバイス」、ディスプレイやプリンタなどを「出力デバイス」、スピーカーなどを「オーディオデバイス」と呼んでいます。

またネットワークやメインフレームに接続するPCを「端末デバイス」、USB接続が可能な周辺機器を「USBデバイス」と呼ぶことも。スマートフォンやタブレットなどは持ち運び可能なネットワーク端末の意味で「モバイルデバイス」と呼ぶこともあります。

インターネット用語では「IoT(Internet of Things)」の「T=Things(もの)」にあたるのが「デバイス」です。具体的にはスマートフォンやPC、タブレット、ゲーム機など無線でWebに接続できる端末装置がデバイスとなります。

またインターネット上のWebコンテンツがスマートフォンやPCといった異なるデバイスに対応できる機能を「マルチデバイス」。同じユーザーが複数のデバイスを使い分けた場合でもIDや利用データを共有できる機能を「クロスデバイス」といいます。

このように「デバイス」の意味はコンピュータやネットワーク技術の普及とともに拡大しており、今後もビジネスや教育、エンターテイメントなど幅広い分野に波及していくことが予想されます。

デバイスの由来

「デバイス」は英語の「device」を語源とする言葉です。本来の意味は「装置」「人が考案した物や仕組み」「工夫」「図案」などをあらわします。もとの意味が広いこともあり、IT技術の発展とともに電子部品や端末機器などを総称する言葉として浸透しました。

情報端末デバイスとは

デバイスは大きく2つに分類されます。そのひとつが「情報端末デバイス」です。情報端末デバイスとは、それ単体で動作が可能な端末で、本体の中のCPUが内蔵するタイプやインターネットに接続して使用するタイプなどがあります。

CPUが内蔵する具体的な端末は、「ノートパソコン」「スマートフォン」、「タブレット端末」などです。また、「ウェアラブル端末」と呼ばれる体につけて使用する「スマートウォッチ」などもCPU内臓の情報端末デバイスです。

インターネットに接続して使用するのが「スマート家電」と呼ばれる端末です。スマートフォンやタブレット端末で遠く離れたところからでも操作ができる「IoTデバイス」とも呼ばれる電化製品のことです。

帰宅時間に合わせて炊飯器のスイッチを入れたり、消し忘れた照明器具を消したり、生活の質を高める電化製品として注目されています。

周辺機器デバイスとは

もうひとつのデバイスが、「周辺機器デバイス」です。周辺機器デバイスとは、基本的には単体では動作できない、USB端子やワイヤレス通信でパソコンやスマートフォンなどに接続して使用するデバイスのことです。

具体的には、パソコンに接続する「マウス」「キーボート」「プリンター」などが代表的な周辺機器デバイスです。これらはパソコンと連動することで、その機能が生かされます。また、「DVD」「ブルーレイ」も周辺機器デバイスです。

さらに、「外付けハードディスク」「USBメモリー」「SDカード」などの記憶媒体やパソコンやスマートフォンをインターネットに接続する「モデム」「ルーター」などの通信機器も周辺機器デバイスに含まれます。

医療分野でのデバイスの意味

「デバイス」は医療分野でもよく使われる言葉です。意味は疾病やケガの診断、治療、予防などの医療行為に用いるさまざまな機器のこと。「メディカルデバイス」とも言われます。医療分野でのデバイスもまたITデバイスと同じように対象は多岐にわたります。

具体的にはCTやMRIのような最先端の診断機器から注射器、体温計、聴診器、外科手術で使われるメスやピンセット、骨を固定するネジやプレートなど。病院などの臨床現場で使われる全ての医療器具がデバイスに該当します。

デバイスを使った表現と意味


現代のPCではハードウェアやデバイス用のドライバが自動的にダウンロードされるため、一般の利用者が「デバイス」という言葉に触れる機会は少なくなりましたが、初期のWindowsをご存じの方は以下のような文言に懐かしさを覚えるのではないでしょうか。

デバイスマネージャー

デバイスマネージャーはWindowsPCを構成するハードウェアやCPU、およびディスプレイやマウス、キーボードなどの周辺機器を管理する機能のこと。略して「デバマネ」ともいいます。MacPCの「システム情報ユーティリティ」に相当するシステムアプリです。

WindowsPCでは周辺機器(デバイス)の動作確認や設定変更、ドライバーの追加と削除などをデバイスマネージャーで行うことができます。Windows11で起動したい場合は、スタートボタンを右クリックしてポップアップメニューから選択するのが簡単です。

デバイスのセットアップ

前述したようにコンピュータ用語の「デバイス」とは、コンピュータを構成する内部機器や周辺機器のこと。Windowsにおける「デバイスのセットアップ」はPCに周辺機器を接続したり、接続した機器を設定したりすることを意味する言葉です。

また「セットアップ」とは、PCでソフトウエアやハードウエアを使用できるように設定すること。デバイスをPCに接続すると、セットアップは「プラグアンドプレイ(Plug & Play)」機能によって自動的に行われます。

ただし機器やOSのバージョンによってはプラグアンドプレイが機能しないことも。その場合は手動でドライバをインストールする作業が必要です。

またWindows11を搭載したPCをセットアップする際に「デバイスのセットアップを完了しましょう」と表示された場合はWindows HelloやEdge、OneDriveなどのWeb設定やOffice365の購入などの手続きを行います。

つまりMicrosoft社が提供するWebサービスの利用をうながす画面表示であり、本来の意味での「デバイスのセットアップ」とは関係ないと言ってよいでしょう。セットアップ作業を急ぐ場合はスキップしても重大な支障はありません。

デジタルデバイス

デジタルデバイスとは、デジタル情報を扱う電子装置のこと。現代ではインターネットに接続可能なPCやスマートフォン、タブレット端末、ゲーム機などを総称する意味で用いられます。

デバイスに保存

「デバイスに保存」とは、写真などのデータをノートPCやスマートフォンなどに保存すること。Google フォトなどのアプリでは、デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真をクラウド上のストレージサービスに保存するのが基本です。

そうすればスマートフォンのメモリを消費せずにすみますし、他の端末やユーザーとのデータ共有も可能です。「デバイスに保存する」とはクラウド上のデータを自分のPCやスマホにダウンロードして保存する、つまりバックアップすることを意味します。

デバイスに関連するメッセージと意味


WindowsPCでネットワークやデバイスとの接続に関するトラブルが発生すると下記のようなエラーメッセージが表示される場合があります。

デバイスに到達できません

このエラーメッセージはiPhoneの写真や動画をWindowsPCに転送する際にPCがiPhoneの保存ファイルにアクセスできないことを意味します。原因としてはケーブルの接続不良や転送データが多すぎることなどが考えられます。

デバイスまたはリソースが応答していません

これはWindowsPCでネットワーク診断を実行してトラブルが検知された場合に表示されるエラーメッセージのひとつです。
原因としてはネットワークアダプターやDNSサーバーのトラブル、セキュリティソフトの過干渉などが考えられます。

まとめ

  • 「デバイス」は英語の「device」を語源とする言葉です。
  • 「デバイス」は「人が考案した装置」を意味する言葉です。
  • IT用語の「デバイス」はさまざまな電子機器を意味します。
  • デバイスにはそれ単体で動作する「情報端末デバイス」とパソコンやスマートフォンに接続して使用する「周辺機器デバイス」の2つがあります。
  • 医療用語の「デバイス」臨床現場で使われる器具類を意味します。
  • WindowsPCではセットアップ時やデバイスの変更時にデバイスに関連するメッセージが表示されることがあります。