この記事では「ライフハック」という言葉について解説しています。ライフハックは仕事や日常生活に役立つちょっとしたアイディアや技術を言います。ネットではトレンドワードになっていますが、本来とは違うの用法も広まりつつあります。

そこでこの記事では「ライフハック」の正しい意味と、類義語や表現などについてくわしく解説していきます。

「ライフハック」の意味とは


「ライフハック」とは、暮らしの質やの効率アップに役立つ簡単なアイディアやテクニックを総称する言葉です。日本語で「仕事に役立つ裏技」「生活の知恵」「おばあちゃんの知恵袋」などと呼ばれる豆知識がライフハックに相当します。

「ライフハック」はもともとコンピュータの情報処理作業を効率化するアイディアや方法をあらわしましたが、近年では業種やシーンを問わず煩雑な作業を簡単にしたり、ビジネスの効率性を高めたりできるツールやアイディアの意味で用いられます。

日本では「いざというときに役立つ防災の知恵」も「ライフハック」として浸透しているほか、最近ではSNSを中心に「仕事や生活にあまり役立たないトリビア(雑学)」という本来とは逆の意味でも使われています。

「ライフハック」の語源

「ライフハック(lifehack)」は英語の「life」と「hack」をつなぎ合わせた造語です。そのため文献によっては単語の「lifehack」ではなく「life hack」と熟語(イディオム)で表記している場合があります。

「life」の意味は「生命」「生涯」「人生」「生活」など。「hack」は「たたき切る」「コンピュータネットワークに不正侵入する」などを意味します。他人のコンピュータに不正侵入する「ハッカー(hacker)」の語源も「hack」です。

「lifehack」という造語の発案者はITジャーナリストのダニー・オブライエンとブロガーのマーリン・マン。2人はITエンジニアたちが仕事を効率化するために作った個性的なスクリプトの数々を2004年に「lifehack」として紹介しました。

翌年には大手ITメディア主催のカンファレンスで”Life Hacks Live”というセッションを開催。それが人気となりIT雑誌に “Life Hacks” という連載を持つようになりました。

その後、「lifehack」という言葉が広まるにつれて、対象領域もIT業界から大きく拡散。「life」が意味する「命」や「生活」に関連したサバイバル術から、暮らしに役立つ手軽なアイディアまで、さまざまな知識や工夫をあらわす言葉になりました。

ダニーとマーリンがIT技術者の簡単な工夫に「lifehack」というおおげさな呼び名をつけた理由は不明ですが、2004年当時の資料に「ITのプロが仕事に使う『人に見せられない』スクリプト」とあり、半ばジョークで思いついたことがうかがえます。

「ライフハック」の使い方

放送作家
今ではネットを中心に無数のライフハックが紹介されていますが、言葉としての「ライフハック」は「暮らしや仕事に役立つ、ちょっとした工夫や賢いアイディア」を意味する名詞として用いるのが一般的です。

(言葉としての)「ライフハック」の例文

いざというときに最も役立つライフハックはまず落ち着くこと。そして冷静に状況を把握することだ。

さまざまな「ライフハック」の例


実際に暮らしや仕事に役立つ「ライフハック」にはどのようなものがあるのでしょうか。以下に具体例をあげてみましょう。

仕事の効率化につながるライフハックの例

たとえば仕事の効率低下に悩んでいる方におすすめしたいライフハックは、勤務時間中ではなく勤務を終えた後に何か予定を入れること。仕事の後は疲れすぎて何もする気にならない人も多いかもしれません。

そんな人は疲労回復にも効果的な予定を入れましょう。たとえば月・水・金曜日は健康のため早めに退社して可能な限り徒歩で帰宅。火曜日は退社後にカフェで一服。木曜日は夜景の見える場所で1人くつろぐ。そんな予定で良いのです。

仕事を終えた後で必ずやることを最重要タスクに設定し、厳守すべき退社時間もそれに合わせて決めましょう。すると勤務時間を有効に使おうとする意識が高まり、仕事とプライベートを切り替えるオンオフ手法としての効果も期待できます。

仕事の効率性を高めるために仕事以外のスケジュールから決めてしまう。そんな逆転の発想も仕事の効率化につながるライフハックです。

生活に役立つライフハックの例

生活に役立つライフハックの例として「洗ったタオルをふっくら仕上げる方法」をご紹介します。それはタオルを洗って干す前にバタバタ振ること。10回ほど激しく振ってから干すと、繊維がほぐれてふっくらした肌触りに仕上がります。

「ライフハックツール」や「ライフハックアプリ」にはどんなものがある?

「ライフハックツール」とはライフハックに役立つグッズのこと。100円ショップの「便利アイテム」と同じですが、それをさらに「ライフハックアイデア」で他の用途に転用して不便を解消できるものを「ライフハックツール」と呼ぶこともあります。

たとえばスマホやデジカメで窓のガラス越しに景色を撮ると、ガラスに反射した自分の姿が映り込んでしまうことがあります。夜景をガラス越しに撮ろうとすると背後のライトが映り込むことも。そんなとき役立つのが黒いシュシュです。

使い方は簡単。まず窓ガラスに黒いシュシュをあてがい、カメラのレンズをシュシュの輪に通して窓ガラスに密着させます。すると窓ガラスに当たる光をシュシュがさえぎり、映り込みのないきれいな写真が撮れます。

このような工夫によってシュシュも立派なライフハックツールになります。

次に「ライフハックアプリ」とは、スマホやPC用のアプリで仕事の効率アップや生活向上に役立つツールをいいます。たとえば手書きノートアプリの「Noteshelf」や、タスク管理アプリの「Habitify」などが「ライフハックアプリ」の定番です。

「ライフハック」の類義語と例文


「ライフハック」と意味が近い類義語には「裏技」「処世術」「スキル」「生活術」「知恵袋」「秘訣」などがあります。また「役に立たない知識」という意味では「雑学」や「トリビア」も類義語といえるでしょう。

「裏技」の例文

GoogleマップのURLに”?force=canvas”というタグを加えたらマップが2Dモードになって動作が軽くなるという裏技があるとは知らなかった。

「ライフハック」の英語表現


「ライフハック」の語源は英語の「lifehack」です。意味も日本語と基本的に同じです。ただし日本で使われる「役に立たない雑学」の意味は英語にはありません。

また英語では「ライフハックするための」「ライフハックする人」の意味で「lifehacking~」「lifehacker~」という表現もあります。

「lifehacker~」の例文

This is not a sexy but quite smart lifehacker solution for our problem.

これは「セクシー」ってほどでもないが、我々の問題をとてもスマートに解決できるライフハックなソリューションだ。

まとめ

  • 「ライフハック」とは、暮らしやビジネスの効率アップに役立つ簡単なアイディアやテクニックのことです。
  • 「ライフハック」は英語の「life」と「hack」をつなぎ合わせた造語です。
  • 「ライフハック」の類義語には「裏技」「処世術」「スキル」「知恵袋」「秘訣」「トリビア」などがあります。
  • 「ライフハック」は英語でも基本的に意味は同じです。