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「至言」という言葉は普段の会話でそれほど使うことはありませんが、文献で目にすることがあり、ビジネスの場で耳にすることもあります。
この記事では「至言」の意味や使い方、類語・対義語や英語表現を解説します。使いなれない言葉についても意味や使い方を知り語彙を増やしておくことは、人としての深みにもつながり、ビジネスの場でもプライベートでもさらに自信を持った言動ができるようになるでしょう。
至言の読み方と意味
「至言」は「しげん」と読みます。この意味の意味は「ある事柄をこの上なく適切にいいあらわした言葉」のことです。
「至言の「至(し)」は訓読みでは「いた(る)」と読み、「いたって・最高の・このうえなく」という意味を持っています。「至言」のほかに「至」を使った熟語には、「至高(しこう・この上もなく高くすぐれていること)」「至極(しごく・極めてもっともなこと)」「至急(しきゅう・極めていそぐこと)」などがあります。
「言(げん)」は訓読みでは「い(う)・こと」と読み、言葉をあらわしています。
至言の使い方
「至言」は「それはまさにその通りだ。すばらしく的を射ている」という気持ちを伝えるもので、主に褒め言葉として使われます。対象となる言葉、例えば「駆け抜けろ!人生を」という言葉に対して「駆け抜けろ!人生をは至言だ」とこのように使うのが一般的です。
また、「けだし至言である」という言い回しも使われます。「けだし」は漢字では「蓋し」と書き、「まさしく・たしかに・思うに」の意味があります。
「至言」は話し言葉よりも書き言葉として使われることが多い表現です。しかしビジネスの場などでは会話の中に出てくることもあります。
会話では文字が分かりませんから、「資源」と取り違えて話の内容が理解できなくなってしまうことがないようにしたいものです。
至言を使った例文
「至言」を使った例文を、文献からいくつか引用して紹介します。
ルソー/桑原武夫訳『告白(下)』
森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』
至言の類義語
確かにそうだと感じさせるような、すぐれた言葉。
古人の残した、模範となる尊い言葉。
実にうまく言い当てているさま。
物事の本質を端的にいいあらわして、人々を感心させるようなすぐれた文句。
至言の対義語
「至言」と反対の意味を持つ言葉には次のようなものがあります。
ふざけて言う言葉。冗談。戯言ばかり言っていないでしっかり話を聞きなさい。
要点からそれていること。ねらいが外れていること。
むだな言葉。余計な言葉。
至言の英語表現
「至言」を英語で表現するには「wise saying」が使えます。
彼は至言を残した。
また、次のような表現もあります。
時は金なりとは至言である。
彼の言葉はまさに至言である。
至言のまとめ
- 「至言」の読みは「しげん」です。「しごん」と読み間違えないように注意しましょう。
- 「至言」は「ある事柄をこの上なく適切に言い表した言葉」で、「それはまさにその通りだ。すばらしく的を射ている」という気持ちをあらわすときに使います。
- 「至言」を使った言い回しでは「けだし至言である」がよく使われます。
- 「至言」の類義語には、「名言」「金言」「言い得て妙」「名文句」などがあります。
- 「至言」の対義語には、「戯言(たわごと)」「的外れ」などがあります。
- 「至言」を英語で表現するには「wise saying」が使えます。