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この記事では「切ない」の意味や使い方について解説いたします。
日常的にもよく見聞きされる言葉ではありますが、どんな場面で使われるのか詳しく理解していないという人もいるかもしれません。
そこで今回は「切ない」の語源や「悲しい」との違い、類義語や対義語なども合わせてまとめました。
この記事を通して「切ない」に対する理解が深まれば幸いです。
「切ない」の意味とは
「切ない」は、「寂しさや苦しさなどで、胸が締め付けられる思いで辛いこと」という意味です。
重圧を受けて苦しいことや、辛くて思いをすっきりさせることができないことを表しており、「自分ではどうすることもできない」というニュアンスが含まれています。
さらに「切ない」は寂しさや苦しさ以外にも、異性と上手くいかない際にこみ上げる思いを表すこともできるのも特徴です。
「切ない」の語源
「切ない」の語源は、形容詞「切なし」に接尾語「ない」がくっついたものです。
「切」は「差し迫っていて心が痛む思い」を意味します。
元々「切なし」は「大切に扱う、大事に思う」とプラスの意味で使われていましたが、時代と共に段々と「苦しくなるほど胸が痛む」とマイナスな意味で使われるようになりました。
「切ない」と「悲しい」の違い
「切ない」と似た言葉として、「悲しい」が挙げられます。
「悲しい」の意味は「胸が苦しくて、泣きたくなるほど辛いこと」です。
自分ではどうすることもできないことや、あまりに辛くて涙が出てきてしまうことを表します。
「切ない」と「悲しい」の違いを簡単にまとめると、「切ない」は「悲しい」よりも胸が苦しくて辛いという印象が強いです。
「悲しい」という気持ちの先に「切ない」という気持ちが存在します。
したがって「切ない」は「悲しさが原因で、胸がぎゅっと締め付けられること」と表すことができるでしょう。
どんなときに切ない気持ちになる?
「切ない」という感情を理解する上では、具体的なシーンを思い浮かべるのが分かりやすいかもしれません。
そこでこの項目では、「切ない」気持ちになるときを3つピックアップしました。
片思いが実らないとき
「切ない」は片思いが実らないときなど、恋愛がうまくいかないケースで使われることがあります。
例えば片思いをしている相手がいて、その人に恋人がいたり自分のことを好きになてくれなかったりする場合などが考えられるでしょう。
他人と自分を比較したとき
他人と自分を比較したときにも、「切ない」という感情が芽生えることはあり得ます。
それは比較をした結果、自分の方が劣っていると感じた場合です。
例えば学歴や年収、容姿や運動神経などその要素になるものは多岐にわたります。
自分が必要とされていないと感じたとき
「切ない」と感じるのは、自分が必要とされていないと感じたときです。
学校や職場、家庭やサークルなど、人が集まっている場ではそれぞれ役目などがあることが多々あります。
そういった中で自分が誰にも必要とされていないときに抱く感情が「切ない」だということです。
「切ない」の使い方
「切ない」の使い方としては、以下のようなものが考えられるでしょう。
「切ない」という言葉は、恋愛がうまくいかない場合に使われることがある言葉です。
この例では、好きな人に一向に相手をしてもらえないのがとても辛くて苦しいということを表現しています。
他人と比較したときに自分が劣等感を覚えると、「切ない」と感じてしまうことがあります。
今回の例だと、運動神経が優れている彼と比べて自分は運動が全般的に苦手なので、彼といると苦しい思いがしてしまうということです。
「切ない」の類義語と例文
「切ない」の類義語としては、下記のようなものがあります。
・寂しい(淋しい)
・やるせない
また上記の類義語を使うと、次のような例文を作ることができます。
「寂しい(淋しい)」は「あるはずの物が欠けた満たされない気持ち」や「心細さ」を表現する言葉です。
「寂しい」は「淋しい」という漢字で表記されることもあります。
厳密には「寂しい」と「淋しい」も意味としては同じもので、どちらを使用しても伝えたいことは伝わるので特に使い分ける必要もありません。
強いて違いを挙げるなら、「寂しい」は「物音もしない、しんとして寂しい」という物悲しい情景を表している言葉です。
つまり、周りの環境や様子を表現するときによく使用されます。
また「淋しい」は「涙を連想させるような悲しさや心細さ」を表現する言葉です。
「淋」という漢字には「そそぐ」や「水をそそぐ」、「濡れる」という意味があり、「氵」(さんずい)が使用されているので、涙を流すようなさみしさや心細さを表現するような心情を意味しています。
「やるせない」とは、「悲しみや寂しさなどを晴らす様子」という意味の言葉です。
「悲しい・寂しい・悔しい」といった、自分では消化することができない気持ちを「やるせない」といいます。
どうにも上手くいかずやり場がない、どうすればいいかわからないといった「どうしようもない」という場面で使用する言葉です。
「切ない」の対義語と例文
「切ない」の対義語は、「楽しい」や「嬉しい」といったポジティブな言葉が該当するでしょう。
またそれらの対義語を使った例文としては、以下のようなものが考えられます。
自分の好きな人といると、楽しい気分になるものです。
今回の例では、大好きな彼女とデートしていると毎回楽しい気分になるということを表しています。
スポーツなどで実力が伯仲していて、ライバルだと意識する相手がいるというのはよくあることです。
この例だと、ライバル関係にある選手に試合で勝つことができたことに対して、とても嬉しい気持ちになったということでしょう。
「切ない」の英語表現
「切ない」の英語表現は、「sad(悲しい)」や「painful(苦しい)」といったものが適当でしょう。
「painful」は「苦しさ」や「痛み」を表す名詞「pain」が形容詞化したものです。
「切ない」は形容詞なので、「pain」よりも「painful」のほうが適しているといえるでしょう。
まとめ この記事のおさらい
・「切ない」は「寂しさや苦しさなどで、胸が締め付けられる思いで辛いこと」という意味がある
・「切ない」の語源は、形容詞「切なし」に接尾語「ない」がくっついたもの
・「悲しい」の意味は「胸が苦しくて、泣きたくなるほど辛いこと」だが、「切ない」は「悲しい」よりも胸が苦しくて辛いという印象が強い
・「切ない」気持ちになるシーンとしては片思いが実らないとき、他人と自分を比較したとき、自分が必要とされていないと感じたときなどが挙げられる
・「切ない」の類義語としては、「寂しい(淋しい)」や「やるせない」といったものがある
・「切ない」の対義語は「楽しい」や「嬉しい」などが考えられる
・「切ない」の英語表現は、「sad(悲しい)」や「painful(苦しい)」といったものが適当