大丈夫ですの敬語表現とは 大丈夫の気持ちを伝える敬語表現

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大丈夫は敬語表現ではない

大丈夫という言葉は、目上の人に使っていいのでしょうか。基本的には、大丈夫というものは、何か問い合わせに対して、「特に問題ない」や「構わない」という意味で使うでしょうが、こういった意味を含んで大丈夫という言葉を使うことはビジネスシーンにおいては避けるべきものです。

なぜなら、大丈夫という言葉は、自分を基準にしているため、基本的に相手を基準とする敬語表現を使うビジネスシーンでは不適切だからです。ビジネスシーンでは、例え自分に決定権があったとしても、相手特に目上の場合は尊重しなければ失礼になりますので、相手を立てる形で伝える必要があります。

もちろん通常のビジネスシーンで特に目上ではない場合は「大丈夫です」という表現を用いることは可能です。

大丈夫の代替表現

それでは大丈夫という言葉をどのようなもので言い換えるのがいいのでしょうか。まず、大丈夫と返答するときの意味としては、「それでいい」、「特に異存はない」などの意味を表わすことがあります。この場合は、「問題ございません」と言い換えるのがいいでしょう。

また、「了解」、「OK」などという意味で使う場合は「承知いたしました」と言い換えるのがいいでしょう。

「問題ありません」や「問題ございません」は、「大丈夫です」、「結構です」、「構いません」などという場合に、ビジネスシーンで利用する言葉になります。状況として特に不都合はないという表現ですので、それで相手が判断することを委ねるのです。「大丈夫です」が話し手を基準としていると前述しましたが、「結構です」や「構いません」も同様に話し手を基準とし、話し手の意思が表われてしまっているので、不適切です。

「承知いたしました」という表現は、「了解しました」や「OKです」という意味をビジネスシーンで用いるときに使用する言葉です。「了解しました」は、目上の人に対して用いるには不適切なものとされています。目下の人に使うのは問題ありません。また、「OKです」というのも、くだけた言葉いわゆる話しことばになってしまうため、ビジネスシーンでは用いることができません。そのため、「承知いたしました」や「かしこまりました」などを使用していくことになるのです。

大丈夫の意を伝える敬語例文

相手から理解を確認されたとき
相手「この説明で分かった?大丈夫」
自分「問題ありません」
相手から聞かれたとき
相手「質問はありませんか?大丈夫ですか?」
自分「はい、問題ございません」
相手から納期を早めることを依頼されたとき
相手「来週納品予定のものを今週中に納品してもらいたいのですが、大丈夫でしょうか」
自分「承知いたしました。そのように手配いたします」
相手から状況をたずねられたとき
相手「資料をお送りしてもよろしいでしょうか」
自分「お願いいたします」や「問題ありません」

 

まとめ

ビジネスシーンにおいて、「大丈夫」という言葉を用いることは基本的に避けるべきです。了解するときに使う言い換えとしては「承知いたしました」を用います。また、意思を確認された場合の言い換えとしては「問題ありません」をもちいます。
「大丈夫」に丁寧語の表現となる「です」をつけた「大丈夫です」という言葉は、一見目上の人に用いても良さそうに思えてしまいますが、「大丈夫」自体が自分を基準にして使う言葉になるので、好ましくありませんが、目上ではない場合は、用いることができます。